平岩弓枝さんが2023年6月9日に91歳で亡くなられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
平岩弓枝
1932年、東京・代々木八幡宮の宮司の家に生まれる。日本女子大学を卒業後、作家の長谷川伸が主宰する「新鷹会(しんようかい)」に入り、59年に『鏨師（たがねし）』で直木賞を受賞。移り行く世相のなかで、たくましく前向きに生きる市井の女性たちを描いた作風に定評があり、60年代以降はドラマや演劇の脚本も執筆。テレビドラマ「肝っ玉かあさん」、「ありがとう」、NHK大河ドラマ「新・平家物語」などを手掛けた。73年から雑誌連載が始まった『御宿（おんやど）かわせみ』シリーズは、江戸・大川端の旅籠「かわせみ」の女主人・るいと周りの人々をめぐる下町情緒あふれる捕物帳。江戸から明治へと舞台を移した『新・御宿かわせみ』も含め300話以上を数え、何度も映像化されている。2016年に文化勲章を受章。6月9日、91歳で死去。