まだ暑いなぁ・・・と毎日思っているのですが、昨日・今日は「尾張津島秋まつり」。早くも10月ですね。
この話は毎年書いているような気もしますが、私が子どもの頃の「秋まつり」の時期は少し肌寒いぐらいでした。町内の子供獅子では、お揃いの法被を着て「ワッショイ、チロリン、ハナキッテチョン(この「ハナキッテチョン」部分は私が住む町だけだったのかもしれませんが)」と掛け声を上げまくっていた記憶がありますが、もうだいぶ前から少子化の影響で私が住む町では子供獅子が中止となり、地球温暖化の影響で法被を着て歩いたら暑いだろうなぁ、と思います。ほんの数十年の間での激しい変化には驚くばかりですね。
さて少し前になりますが、とあるイベントに参加するために横浜を旅してきました。今年は、春に神戸を旅してきたばかりだし、なぜか港町に縁のある1年のようです。
横浜、はじめてだったのですがステキな町ですね~。オシャレかつ親切な人が多くて(恒例により何度か迷子にあなってしまい、道を教えてもらいました)、大好きな町になってしまいました。数年前にテレビ東京系「新・美の巨人たち」で見かけて以来、ずっと乗ってみたかった「横浜エアキャビン」に乗ったり(素晴らしい晴天でラッキーでした!)、崎●軒のシウマイを食べたり、帆船日本丸と横浜みなと博物館を見学したり・・・と、横浜を満喫してきました。
他にも、夏の間は暑くて出掛けることができなかった美術館にも2つ行ってきました。
ひとつ目は、みなとみらいの真ん中、かつ宿泊したホテルから徒歩10分という距離にあった横浜美術館。今年2月に全館リニューアルしたばかりで、めっちゃオシャレ。かの丹下健三氏の建築と聞くと、納得です。
リニューアルオープン記念展「佐藤雅彦展」は日時指定予約制にもかかわらず物凄い人で、平日なのに!・・・とビックリしました。過去の有名なCMの映像や研究室の作品も面白かったのですが、やはり感激したのは「ピタゴラ装置」の実物4台。こ、これか~!・・・と装置のまわりを何周もグルグル回ってしまいました。また、佐藤さんが海外の雑貨店などから個人的な興味で蒐集してきた小物たちも展示されていて、佐藤さんの頭の中を一瞬覗かせて頂いたようで楽しかったです。
あわせて同時開催されていたコレクション展も観てきたのですが、こちらもとても良かったです。前から観たかった、東日本大震災後に発表された奈良美智さんの「春少女」を誰もいない空間で(こちらはガラガラでした)、「目の焦点を合わせず、ぼんやり、ゆっくり画面を見る」ように鑑賞することができ、とても心に残りました。
ちょっと疲れたので、美術館内のカフェで横浜銘菓「ビスカウト」をモグモグしながら、ぼーっと外を眺めていたら、水色の可愛らしいバスが駐車場に入ってくるのが見えました。よく見てみると、横浜市立図書館の移動図書館「はまかぜ号」。職員さんがテキパキとバスの扉を開けて準備を進めていると、まぁまぁたくさんの人が「はまかぜ号」を囲みます。青空の下、のびのびと自分が読みたい本を選ぶ人たちの笑顔を見ていると、幸せな気分になりました。こういうのも旅の良い思い出となりますね。
もうひとつの出掛けた美術館についても書こうと思っていたのですが、長文となってしまったので、こちらは次週に(引っ張ってしまってスイマセン)。
あ、そうそう・・・(す)さん、鬼、笑わないですよ。少なくとも、私は(す)さんが出すZINEを楽しみにしています(と書いていますが、重荷にはしないで下さいね)。来年の楽しみ(で良いのかな?)をひとつ増やしてくれてありがとう。
・『芸術新潮 2025年9月号』・・・横浜美術館での「佐藤雅彦展」が取り上げられており、佐藤雅彦さんのインタビューがたっぷり掲載されています。興味を持たれた方は是非。
・『本バスめぐりん。』大崎 梢/著・・・横浜市に隣接する種川市の移動図書館「めぐりん号」を舞台にした連作小説。出版社のWebサイトによると、著者の大崎さんは雑誌での連載がはじまる前に横浜市の「はまかぜ号」を取材されたそうです。余談ですが、お隣の市の移動図書館車は「めぐりん号」ですね。