図書館だより

 

2025年08月10日(日)

先週の木曜日は立秋でした。暦の上では秋となりましたが、今週中頃以降はふたたび猛暑の予報。残暑厳しい毎日となりそうです。そういえば、世間はそろそろお盆休みでしょうか?窓口でもよくお尋ねがあるのですが、図書館にお盆休みはありません(本館の8月の休館日は26日火曜日のみです)。お盆期間も、お時間がある方は是非お立ち寄りください。

ここのところ、いわゆる事務手続きラッシュ、みたいなものを迎えています。そのうち、「図書館だより」のネタになりそうなものを2つほど。

ひとつ目の事務手続きは、携帯電話の機種変更。

先日、「最近、携帯の充電が1日もたない」と母が言い出したことをきっかけに、私もしばらく携帯電話の機種変更をしていないのではないことに気付きました。よく考えてみると、最後に機種変更したのはコロナ禍の前。つまり、5年以上前のこと。そんなに経っていたか?・・・あれ??

この約5年の間に、スマホがなくては何もできない世の中になっていました。私はライブに行くのも好きなのですが、もはや紙チケットは選ぶこともできず、スマホのQRコード画面を会場入口で提示して入場しなくてはいけません。お尻のポケットにスマホを入れている若者を見ると、「スマホ、落とすなよ!」と他人事ながら心配になります。そして、万が一このスマホがこの瞬間壊れたら私はライブに参加できない・・・と毎回必要以上にドキドキします。

そうだ、そろそろ機種変更しておかないと突然壊れたら困る・・・と母に付き合うついでに、私も機種変更することにしました。久しぶりに訪れた携帯ショップは約5年前の面影は全くありません。長いカウンターがあって、一列に並んで手続きしたのは遥か昔のようで、今回は個別のテーブルで丁寧に対応して頂きました。事務手続きの話の流れの中で、自宅に古い携帯電話がいくつもあるという話題となり、古い携帯電話はショップで無料回収できるとスタッフさんが教えてくれたので、じゃあ今度持ってきます(もう一度携帯ショップへ行かないとできない事務手続きがあったのです)と約束し、その日は新しい携帯電話を手にして帰宅しました。

数週間後、もう一度携帯ショップへ行かないとできない事務手続きに必要な書類と、古い携帯電話を持参して携帯ショップへ行きました。事務手続きはあっさり終了し、次は古い携帯電話の処分です。

さよなら、もはや電源も入らない携帯電話たち・・・と、感傷に浸ることは全くありません。だって、どうやって処分したら良いのか今ひとつ分からなかったから(調べるのも面倒だった)持っていただけ、ですから。しばらく待った後に再び現れたスタッフさんが運んできたのは、少し錆が浮き出た工具。図書館のレシートが出るプリンター2つくらいのサイズで、ずっしりと重そうです。

ん、何これ・・・と思っていると、爽やかな口調で「これから、携帯電話に穴を開けていきます」とスタッフさんの言葉。あ、穴?・・・そう、スタッフさんが運んできたものは、簡単に書くと大きな穴あけパンチ。下に押して穴を開けるタイプではなく、携帯電話を左右から挟んで固定し、レバーを手前に引いて穴をひとつ開けるタイプのもの。そうかー、携帯ってこうやって壊すのね・・・と感心しながら作業を見守っていたのですが、携帯電話がツルツルと滑ってしまい、固定するのがかなり難しそう。おまけに、工具が年代もののせいか結構な力を入れないと穴が開かないようです。うーん、手伝いたい・・・と心の底から思ったのですが、かえって邪魔になるだけでしょう。ただただ作業を見守っていましたが、スタッフさんのオシャレでスマートな雰囲気と、錆の浮き出たアナログな工具のギャップが少しおかしかったです。

説明がくどくなり長文となったので、ひとつ目の事務手続きの話で今回は終了です。もうひとつの事務手続きについては、来週書きます(大した話ではありません)。ちなみに、機種変更後に新しくできるようになったことは今のところありません(むしろ今まで出来ていたことがひとつ出来なくなっていて困っている)。格段に性能が高くなったらしいカメラも、今のところパン屋さんのお盆休みカレンダーを撮影しただけ。あ、顔認証になったので、冬の指先がカサカサになる季節でも簡単に画面を開けるようになったはず、です。何だかガッカリな話でスイマセン。

『わたしのeyePhone』三宮 麻由子/著・・・幼くして光を失った著者が(「おいしいおと」「でんしゃはうたう」などの絵本でご存じの方も多いかもしれません)、スマホとの出会いによって、日常の困りごとを解決するだけでなく、生活を楽しんでいく姿を生き生きと描いたエッセイです。