図書館だより :き

 

2024年10月27日(日)

暖かい日が続いていますね。先週の23日(水)は二十四節気の「霜降(そうこう)」でしたが、どこに霜が?・・・と、空に問いたくなるような気温。朝晩ヒンヤリそして昼暑い、の寒暖差無限ループが続いています。そんな9月みたいな10月も間もなく終わりですね。来週は雨が多い予報ですが、さすがにそろそろ寒い日もやってくるのでしょうか?図書館は間もなく繫忙期(特別整理休館のことです)を迎えますので、体調に気を付けて過ごしたいと思います。

先週日曜の「図書館だより」で私は獣害について心配していましたが、先週の休日に隣の県の森を歩いていたら、野生のシカに遭遇しました。しかも4頭も!ちょっとスリムだったのが気がかりですが、こちらをビックリした表情で覗いていてなかなか可愛らしかったです。奈良でシカを見ても特に興奮はしませんが、野生のシカは見ると嬉しいものなんですね~。

さて、今日は選挙の投票日ですね。あまり話題になっていませんが、今回の選挙は「第50回衆議院総選挙」というメモリアル選挙(造語ですが)。先週の新聞に、小説家の津村記久子さんの衆院選についての投稿が掲載されていて、「〈その人ではない〉と言う権利を行使する」という考え方がなかなか面白かったです。私はすでに期日前投票を済ませていましたが、この意見で投票に向かった方もいたのでは?・・・と思いました。ともあれ、清き一票を!

『日本の七十二候を楽しむ 旧暦のある暮らし』白井 明大/文・有賀 一広/絵
『シカのしろちゃん』そえじま 良子/文・岡田 よしたか/絵
『きょうは選挙の日。』塚本 やすし/作

現在、次回コーナーの準備作業で慌ただしくしております。申し訳ないのですが、今回は本の内容紹介を割愛させて頂きます。あ、「津村さんで選挙」といえば『うどん陣営の受難』も良かったですね(残念ながら、当館には所蔵していない本です)。

 

2024年10月20日(日)

先週の私の「図書館だより」では、朝晩めっきり涼しくなり、一気に肌寒くなっていたようですが、先週は季節外れの暑さに逆戻り。前言撤回、となりました。この季節外れの暑さが影響しているわけではないと思うのですが、先週水曜日16日には津島市でもサルの目撃情報が寄せられたそうです。日々、ウォーキングに励む私にとっては大ピンチ!・・・サルは目が合うと威嚇されたと思い、攻撃的になることがあるようなので、目をそらして落ち着いて速やかにその場から離れなくてはならないそうです。で、出来るかな~?ちょっと心配になってきましたが、十分に用心して歩きたいと思います。

私は方向音痴でしょっちゅう道に迷うのですが、なぜか昔から道をよく聞かれます。先日も旅行中、いつものように道に迷っていたら(上野駅前にあると思っていた百貨店Mが別の駅前であることに気付き、呆然としていた)、「ヘイ、エクスキューズ ミー」の声。

振り返るとスマホを手にした、にこやかな外国人男性とたぶん奥様。スマホには、名鉄津島線しか乗りこなせない私には理解不能な東京の鉄道路線図(しかも英語版)。いやいやムリムリ・・・と思いつつも、何とか少しでも役に立たねば・・・と思い立った私はスマホの画面を覗き込みました。

うーん・・・どうやら2人は「上野御徒町駅」に行きたい様子。しかし、聞いた相手(私のことです)が悪過ぎます。「御徒町駅」、「上野御徒町駅」、「仲御徒町駅」、そして今いる「上野駅」。位置関係がさっぱり分からない~!!これ以上引っ張っても時間の無駄となり、逆に2人には迷惑になってしまう・・・と、思い定めた私は全編完全な中学英語で以下のように伝えました。

「ソーリー、アイ フロム ナゴヤ(本当はツシマですが)、トゥデイ(本当は昨日から来ているけど)!」
「アイム イン ウエノ フォー サイトシーイング セイム・・・」

と、ここまで言い切ったところで、ここからは多分こんなことを言っているのではないかな?・・・の(き)訳となりますが、

「オー、わかったよ!全然ソーリーじゃないよ!!私たちは名古屋にも行ったことがあるよ。良いところだね。ありがとう。気にしないでね。こちらこそ、悪かったね」とにこやかに話され、観光案内所に向かって歩き出しました。なぜ、最初からそっちへ行かなかったんだろう・・・と思いつつも、何とか中学英語が通じたことにホッとしました。心優しいお2人が良い旅を続けておられることを願っています。

昔からよく道を聞かれるだけでなく、買い物をしていると店員さんにもしょっちゅう間違われます。その都度「ごめんなさい、私も買い物客です」と返事をしているのですが、余りにもよく間違えられ、かつ質問が「この服はワンサイズですか?」や「靴下の売り場はあっちですか?」など、商品・店舗知識を試されるような質問も多いので面倒臭さを感じたり、そもそも何で私が「ごめんなさい」を言わなきゃならんのだ・・・とも思っていたりします。でも、まぁ人には親切にしなくてはいけませんね。私もしょっちゅう迷子になって、道を教えてもらう側になるのですから。

『都市に侵入する獣たち クマ、シカ、コウモリとつくる都市生態系』ピーター・アラゴナ/著・・・アメリカでも獣害は深刻なようで、この本に紹介されている実例を読むとビックリします。日本でもクマ被害が最近は深刻なものとなっていて、サルと同じく、いやそれ以上に心配しています。山登りも気を付けなきゃ・・・。
『やさしい日本語とやさしい英語でおもてなし』藤田 玲子・加藤 好崇/著・・・訪日観光客をもてなすための分かりやすい言葉のルールを教えてくれる本です。訪日観光客の方が相手でもガチガチに身構えず、やさしい言葉で伝えていければ良いなぁ・・・と思います。

 

2024年10月13日(日)

朝晩めっきり涼しく、いや一気に肌寒くなってきましたね。寒いのは苦手ですが、この時期になると私の好きなリンゴ「秋映(あきばえ)」がお店に並ぶのが嬉しいです。「秋映」は黒に近い濃い赤色がお店でも目立つリンゴですが、何よりも素晴らしいのが歯ごたえ。「シャキッとした」とよく形容されていますが、個人的には「ゴリッとした」が近いように感じます。ほんの一時しか出回らないので、お店で見つけては購入し、食後のデザートとして美味しく頂いています。「秋映」が出ると、そろそろ「シナノスイート」かな?・・・と、リンゴ好きにとって今はウキウキする季節です。

先週のお休みの日、名古屋市美術館で開催されている「民藝 MINGEI 美は暮らしのなかにある」展(以下、「民藝展」と略します)を観に行ってきました。約100年前に思想家・柳宗悦が説いた、日々の暮らしにある美を見つめ、無名の工人たちの手によって生まれた美を慈しむ「民藝」。今回の民藝展は「衣・食・住」をテーマに紐解き、暮らしのなかで実際に用いられてきた民藝の品々を展示する、というもの。去年の夏から大阪、いわき、広島、東京、富山・・・とぐるりと巡回してきて、今月になって名古屋での開催となったのです。

実は、毎週楽しみに聴いているラジオ番組のロケが民藝展(東京会場)で行われたのですが、いかんせんラジオなので2人が何を観て喋っているのか、よく分からないままでモヤモヤしていたのです。数か月遅れで名古屋でも開催されると知り、答え合わせみたいな気分で観に行くことにしたのです。

ということで「5枚1組でいくらですか?」と、ラジオ番組でボケていたのはこのお皿かな?・・・とか、展示以外の部分も想像しながら、楽しく鑑賞してきました。それにしても、やはり美術展は生で観るのが一番ですね。刺子の刺繍ひとつひとつのぷっくり感や、鶏卵を入れる網袋のほっこりした空気は、実際に作品を見たからこそ伝わるものだと思いました。また、現在作られている民藝の品々や産地についても分かりやすく紹介されていて、こちらも面白かったです。作り手の方ひとりひとりの努力があって、今もこうして残っているんですね。有難いことです。

昔から、事前に調べていたわけでもないのに旅先には何故か民藝館があることが多くて、松本、大阪、山崎、倉敷・・・と、気が付けば全国各地の民藝館をお邪魔していました。今回もラジオ番組きっかけなので、熱心な民藝ファンとはとても言えませんが、民藝館がある町はどの町も良い町だなー、と心から思います。いつか、益子や富山や鳥取や熊本の民藝館へも出掛けてみたいですね。

『りんごだんだん』小川忠博/写真と文・・・真っ赤な美味しそうなりんごを食器棚にしまっておくと、どうなるでしょう?・・・と、1年間観察し続けた写真絵本です。りんご好きの私としては「見ていないで、早く食べて!」とつい言いたくなってしまいますが・・・。
『柳宗悦 民藝美しさをもとめて(別冊太陽)』日本民藝館/監修・・・柳宗悦の没後60年を記念し、日本民藝館所蔵の名品を中心に紹介する本です。別冊太陽の本は写真が大きく掲載されていて、つい見入ってしまいますね。
『リーチ先生』原田マハ/著・・・イギリス人陶芸家バーナード・リーチの生涯を描いた小説です。柳宗悦ら、大正時代に活躍した白樺派の人々との交流の場面が心に残ります。

 

2024年10月06日(日)

昨日、今日は「尾張津島秋まつり」。この「図書館だより」を書いている時点(4日・金曜日)の週間天気予報によると、土曜・日曜とも天気は良さそうですね。私も何度かうっかり巻き込まれてしまった記憶があるのですが、今日は「津島山車からくり・車切披露」の開催に伴い、市内で交通規制が行われます。市内あちこちの道が渋滞する可能性が高いので、お気を付け下さい。

さて、10月になりましたね。今年の10月は空前の値上げラッシュ!9月の2倍超ともいわれる2911品目の食品、特にチョコレート菓子やペットボトル、ハム・ソーセージ類は大幅な値上げだそうです。原料価格も輸送費も上がっているから仕方ないのですが・・・うーん、厳しいですよね。

この10月の値上げで一番ビックリしたのが、郵便料金。はがきが85円、封書が110円。何と3割の値上げです。しかし、消費税率の引き上げを除くと30年ぶりの値上げと聞くと、30年も健気に頑張ってくれていたんだな・・・とも思えます。人件費や燃料費の上昇以上に、郵便物の減少が最大の理由といわれていますね。また、今回の値上げでさらに郵便物の減少が加速し、近い将来の再値上げの可能性も指摘されています。確かに、はがき1枚でこのお値段では年賀状を出すのも躊躇してしまいますよね・・・。

私が子どもの頃は、平成元年の消費税導入まで長く続いた、はがき40円、封書60円の時代でした。当時は筆まめな祖父が健在で、学校が終わって家に帰ると祖父からのはがきがよく郵便受けに入っていて、おやつを食べながら読んだ記憶があります。内容は祖父の近況を中心とした、とりとめのないものばかりでしたが、小さな文字で隙間なく書かれたはがきは小学生の私にとって読みごたえたっぷり。当時、祖父がハマっていたゲートボールの話や雪国の暮らし、そして祖母をはじめとする家族・親類の暮らしや祖父の仕事まで、多岐にわたるものでした。自宅の建て替えや、母の断捨離の失敗(!)などがあり、手元に残る祖父のはがきは随分と減ってしまいましたが、今でも「はがき」というものに対して、メールやSNSにはない温かさや親しみを感じているのは、間違いなく祖父の存在があったからでしょう。

祖父ほどではありませんが、私もわりと手紙が好きで今でも気が向くと友人に送ったりします。ということで、コレクターではないのですが、自宅には切手のストックがたくさん。中でも62円切手は何故かたくさんあり、いつも1円切手を何枚も貼って使っていますが、もはや宛名面に切手を貼るスペースはありません。これから先、こんなビミョーな金額の切手たちはどうやって消費していったら良いのでしょうか?ベストアンサーを求めたいです。

『津島秋まつり 山車祭と石採祭』黒田剛司・荻野悦司/著・・・ということで、「津島秋まつり」にちなんだ本です。津島に関する資料で貸出可能な本は「ふじいろ文庫」にまとめて所蔵しています。気になる方は図書館スタッフにお声がけ下さい。ここ数週間、夕方ウォーキングをしていると太鼓や笛の練習をしている音色が聴こえてきて、涼やかな気分になりました。ようやく秋ですね。
『眠る盃』向田邦子/著・・・「はがき」を扱ったものとして最も有名なエッセイといえば、この本に収録されている「字のない葉書」かと思います。疎開した小さな妹さんとお父さんの戦中のエピソードを綴った話です。2019年には、角田光代さんと西加奈子さんによる絵本「字のないはがき」も出版されています。来年は戦後80年にあたるため、このあたりも視野に入れて来年度のコーナーの計画も少しずつ進めていたりします。
『100円たんけん』中川ひろたか/ぶん・岡本よしろう/え・・・100円あったら何が買える?・・・と、100円で買えるものを比べる楽しい絵本です。ここのところ物価高が続いているので、100円で買えるものの量も減ってきているような気がして、切ないですね・・・。
『ゆうびんの父』門井慶喜/著・・・1円切手の顔、そして郵便制度の祖として知られる前島密を主人公にした小説です。私が出す手紙やはがきは古い切手を消費するため前島密の顔だらけ、だったりします。

 

2024年09月29日(日)

お彼岸が過ぎ、朝晩ようやく涼しくなってきましたね。先週日曜日の「図書館だより」で買えるかどうか心配していたおはぎ、無事に買うことができました。しかし、朝9時頃で残り4個とは凄い人気です。そんなに人気があるなら、しょっちゅう作ってくれても良いような気もするのですが、お店の人に聞くと「売れ残ってしまうと困るから」とのこと。小さなお店だから仕方ないような気もしますが、こんなに人気があるなら売れ残る心配はないような気もしますが・・・。ともあれ、半年に一度のチャンスを掴むことができて良かったです。おはぎは、粒あんもきな粉のどちらも大変美味しく頂きました。次のチャンスは春の「ぼたもち」。半年後ですが、今から楽しみです。

さて、ここのところ9月から放送が始まったドラマ「団地のふたり」を毎週楽しみに観ています。主演は、小泉今日子さんと小林聡美さん。2人はやや古めの団地に住む独身の幼なじみ。「ノエチ」、「なっちゃん」と互いを呼び、その日あった出来事を喋りながら美味しいご飯を食べる、という2人の日常が描かれるドラマです。大きな事件は殆ど起きないのですが、兄が実家に置いていった楽譜をフリマアプリでこっそり売って美味しいものを食べたり、中高年になってもご近所さんからは若手扱いされて(実家に住んでいる人あるある、かと思いますが)網戸の張り替えを頼まれたり・・・、と「日常」を楽しんでいる雰囲気がお2人の名演からも伝わってきて、ほのぼのとした気分になります。ドラマを観ていたら、私もコロナ禍以降会っていない(やや遠方に住んでいるので)幼なじみと久しぶりに会って、ただ雑談したいなー、と思いました。元気かなぁ?

・『団地のふたり』藤野 千夜/著・・・ドラマの原作本です。これだけ書いておいて申し訳ないのですが、当館では所蔵しておりません。気になる方はリクエストをお願い致します。
『小泉今日子書評集』小泉 今日子/著・・・原作本の所蔵がないので、代わりに主演お2人の著作をご紹介します。こちらは2005年~2014年に小泉今日子さんが書かれた新聞書評をまとめたもの。大の読書家として知られる小泉さんはどんな本を選んでいるのでしょうか?興味が湧きますよね~。
『わたしの、本のある日々』小林 聡美/著・・・こちらは小林聡美さんの読書エッセイ集。雑誌連載をまとめたもので、「本のある愉しい暮らし」が軽やかに、そして丁寧に綴られています。

先週土曜日9月21日、元日の地震で甚大な被害を受けた能登地方を記録的な豪雨が襲いました。24時間雨量が400ミリ超という観測史上最大の大雨によって、被害が拡大。豪雨から1週間以上が過ぎた現在も行方が分からない方がいる、という状況に言葉もありません。1年に2度も大きな災害に見舞われ、困難の中におられる方々に心よりお見舞い申し上げます。一日でも早く、かけがえのない日常が戻ってくることを願い、微力ながら応援しております。

 

2024年09月22日(日)

今日は秋分の日。お彼岸の中日です。しかし、先週は「暑さ寒さも彼岸まで」を全く実感できない残暑が続きましたね。朝から暑かったせいか、新聞に入っている「お彼岸のお供え」特集のチラシを見ながら、母が「そうか~、お盆だからお供えが載っているんだねぇ」とマジボケしていて、朝からビックリしました。「お母さん、暑さで季節がバグってるよ」と冷静にツッコミを入れましたが。

あまりここでネタにすると母に𠮟られるので、今回はコーナー9「図「食」館へようこそ」の話を。

まず、展示ポスターのデザインは皆さんに「ビールがモチーフ?」と訊かれるのですが・・・ごめんなさい、全然違います。最初に考えたのは、青色ベースのもの。しかし、水色バックに白い文字だと全く文字が目立たないため、秋なので黄×赤の紅葉カラーを採用。赤は文字に使った方が目立つだろうと、黄×白バックにしてポスターを作成したら、結果ビールみたいになった、というのが真相です。そもそも、私はビールの味が苦手なので殆ど飲みません。

今回のコーナーは、秋なので「食べもの」をテーマにすることを漠然と考えている中で、最初に決まったのが「図「食」館へようこそ」というタイトルでした。タイトルが最初に決まったのは、実は初めてのこと。どうやって浮かんだのかは今となっては全く分かりませんが、いつも最後に一番悩むタイトルが今回は助けてくれたように思います。このタイトルを使いたいから頑張る、みたいな気分でした。ちなみに「トショクカン」でも「トショッカン」でも、どちらでも構いません。心のままに、自由に読んで下さい。

内容についても少しだけ。前回の「パリ×オリ×パラ」は、確かに興味のある方には手に取って頂いたのですが、ぶっちゃけ・・・オリンピックもパラリンピックも実際の試合を観る方が面白いんですよね(私もそうですが)。特に、オリンピック・パラリンピック開催期間中は観戦に忙しく、本にまではなかなか手が伸びない、というのが実情だったと思います。ということで、今回のコーナーは「気軽に手に取って頂く」という初心に還りました。目指したのは、スーパーのレジ横に置いてあるお菓子。あと1、2冊借りたいけど何かないかな・・・という時に、カウンター横のビールみたいなポスターに目が留まって、手に取って頂ければ有難いかぎりです。

ということで、コーナー9「図「食」館へようこそ」は、11月の特別整理休館に入る直前まで展開している予定です。気長にお楽しみ頂ければ幸いです。余裕がある時に少しずつ本の補充もする予定です。

『おはぎちゃん』やぎたみこ/作・・・縁側でおじいさんとおばあさんがおはぎを食べていたら、おじいさんのお箸からおはぎがころころころ。庭の小さな生き物たちは落ちてきたおはぎの赤ちゃんを育てることに・・・という、ちょっと不思議なおはなしの絵本です。ちなみに、私が好きなおはぎはお彼岸の時期しか作らない、という頑固な和菓子店のもの。たぶん今日買いに行っていると思うのですが、ちゃんと買えているかなぁ・・・。売り切れていないと良いのだけど。
『ヒガンバナのひみつ』かこさとし/作・・・図書館近くの天王川公園のインスタを見ていたら、池の周りの土手はもうヒガンバナが咲く季節なんですね(・・・なのに、なぜ涼しくならないのだろう?)。ヒガンバナには日本各地に600以上の別名があり、その別名にはそれぞれヒミツがあるそうです。実は、バリバリの理系・かこさとしさんによるヒガンバナのひみつに迫る科学絵本。

 

2024年09月15日(日)

ついこの前、子ども達の夏休みが終わったばかりのような気がしますが、早くも9月15日です。9月も半分が過ぎようとしていますが、全然涼しくなりませんね。「台風がゆく頃は涼しくなる・・・」とユーミンが歌ったのは1994年。今からちょうど30年前です。この30年間に地球温暖化はずいぶんと進んだようで、現在では台風が過ぎても猛暑は続き、台風が残していった湿気と戻ってきた暑さが身体に一層こたえます。むむむ・・・。8月の体温超えの猛暑ほどではありませんが、図書館は空調故障のため蒸し暑い状況が続いています。図書館を利用される皆さんも館内での体調管理にお気を付け下さい。

さて、今週はサッカー日本代表の話を。アジア最終予選2試合連続の完勝、まずはとても嬉しいです。合計12得点・無失点って、これって本当に最終予選なの?・・・とすら思っています。とはいえ、アウェイ・バーレーン戦は酷暑とアウェイの洗礼(というか、PKを蹴る選手の目を狙ってレーザーポインター照射なんて本当にやめてほしいです。さっき書いておいてアレですけど「アウェイの洗礼」なんて言葉で片付けて良いとは、全く思えません。選手の健康がアウェイの地でも大切に守られることをサッカーファンの一人として心から願っています)の中での完勝。素晴らしい~!10月・11月の4戦も、良い結果を期待してしっかり応援しようと思います。

先週は、毎回楽しみに観ていたTVドラマ「新宿野戦病院」が最終回を迎えてしまい、蒸し暑い日が続くものの秋の訪れを感じています。最後に主題歌を担当していたサザンオールスターズと出演者が歌い踊っていたのが、ドラマの雰囲気とバッチリ合っていてステキでした。宮藤官九郎さんの作品は昔から好きで、たぶん全作品を観ていると思うのですが、春に放送されていた「季節のない街」をはじめ、近年は社会的なメッセージを込めた作品が増えてきたように思います。いや、昔からメッセージは込められていたのだけど、最近ようやく気付くことができるようになった、のかもしれません。最終回のヨウコ先生の言葉、とても心に残りました。

先週の日曜深夜、いや月曜早朝はパラリンピック閉会式でしたね。閉会式ではフランスの有名DJが大集結!フレンチ・エレクトロ、割と好きで昔よく聴いていたなー、と思いながら楽しく観ていたのですが・・・、最後に「One More Time」は流れましたが、ダフト・パンクは出ませんでしたね。おぉ、自国開催のパラリンピックだし、出てくれそうな流れなんじゃないの・・・、と勝手に思い込んでいたのでちょっと残念でした。ま、解散してますもんね。ということで、パリ・パラリンピックも無事に閉会式を迎え、先週の13日の金曜日(縁起悪いかも?)にコーナー8「パリ×オリ×パラ」は終了、コーナー9「図「書」館へようこそ」がスタートしました。来週は、この新しいコーナーについて書こうかな、と思っています。

『seasons colours〔1〕』松任谷由実/歌・・・「台風がゆく頃は涼しくなる」という歌詞が登場する曲は、このアルバムの収録されている曲「Hello,my friend」。夏の終わりに聴きたくなる名曲です。だいぶ前の「図書館だより」にも書いたような気もしますが、邦・洋楽問わず9月の歌って昔から名曲が多いですよね~。
『「国境なき医師団」を見に行く』いとう せいこう/著・・・まだ「新宿野戦病院」の最終回を観ていない方も多いかと思うので、ネタバレにならないと良いのですが・・・最終回でヨウコ先生が働いていた「国境なき医師団」についての本です。私の好きなみうらじゅんさんの親友・せいこうさんのルポで、とても読みやすく、かつ国境なき医師団への理解が深まる本です。

 

2024年09月08日

先週木曜日9月5日のワールドカップアジア最終予選・中国戦は圧勝でしたね。7対0のスコアだと、逆に書くことがあんまりないので(もちろん復帰組の大活躍は嬉しいのですが・・・)、来週のアウェイ・バーレーン戦の結果と合わせて書こうかな、と思っています。

ということで、今週はメダルラッシュに湧くパリ・パラリンピックの話を書きますね。まずは、ここ数年ずっと応援している木村敬一選手の2冠、おめでとうございます!!やっぱり本番に強いですね~。また、パラリンピック前に木村選手が出演されていた「阿佐ヶ谷アパートメント」に出演していたゴールボール男子も史上初の金メダル!「阿佐ヶ谷アパートメント」凄いなぁ~。他に、車いすラグビーも準決勝・オーストラリア戦はむちゃくちゃ感動しました。時差があるのでリアルタイムではなかなか応援できないのが辛いところですが、配信を観て応援しています。津島市出身の今井選手は予選敗退で残念でしたが、4年後のロス・パラリンピックでの大飛躍に期待したいです。ということで、間もなくコーナー8「パリ×オリ×パラ」は終了します。次のコーナーはあと少しで完成、というところです。ラストスパート、頑張ります。

『闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』木村 敬一/著・・・今大会2冠の木村選手の半生を振り返る伝記です。盲学校時代の思い出や受験のエピソードは、若い方にも一度読んで頂きたい内容です。
『絵とDVDでわかるスポーツルールとテクニック10』・・・車いす競技やゴールボールの競技ルールをわかりやすく解説してくれる児童書。DVD付なので、細かな動きまで詳しく知ることができます。

最後になりますが、ノンフィクション作家の佐々涼子さんが9月1日に亡くなられました。SNSでも大きな話題となったのでご存知の方も多いかと思いますが、昨年出版された『夜明けを待つ』の「あとがき」の中で闘病生活を送られていること、そして「あぁ、楽しかった」と言って別れたい、と綴られていましたが、『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』を手に取って以来の愛読者の一人としては、別れが近いことを頭の中では理解しつつも受け入れることは難しい感情がありました。逝去の報道を知り、悲しい気持ちでいっぱいです。まだまだ書いて頂きたかったです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

2024年09月01日(日)

先週は90年代に青春を過ごした同世代の洋楽好きの皆さん、「オアシス再結成」のニュースに打ち震えましたよね??・・・とはいえ、あの2人なので来年の夏に並んでステージに立つまでは信じられないような気もしますが、来日ツアーと新作リリース(欲張りでしょうか?)を期待せずにはいられません!これで生きる意味がひとつできました。まずは、来たるべき来日ツアーに向けて、ライブDVD(Blu-ray、ではないのです)を見て、今から予習をスタートしようと思います。兄弟ゲンカ、もうしないでね。大人なんだから。

さて、台風10号は今頃どうなっているのでしょうか?この「図書館だより」を書いている時点(30日金曜)でも、大きさは相変わらず、スピードも上がらず・・・。今日の今頃は、大きな被害も出ずに落ち着いている頃だと良いのですが・・・。津島市に暴風警報が発令された場合、図書館は臨時休館となります。利用者の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、ご来館の際はお気を付け下さい。

それにしても今回の台風「サンサン(名前だけちょっと可愛い)」は、マイペースを崩さないですね。先週の予報では、確か水曜日接近の予報だったはず。先週の日曜日に美容院に行った際、台風に備えて水曜日の予約を全て他の日に振り分けたと美容師さんが喋っていたのですが、その後どうなったんだろう?今度美容院に行った時に訊いてみようっと。

さて、来週木曜日9月5日(木)はワールドカップアジア最終予選・中国戦が行われます。先週は、代表メンバーと長谷部誠さんコーチ就任の発表がありましたが、デコピン&大谷選手の始球式と重なってしまったので、あんまり報道されなくてちょっと寂しかったなぁ~。大事な最終予選なのに!!ということで、来週はたぶんこの話を書きます。

『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』ブレイディみかこ/著・・・オアシスといえばイギリス労働者階級出身ということでよく知られていますが、こちらもイギリス労働者階級の愛すべき「おっさん」たちが描かれるエッセイ。オアシスの熱いファン達も、もちろん今や「おっさん」となっているはず。ブレイディみかこさんといえば『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』があまりにも有名ですが、こちらもオススメの愛あふれる一冊です。
『スポーツグラフィックナンバー 2024年9月12日号』・・・夏の終わりが近づき、ヨーロッパサッカーの新シーズンが開幕しました。ということで、多くの日本人選手がプレーするプレミア・リーグ特集号です(最新号なので貸出はできません、館内でご覧下さい)。名古屋グランパスの成績が今ひとつなのでアレなんですが、グランパス出身のサウサンプトンの菅原選手と元・サウサンプトンで日本代表前キャプテン吉田選手も取り上げられています。あ、オアシスといえば、もちろんシティですが・・・。

書き忘れるところでした。今日から18時閉館となります。こちらもお気を付け下さい。

 

2024年08月25日(日)

8月もあと1週間となりましたね。うーん、今年の8月は(7月も、ですが)長かったなぁ~。記録にも(名古屋の連続猛暑日25日連続!)、そして記憶にも(空調故障で辛かった!)残る暑さとなった今年の夏ですが、来週前半には台風接近の可能性が高いようで、大きな被害が出ないことを願うばかりです。

何度も書いているように相変わらず暑い日が続いていますが、秋の果物が美味しい季節を迎え、果物好きの私は嬉しい日々を過ごしています。梨もブドウも新リンゴも大好きですが、とりわけ楽しみにしていたのがイチジク。毎日ウォーキングしているコースの途中に美しく輝くイチジク畑(他人サマの、です)があり、イチジクの実がなる遥か前から勝手に成長を見守り、カラス等につつかれないように陰ながら応援していたのです。

現在、イチジク畑は赤くて立派な実がたわわに実り、食べ頃を迎えています。しかし、面識の全くない他人サマの畑。あんまり毎日ジロジロ見ていると泥棒に間違われるかもしれない・・・と最近は少し心配になってきたので、チラ見で我慢。近くの農産物直売所でイチジクを購入して、冷蔵庫で冷やしてモリモリ食べています。昔は友人宅に美味しいイチジクがなる木があり、よく卵のパックに入れたイチジクを頂いたな~、と思い出したりしますね。懐かしい。

ウォーキングも長年続けていると、毎日のようにすれ違う方とは顔なじみとなります。特に、愛犬とお散歩をしている方とは挨拶を交わす間柄になってきています。私は犬を飼ったことがないのですが、今年の猛暑は灼熱の地面近くを裸足(表現、合っていますか?)で歩く犬にはとりわけ辛かったようで、散歩途中で足が止まってしまった愛犬を励ます飼い主さんをよく見かけました。うーん、微笑ましい・・・と思って、最初は見ていたのですが、やがて何かを諦めた顔になった飼い主さんが犬を抱っこして歩き始めます・・・いやいや、どう考えても犬の体温分暑いはず。そして、犬は小型犬ばかりでなく中型犬であることも多いので、かなり重いはずです。

ということで、顔見知りの犬が座り込んでしまって飼い主さんが困っているのを見かけると、ここのところ「がんばれー、〇〇ちゃん!」と声を掛けてしまいます。しかし、犬も暑いですよね・・・。犬も人間もイチジクも頑張った今年の夏。あー、早く涼しくならないかなぁ。間もなく9月です。パラリンピックも開幕しますね。

『いちじくのお菓子づくり』今井 ようこ・藤沢 かえで/著・・・生で食べるイチジクももちろん美味しいですが、お菓子に入ったイチジクはまた別の美味しさがありますよね~。ドライイチジクが入った焼き菓子やジャムも大好きです。
『すてきにハンドメイド 2024年8月号』・・・今回の「図書館だより」とは全く関係のない話なのですが、先週のNHK・Eテレの「すてきにハンドメイド」に大河ドラマ「光る君へ」に藤原実資役で出演しているロバート秋山さんが出演。「光る君へ」コラボ企画として、「和とじ本」作りに挑戦されていました。平安時代は文学を支える道具の黎明期にあたり和紙や筆や大きく発展した時代・・・という説明よりも、「♪すてきハンドメイド~」と秋山さんと司会の方と講師の方の3人で歌っていた不思議な歌が今も耳から離れません。再放送もあるかもしれませんので、興味のある方は是非。