図書館だより :き

 

2021年07月11日(日)

先週の「図書館だより」の最後に「次回はEURO 2020について書きます」と書いたのですが、うっかりしていまして・・・、決勝は日本時間7月12日(月)、つまり明日の早朝でした!・・・というわけで「EURO 2020」の話は次週に書くことにします。それにしても、聖地・ウェンブリーで「イングランド対イタリア」の決勝とは!!イギリスはどんな騒ぎになることやら・・・。スタジアム収容人数の75%、つまり6万人以上の観客を入れると聞くと・・・だ、大丈夫なのか、と思わずにはいられません。とはいえ、ベッカムとエド・シーランが並んで観戦しているのがテレビに映ると、私もなんだかんだ言ってミーハーなので「お!」と嬉しくなったりもするのですが。

さて、先週の水曜日7月7日、今夏に予定されていた日本最大級の音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」の中止が発表されました。コロナ禍以前から真夏の野外フェスに行くのはさすがに体力的に厳しく、屋内かつ指定席に限定したものとなりあが、ライブに出掛けるのは私にとって大きな楽しみのひとつです。フェス開催まで1ヶ月を切った時点での中止発表は、主催者にとっても音楽ファンにとっても、難しい決断だったと思います。

東京五輪が「開催ありき」で今まさに突き進んでいるのに対して、音楽ファンは「我慢ありき」なの?・・・と思うのは、私だけではないと思います。もちろん、五輪に向けて努力を重ねる選手の皆さんに対して何かが言いたいのではありません(私はこの状況下で努力を重ねる選手の皆さんを心から応援しています)。選手やファンではなく、スポンサーそしてIOCの顔色を窺って物事が進むのはいかがなものか?・・・ということです。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」のホームページに掲載された「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021の中止に関して、皆さんにお伝えしたいこと」と題された渋谷陽一さんの文章は、音楽を愛する者ならば誰もがグッとくる文章でした。先日の「緊急事態宣言」を受けての総理会見での言葉の薄さとは全く異なる、誠意の伝わる文章だと思いました。来年以降、さらにこれから先の未来に、誰もが笑顔でフェスやライブを心から楽しむことができるよう、フェス・ライブ文化、さらには音楽文化を私たち音楽ファンが支える方法はないのでしょうか?私が思いつくのは、とりあえずネット通販でグッズを買うくらいですが・・・。今回いつも以上に熱くなっていますが、意見には個人差もあります(@さだまさし)ので、ひとまずこの辺で。

最後に楽しい話を。本日、7月11日(日)9時から(見逃した方は来週に再放送もあるはずです)NHK・Eテレ「日曜美術館」は「わたしとイサム・ノグチ」。出演は何と!サカナクションの山口一郎さん(私、大ファンなのです)。東京都美術館で開催されている「イサム・ノグチ 発見への道」展でサウンドツアーをしているほか、イサム・ノグチの「AKARI」をライブの演出に使うなど、かねてよりイサム・ノグチファンを公言している一郎さんがどんな話をするのか、今から楽しみです。津島市出身の詩人・野口米次郎を父に持つイサム・ノグチの本は、当館の「ふじいろ文庫」でも紹介しています。興味のある方はこちらも覗いて下さいね。さらに今夜は、みうらさんと安齋さんの「笑う洋楽展」の新作「東京での出来事」もオンエアされるということで、こちらも楽しみ、楽しみ。

『英国フットボール案内』島田佳代子/著・・・2010年、つまり今から10年以上前に出版された本ですが、サッカーの母国・英国ではフットボールがどのようなものなのかを教えてくれる一冊です。
『レコード・ブック』渋谷陽一/著・吉田弘和/編集・・・1974年に出版された本です。出版元の「新興楽譜出版社」は現在の「シンコーミュージック・エンタテインメント」のこと。少し前に休刊となってしまった雑誌「CROSS BEAT」は私もよく買っていました。
『イサム・ノグチ 宿命の越境者 上 』『イサム・ノグチ 宿命の越境者 下』ドウス・昌代/著・・・「ふじいろ文庫」に並んでいるイサム・ノグチの本では個人的にはこれがオススメ。上・下巻の重厚なノンフィクションなので、読みごたえもたっぷりです。
『大人に質問!「大人ってどのくらい大変なんですか?」』みうらじゅん/答える人・・・質問する人は児童館の子どもたち。こちらは肩の力を抜いて気軽に読んで頂きたい一冊です。

 

2021年07月04日(日)

7月になりましたね。7月は誕生日もあるし(「めでたい」とばかりも言えないような年齢ですが)、お祭りもあるし(新型コロナウイルス感染症の影響のため尾張津島天王祭の祭事・イベントは今年も中止となっていますが)・・・で、好きな月なのですが、何だか今年は今のところ盛り上がってきません。あ、でも今夜と来週日曜の夜に久しぶりに「笑う洋楽展」の新作オンエアがあります。テレビで(地上波ではなくBSですが)みうらさんを見るのは久しぶりなので、めちゃめちゃ楽しみです。

さて、先月は仕事とは全く関係のない、私個人としての役所関係の申請が続き、何だかバタバタしていました。

ひとつめの申請は、まず病院で診断書を書いてもらい(診断書の作成に3週間かかるので、かなり余裕をもって病院に依頼しなくてはならない。もちろん有料)、市役所へ住民票の写しを取りに行き(「世帯全員」が記載されているものという決まりがある。以前に証明が必要となる私一人だけが記載されたものを提出し、受理されなかったことがあるので要注意。もちろんこちらも有料)、所得を証明する書類、同意書・・・、と申請に必要となる書類をかき集め、保健所に提出して申請は完了(一年毎で更新が必要なので、毎年申請手続きをしているのです。あ、去年はコロナ禍で有効期限が1年間延長となり、更新手続きは不要でした)。ま、私は保健所まで車で5分くらいのところに住んでいるので、書類に不備があり「もう一度」となっても殆ど苦にはなりませんが、保健所管内とはいえ弥冨市や飛島村、あま市の方は大変だろうなぁと思います。そもそも、平日の昼間に時間を作ることが難しい人も多いでしょうし。

もうひとつの申請は、まず申請の受付がスタートしたことを市役所HPで確認し、申請用紙をダウンロードして印刷、本人確認書類をコピーして申請用紙に糊で貼り付けて郵送で申込・・・と、まぁひとつめの申請よりはうんと楽なのですが、デジタルとアナログが微妙に入り組んでいて、正直に言えば面倒だなぁと思います。

コロナ禍が長引く中で、先週は「初診からオンライン診療恒久化へ秋にも指針改定」というニュースもありました。個人情報保護やセキュリティなど、難しい課題もあるかと思いますが、役所への申請などの手続きは、オンライン申請も選択肢の一つにならないかなぁ、と思います。まだまだ先が見えない状況ですので、「アフターコロナ」を語るのは時期尚早ですが、面倒なことはオンライン(を選ぶことができ、かつ苦手な方のためにオフラインも選ぶことができる)で、楽しいことはオフライン、つまりリアルで・・・な世の中になればいいのになぁ、と思います。ま、某省庁の「デジタル化推進本部」の会議で、紙書類が山積みになったことが話題だと聞くと、こりゃあまだまだ無理かな、とも思いますが・・・。

結局はリアルを超える感動ってないんだな・・・と気付いてしまっているのに、コロナ禍で行動を自制・自粛している私はリアルな感動体験に参加することができず、自分だけ置いてけぼりになっているような気分になってしまい、ここのところメンタルが甚だしく落ちているな、と思います。ま、夜明け前が一番暗いうそうなので・・・ライブ行きたい、サッカー観たい、美術館で大きい絵を観たい、大きな露天風呂でダラダラしたい、一人旅に出たい・・・という欲を忘れずに、コロナ禍が収束する日を待つほかないのでしょうね。それにしても、何をもって「収束」といえるのでしょうか??ゴールが見えないまま時間だけが経っているようで歯がゆい毎日です。

ま、こんな「落ちている日」は、みうらさんの本でものんびりと読むことにしようっと。今回は愚痴っぽい話になっていますね。次回は「EURO 2020」について書きます。

・『ムダ足しない役所利用術』関名ひろい/編
・『なぜデジタル政府は失敗し続けるのか』日経コンピュータ/著
・『「ない仕事」の作り方』みうらじゅん/著・・・遅ればせながら、ですが、本屋大賞・発掘部門「超発掘本!」おめでとうございます。私にとっては「定番」の一冊なので、「発掘」という言葉には違和感も感じるのですが・・・。

 

2021年06月27日(日)

6月も残すところあと数日となりました。ということは、2021年は早くも半分が終わったということになります・・・は、早っ!!先日、いつもお世話になっているお店のブログを見ていたら、茨木のり子さんの「六月」という詩が紹介されていました。とても素敵だったので、私も紹介してみましょう。

六月

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる

詩集『見えない配達夫』に収録されていますので(66ページにこの作品が載っているのは、偶然ではないかもしれませんね)、気になった方は是非ご覧下さい。茨木のり子さんといえば『別冊太陽 茨木のり子 自分の感受性くらい』には、1962年に行われた津島市出身の詩人・金子光晴との対談や、「氷雨のふる日に 金子光晴氏は初めて我が家を訪ねた・・・」からはじまる詩「トラの子」が掲載されています。金子光晴・茨木のり子・谷川俊太郎(とても若いのでビックリしました!)という豪華な3ショット写真も載っていますので、こちらも興味をお持ちの方はご確認ください。

まだまだコロナ禍で先の見えない状況が続きますが、「どこかに・・・はないか」と繰り返される言葉に、厳しい状況の中であっても希望を見出す強さを感じました。美しい村、美しい街、美しい人・・・が、確かにこの世に存在することを信じたいと思います。

さて、少しだけお知らせを。先日、ジャーナリストの立花隆さんが亡くなられました。私が若いころ、ニュース番組で筑紫哲也さんとよく出演されていたことを覚えています。図書館では、コーナー6「追悼 立花隆さん」を作成しました。詳しい内容はこちらをご覧頂ければ、と思います。場所はメインカウンターのすぐ隣ですが、スペースの問題もあり並べきれない本も沢山あります。コーナー6に並んでいない本でお探しの本がありましたら、図書館職員にお声掛け下さい。コロナ禍、赤木ファイル開示、ミャンマー問題、リンゴ日報廃刊・・・と、今週のニュースを並べるだけでも立花隆さんなら何と仰ったかなぁ、と思います。ずいぶん前のこととなりますが、妹尾河童さんのイラストエッセイ『河童のスケッチブック』を読んだ時に、立花隆さんの仕事場を描いた「河童が覗いた『ネコビル』の中」がとても面白かったことを思い出しました。あらためて、立花隆さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

2021年06月20日(日)

先日、夕食を食べていると「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴りました。「はい、はい~」と玄関に出てみると、ご近所のAさんが満面のスマイルで「びわ、食べる??」と枝がついたままのびわをたくさん持ってきてくれました。「わぁ、食べる、食べる~!」・・・というわけで、現在わが家の冷蔵庫では美味しいびわがたくさん冷えています。嬉しい~。Aさんは、春にはイチゴ、秋には柿・・・、と果物好きのわが家のツボを心得たものをいつも持ってきてくれる良きご近所さん。とても可愛い赤毛のワンコ(美濃柴犬かな?)を飼っていて、日課のウォーキング中にワンコのお散歩をしているAさんとすれ違うと、ワンコともども挨拶をしてくれます。まだまだ仔犬の面影が残る甘えん坊のワンコとの触れ合いは、コロナ禍でささくれた毎日を送る私たちの数少ない癒し・・・Aさん、いつも有難うございます。

さて、今日は「父の日」ですね。気付けば、父が亡くなってからもう20年以上が過ぎ、(私の年齢がバレてしまいますが)あと数年で、私の人生の半分が「父のいない人生」となります。うーん、とっても不思議な気分・・・。毎年、「父の日」にはお仏壇に父の好きだった「〇リン・ラガービール」の大瓶と、びわ(ちょうど季節も合っているので)をお供えして手を合わせています。

日々は慌ただしく過ぎていき、昔のことも、そして少し前のことすら振り返る余裕を持つことがなかなかできませんが、ここのところ毎週楽しみに観ているTVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の中で、(完コピを目指しましたが、間違っている箇所があったらゴメンなさい)「人生って、小説や映画じゃない。幸せな結末も、悲しい結末も、やり残したこともない。あるのは、その人がどういう人だったかということだけです。だから、人生にはふたつルールがある。亡くなった人を、不幸だと思ってはならない。生きている人は、幸せを目指さなければならない。人は時々寂しくなるけど、人生を楽しめる。楽しんでいいに決まっている。」というセリフを聞いて、父や早世した同い年の従姉妹のことを久しぶりに思い出しました。会えないけれど、今も近くにいるような「大切な人たち」が、私の目の前でたしかに笑っていたことを忘れないようにしなくては、としみじみ思う今年の「父の日」です。

ちょっと、いやだいぶ長くなってしまいますが、登場順に紹介すると・・・
『ビワの絵本』なかいしげお∥へん・あかいけかえこ∥え
 農山漁村文化協会から出版されている「そだててあそぼう」シリーズ、この図書館では105冊所蔵しています。『ビワの絵本』のほかにも、『コンニャクの絵本』『にんにくの絵本』など、幅広いテーマが取り上げられています。この地域の特産である『レンコン〈ハス〉の絵本』は小学生の調べ学習での問い合わせでよく紹介する本です。
『赤毛の文化史』ジャッキー・コリス・ハーヴィー∥著
 未読ですが、副題に「マグダラのマリア、赤毛のアンからカンバーバッチまで」とありますね。カンバーバッチといえば、イギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチのことでしょうか?この図書館では彼の代表作、DVD『シャーロック』シリーズをシーズン1~3まで所蔵しています。私も大ファンでったのですが、ワトソンが結婚したあたりから、あまり話に追いつけていません。
『しばいぬ 世界一かわいいニッポンの犬』岩合光昭∥写真
 「猫」のイメージが強い岩合光昭さんですが、岩合さんの肩書は「動物写真家」。もちろん、犬の写真も素敵です。私は岩合さんのサイン入り写真集を実は何冊か持っています。
『ビール アンソロジー』 赤塚 不二夫∥〔ほか〕
 ビールにまつわるアンソロジー集。阿川佐和子さんや川上弘美さん、東海林さだおさんらのビールにまつわるエッセイを収録しています。これからの季節におすすめの一冊。
『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美 〔1〕』飯島奈美∥著
 TVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」に出てくる料理はやたらと美味しそうだなぁ・・・と思っていたら、料理監修はやっぱりこの方でした。
『脚本家坂元裕二』坂元裕二∥著
 坂元さん自身による全作品解説やロングインタビューを収録。椎名林檎さんとの往復書簡や宮藤官九郎さんらとの対談もとても面白いです。
『往復書簡 初恋と不倫』坂元裕二∥著
 この図書館にいくつかある坂元さんの作品の中で、私が一番好きな作品はこれ。タイトルのとおり「手紙」形式で物語が進むのですが、ドキリ、そしてヒヤリとする場面が続きます。

 

2021年06月13日(日)

「梅雨はどこへ行った?」という天気が続きますね。私は洗濯大好きなので、晴天続きは嬉しいのですが、正直・・・まぁまぁ暑いです。マスクには熱が籠るので、水分をしっかり取って、熱中症にならないように気を付けなくては。

少し前になりますが、5月31日(月)深夜に放送された「月曜から夜ふかし」を録画しておいたものをボーっと観ていたら、津島市内の「くつろぎ天然温泉・湯楽」が映り、とてもビックリしました。内容は「視聴者からの調査依頼に応えてみた件」のひとつで、強烈過ぎるスーパー銭湯の「打たせ湯」を調査した、というもの。オーナーが日本最強と豪語する「打たせ湯」の威力はゴーヤをへし折り、傘に穴を空けるレベル。「打たせ湯」の威力が強すぎて苦情も寄せられているそうですが、設備が古すぎて、現在の(法律の?)基準に満たないため改良もできず、そのままになっているそうです。番組には、「打たせ湯」の刺激が頭髪に良いと信じているお年寄りの男性も登場していました。ごく近くにあるにも関わらず、かれこれもう何年も「湯楽」には行っていませんが・・・あぁー、コロナ禍が落ち着いたら温泉でのんびりしたいっっ!!

さて、少しだけ告知を。5月の終わりにコーナー9「春のお江戸まつり」が終了し、コーナー8「SDGsを読もう。」がスタートしました。コーナーの詳しい内容については、こちらをご覧下さい。8月末までの予定です。というわけで、現在は9月スタート予定の次回コーナーの構想を練っているところです。今回の「SDGsを読もう。」では小説を全然紹介できなかったので、次回は小説をたくさん紹介できるテーマにしようかな、とか、秋なのでエモーショナルなものにしようかな、とか、漠然と考えています。さて、どうなることやら。

コーナー8「SDGsを読もう。」の作成にあたっては、『ソトコト 2019年6月号(特集「SDGs入門」)』『ソトコト 2020年6月号(特集「続・SDGs入門」)』、『ソトコト 2020年11月号(特集「未来をつくる本」)の3冊に多くのヒントを頂きました。皆さんも宜しかったらご覧下さい。

「月曜から夜ふかし」といえば、図書館では『なぜ、マツコ・デラックスは言いたい放題でも人に好かれるのか?』という本を所蔵しています。個人的には、盟友・中村うさぎさんとの、ヒリヒリするようなやり取りが刺激的な『うさぎとマツコの往復書簡』もオススメです。

 

2021年06月06日(日)

先週、5月30日(日)はサッカーのチャンピオンズリーグ(CL)決勝がありました。私も午前4時開始の生中継を観戦(オンデマンド観戦だった方は大変だったそうですね・・・)。応援していたシティは残念ながら負けてしまいましたが、デブライネ選手の涙の負傷退場はグッとくるものがありました。顔、むっちゃ痛そう・・・。また、敵ながらチェルシーの一列に揃った美しいDFラインと、カンテ選手の働きは「さすが」の一言でした。少し悔しくもありますが、チェルシーF.C.そしてサポーターの皆さん、優勝おめでとうございます。ただ、とても気になったのですが・・・スタジアムの入場人数の上限33%にあたる1万6000人の観客が「まぁまぁ密」の状態で、チャントを歌い、もちろんヤジも飛ばしまくっていたこと(ほとんどの人がマスクせず)。だ、大丈夫だったのか、これは??

さて、まだサッカーネタが続きます。6月3日(木)はサッカーファンにとって、ある意味で「夢の試合」が開催されました。それは「日本代表対U24日本代表」。妄想、もしくはマンガでしか成立しないと思っていた「兄弟対決」、田嶋会長も自ら「タブー視されている」と語る史上初の対戦でした。

そもそも、この対戦はなぜ実現したかというと・・・本来であれば、6月3日(木)は「日本代表対ジャマイカ代表」の国際親善試合が行われる予定でした。ジャマイカ代表は二手に分かれて来日する予定となっており、母国などでプレーする10選手とチームスタッフは米国経由で5月31日に日本に無事到着。一方、イングランドなどでプレーする10選手のうち8人の新型コロナウイルスの陰性証明書に不備があったため、オランダの空港から飛び立つことが出来なかった・・・つまり、このコロナ禍がなければ実現しなかった試合ということになります(6月12日に予定されている「U24日本代表対U24ジャマイカ代表」の試合は、来日できていない10選手が改めてPCR検査を受けて、来日する見込み)。ちなみに史上初となったこの「兄弟対決」の結果は、「兄」にあたるフル代表の圧勝でした・・・んん、ちょっと意外だったかも・・・。

6月はサッカーの各国代表活動シーズン。日本代表は、U24日本代表、女子代表も含めると5月28日からの19日間で9試合が行われます。海の向こうでは「EURO2020」、そして「南米選手権」も開催されますね。「EURO2020」は私にとっては再び時差との戦いになりますが、可能なかぎりはリアルタイムで観戦したいと思っています。楽しみ~!さらに、この先に東京オリンピックが控えているのか、いないのかは正直よく分かりませんが・・・選手の皆さん、そしてオリンピックにかかわる全ての人たち、さらに日本で暮らす私たちの健康が大切にされることを心から願っています。

来週こそは、コーナー替えについてきちんと書きます。

『スポーツグラフィックナンバー 2021年6月17日号』・・・特集は「レジェンドが語る欧州選手権ベストマッチ・EURO1988-2020」。最新号のため貸出はできません。館内でご覧下さい。CL決勝で負傷退場したデブライネ選手のインタビューも掲載されています。

 

2021年05月30日(日)

早くも5月が終わろうとしています。梅雨入りしたり、急に暑くなったり、かと思えばやたらと寒かったり、と今年の5月はあまり爽やかでもなく、過ごしやすくもなかったように思います。

さて、先週26日(水)の夜は、私と同じように夜空を見上げて「く、曇ってる!!」とガッカリした人が多いかもしれません。そう、今年最大の満月「スーパームーン」が地球の影に隠れる約3年ぶりの皆既月食・・・とても楽しみにしていましたが、残念ながらこの地域は曇り。赤銅色に輝く月を見ることはできませんでした。

国立天文台によると、今年は11月に月の98%が欠ける「ほぼ皆既」な部分月食があるそうですが、うーん「ほぼ」かぁ・・・。モノマネタレントのライブを観に行くみたいな気がして、今ひとつ興味がないかも。

ちなみに、次に国内で皆既月食が見られるのは2022年11月。さらに、次に「スーパームーン」と皆既月食が重なるのは2033年10月8日。うーん、ほぼ12年後か・・・はたして、その頃私は何をしているのでしょうかね?ま、たまには夜空を見上げて果てしない想像の時間を持つのも良いことかもしれません。

今週はサッカー代表戦や、お世話になった杉本美術館閉館のニュースなど、書くこと、そして書かなくてはならないはたくさんあるのですが、これらは次回以降に。あ、先週金曜に「春のお江戸まつり」から「SDGsを読もう。」へとコーナー替えをしました。この話も次回以降にきちんと書きますので、どうぞよろしくお願い致します。

『日食と月食 日食と月食から、太陽・月・地球の動きがわかる』藤井旭/監修 ・写真・・・日食と月食について、とてもわかりやすく解説されている児童書です。
『ほしにむすばれて』谷川俊太郎/文・えびなみつる/絵・・・星が大好きだったおじいちゃんの残してくれた天体望遠鏡にまつわる絵本。

 

2021年05月23日(日)

ここのところ雨の日が多いと思っていたら、先週の日曜日16日に東海地方が梅雨入りしたという発表がありました。平年よりも21日早い、統計史上2番目に早い梅雨入りとのこと。来週26日(水)の夜は約3年ぶりの皆既月食、しかも今年最大の満月「スーパームーン」と重なると先日の新聞に載っていました。当日、夜空を見上げるのを楽しみにしていたのですが・・・。どうか「梅雨の晴れ間」となりますように。

先週、俳優の田村正和さんが4月に亡くなられていたという報道がありました。田村正和さんといえば私にとっては「古畑任三郎」、その人です。

私は、1994年に放送がスタートした1stシーズン(当時は「警部補・古畑任三郎」というタイトルで、古畑は黒以外のシャツも着ていました!)から2006年に迎えたFINALまで、全ての回を何度も観ている大ファンです。

印象に残っている回はたくさんありますが、若かりし頃のSMAPや現役メジャーリーガーだったイチロー、そして今は亡き緒形拳さんや菅原文太さん、加藤治子さんら、名優たちが犯人役としてズラリと並ぶキャストは、今ではもう作ることのできないドラマだと思います。リアルタイムで楽しむことができて幸せでした。

今でもセリーヌの自転車に乗ってフラリと現れる姿を懐かしく思い出します。「イケメン」というよりも「二枚目」という言葉がしっくりとくる俳優さんでした。心よりお悔やみ申し上げます。たくさんの楽しい時間を有難うございました。

『三谷幸喜創作を語る』三谷幸喜∥著・松野大介∥著・・・「古畑」の裏話も書かれている一冊です。
『三谷幸喜のありふれた生活』三谷幸喜∥著・・・現時点で16巻までつづくシリーズ。三谷さんも第1巻では若いっっ!

 

2021年05月16日(日)

今日は天気予報によると雨の日です。私は皮膚が弱く(アルコールかぶれを起こすため、カウンターでも手袋をしています)、強い陽射しが苦手なので、落ち着いた雨の日はわりと好きです。

それにしても、この時期のカエルは元気ですね。換気のため窓をあちこち開けていることもあり、図書館でもカエルの鳴き声がたまに聞こえます。昔読んだ本に、カエルは田んぼを中心とした生態系を支える大切な存在なので、カエルが生息する地域は自然が豊かな地域だ、というようなことが書いてありました。ということは、これだけカエルがゲコゲコ鳴いている津島市は恵まれた環境といえるのかもしれません。正直、眠い時に鳴かれると「うー、うるさいわっ!」と思うことも多かったりするのですが・・・。

そういえば、「しょっくん」って知っていますか?共通語では「ウシガエル」。通称「食用ガエル」が転じて「しょっくん」。この地域の方言かと思ったら、関西方面ではわりとこう呼ぶそうですね。「ウシガエル」の名前のとおり、牛のように「うもぅー、うもぅーー」と、とても大きな声で鳴きます。私が子どもの頃は、鳴き声がよく聞こえただけでなく、車に轢かれてしまった哀れな姿をしばしば目撃しました。そんな「しょっくん」の哀れな姿を見つけると、母に「車に気を付けないと、こうなっちゃうんだよ」と交通ルールを厳しく躾けられました・・・な、懐かしい。

わりと最近、新聞で読んだのですが、実はカエルはカメムシをはじめとする害虫を食べてくれる有難い存在だそうです。カメムシといえば、ウン10年前に当時外国に住んでいた叔母宛に田舎から小包みを送ったら、その中に何と!・・・カメムシが入ってしまい、叔母が大パニックになった、という伝説があります。想像するだけで恐ろしい・・・。ちなみに、カメムシのことを母の田舎では「ヘクサンボ」という、身も蓋もないスゴイ名前で呼んでおり、見つけると外へ捨てに行くのが面倒なので、インスタントコーヒーの瓶にどんどん入れて蓋をする、つまり酸欠にしてどんどん殺すという、とても残酷なことをしています。ゴメンね、書いちゃった。

『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル∥作・・・カエルが主人公といえば・・・これですね。
『ときめくカエル図鑑』高山 ビッキ∥文・松橋 利光∥写真・・・私はこれまで特にカエルに対してときめいたことはありません。
『わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話』鈴木 海花∥文・はた こうしろう∥絵・・・カメムシの魅力が詰まった小説とかではなく、カメムシについて調べた岩手県の小学校が舞台の児童書です。今年の課題図書のため、6月からの貸出となります。また6月~8月は1週間の貸出となりますので、ご注意下さい。

 

2021年05月09日(日)

季節の変わり目ということもあり、寒暖差の激しい季節ですね。私の勝手なイメージでは・・・この時期は毎日「寒」と「暖」がバシバシ戦っていて、気付けば「暖」の勝つ日が増えていき、暑くなっているように思います。まだまだ身体が暑さに慣れていません。熱中症にも気を付けなくては。

さて、ここから先はサッカーに興味がない人にとっては、どうでも良い話となります。

先週はヨーロッパCL準決勝第2戦が2試合あり、5月29日にイスタンブールで開催される決勝は、マンCとチェルシーのイングランド勢同士の対戦となることが決定しました。私は2試合ともリアルタイムでテレビ観戦したのですが、うぅ・・・やっぱりサッカーは面白いです。

特に心に残ったのは、マンC対PSG。5月だというのに雪が降るマンチェスターで、得点が入った瞬間、よく見ればタトゥーも入っている髭面で強面の選手たちが、子どものように、いや仔犬のように抱き合って大喜びする姿・・・う、感動です。そして、2-0の勝利が決定した後、無観客のエティハドスタジアムでOasis(大ファンなのです)の「Wonderwall」が鳴り響いた瞬間の美しさ・・・。とても長い間、同じ街のライバルチーム・マンUに大きく差をつけられ、1部と2部を行ったり来たりの「エレベータークラブ」とよばれていた頃からマンCへの一途な愛を貫いているOasisのノエル&リアム兄弟の気持ちを思うと、グッときてしまいました。

ということで、先週は早朝からのサッカー観戦、プラス、好きなアーティストが「緊急事態宣言」を受けて、ゴールデンウィークに巣ごもりするファンへのサービスとして、過去のライブ映像のYouTube配信がほぼ一日おきであったこともあり、ものすごい寝不足の毎日でしたが何だか幸せな一週間でした。

さて、愛知県も12日から緊急事態宣言の対象地域として追加されることが決まりましたね。先の見えないコロナ禍の中で、つい暗闇にばかり目を向けてしまいそうになりますが、微かなものであっても身近な場所に光があることに、ちゃんと気付くことができる人でいられますように。

あ、そういえば今日は「母の日」でしたね。子どもの頃に「母の日、おめでとう」と言ったら、「それは違う」と言われ、どういう理由で間違っているのかを懇々と説明されたことを思い出し、先日その話となりました。母曰く「外でそれを言ったら、恥をかくからきちんと教えようと思った」とのこと。昔から、相手が誰であっても態度が変わらない、「子ども」を「子ども扱い」しない人だったんだなぁと思いました。コロナ禍でプレゼントも買いに行けない「母の日」ですが、いつも有難う。心から感謝しております。今夜は、美味しいものをいっぱい食べましょう。

『ダービー!! フットボール28都市の熱狂』・・・フットボールにおけるライバルとはどんな存在かがよくわかりますが、マンUとマンCの話はなかったかもしれません。
『フジロック20thアニバーサリー・ブック』・・・フジロックといえばOasis!
『ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ』ヤマザキ マリ/著・・・「母」を描いた本の中で、とても好きな一冊です。

 

2021年05月02日(日)

5月になりましたね。この時期、図書館のカウンターでは毎年ほぼ同じ質問を頂きます。

それは・・・「ゴールデンウィークのお休みはいつですか?」という質問。

この「図書館だより」を読んでいる、コアな図書館利用者の方は既にご存知かと思いますが、津島市立図書館(本館)は11月の特別整理期間と年末年始を除けば、毎月第4火曜日以外はお盆もゴールデンウィークも、全く関係なく開館しております。5月に入り少しずつ気温も高くなってきていますが、マスクを着用してご来館頂きますよう、お願い申し上げます。

さて、お知らせです。メインカウンター横の返却本が並んでいるブックトラックに併設されている今月のミニコーナーを今月は担当しています。タイトルは「おしゃべりしましょ。」。超シンプル(!)なPOPと、紹介している本の一部についてはこちらをご覧ください。

「おしゃべりしましょ。」で取り上げている本は、ずばり対談集です。コロナ禍が1年以上にわたって続き(しかも、まだまだ続きそう・・・)、「おしゃべり」することが減っている方も多いかと思います。かく言う私も、家族や同僚以外と「おしゃべり」する機会は激減しています。うぅ、寂しい!・・・ということで、せめて本の中では賑やかな「おしゃべり」を楽しんで頂ければと思い、特集してみました。今月いっぱい、どうぞ宜しくお願い致します。

昨日の新聞に、7月24日・25日に予定されていた尾張津島天王祭の中止が決定した、という記事が掲載されていました。台風、台風、コロナ、コロナ・・・と、4年連続の中止を津島市民として、とても残念に思います。もはや、4年に一度のオリンピックよりレアなお祭りとなってしまうわけですが、来年こそはコロナ禍が収まり、めでたく開催となりますことを心より願っています。

 

2021年04月25日(日)

先週は急に暑くなりましたね。まだ半袖を用意していないこともあり、25℃を超えると暑さがこたえます。そっかー、そういえばマスクしていると暑いんだった・・・と去年の夏を思い出しました。この暑さのせいか、図書館でも「あごマスク」となっている方をチラホラお見かけします。みなさん、せっかくのマスクもあごに着けていては何の役にも立ちません。図書館にご来館いただく際は、正しくマスクを着用してお越し頂きますよう、ご協力をお願い申し上げます。

さて、少し前(いや、だいぶ前か?)のことになりますが、ライブBlu-rayを購入しました。昨年の真夏に開催されたオンラインライブがめでたくBlu-ray化されたもので、嬉々として予約注文して購入し、ほぼ毎晩楽しく観ています。また、当日のオンラインライブでは演出上取りやめとなった、歌詞の字幕入りorなしをBlu-rayでは選択することができるため、これまで今ひとつ正しくわかっていなかった歌詞を確認することができるのも嬉しいところ。そういえば、昔はCDに付いていた歌詞カードを手元に置いてじっくりと音楽を聴いたものですが、最近は運転中や移動中(最近は全然「移動」していませんが・・・)にしか音楽を聴く時間がないので、歌詞は「だいたい」の理解に留まっていたのです。そうか、こういう歌詞だったのね・・・と、今さらながらグッときています。

そういえば、昨年から個人的に流行っている、というか頑張っているのが、ライブDVD、もしくはBlu-rayを流しつつの家ヨガと腹筋。腹筋は「この曲が終わるまでは続ける!」と決意して、1曲が終わるまでひたすら腹筋or足上げをするという、傍から見るとアホみたいな所業です。あっという間に終わってしまうように感じる大好きな曲であっても「い、い、・・・いつまで歌っとるんだぁ!」と叫ばずにはいられない厳しさがあります。おまけに、曲がライブ用に編曲されていると・・・「い、い、・・・いつになったらこの曲終わるんじゃぁぁ!」ということも。ともあれ、暑くなりかけたこの季節にしっかり運動して汗をかくことが、真夏に夏バテしないためには大切です。ということで、「しんどい」と言いながらも、ここのところ地味に頑張っています。

ちなみに、ヨガについては、本来は静寂の中で行うのが良い、といわれていますので、私のようにライブは流さずにするのがオススメだったりします・・・。

『よくわかる最新音楽の仕組みと科学 音楽の存在を正面から体系的に解き明かす』岩宮眞一郎∥著
『60分でわかる!サブスクリプション 既存の業界ルールを破壊する新しいビジネスモデルのすべて』リンクアップ∥著 宮崎琢磨∥監修
『いちばんやさしい自宅トレBOOK 運動不足でヤバい!と思った人のための』中野・ジェームズ修一∥著

 

2021年04月18日(日)

油断大敵です。先週の少し暖かい夜にぐっすりと眠っていたら、頬っぺたと左耳を蚊に刺されてしまいました。私は乾燥防止のためマスクをして寝ているので(ちなみに手袋も着用して、靴下も履いて一年中寝ています)、蚊が刺すことができる場所はこの2箇所に絞られます。うーん、さすが津島の蚊!・・・と感心している場合ではありません。幸いにして、この日はお休みだったのでセーフでしたが、頬っぺたは見事に赤く腫れてしまいました。経験から語ると、津島の蚊は最高気温が20℃を超えると活動的になります。天気予報によると、来週は最高気温が25℃近くになる日もあるそうなので、蚊にも熱中症にも気を付けなくては。

さて、やりましたよ!先週の日曜日、4月11日に名古屋グランパスが「8試合連続無失点」というJ1記録を達成しました(その後、14日に「9試合連続無失点」に更新されました)!!「点を取られなければ負けることはない」というイタリア人監督らしい美学を魅せてくれたように思います。ただ、現在コロナ禍のためスタジアムへサッカー観戦に行けない状況が続いている中でチームが好調というのは個人的には厳しいです。この感覚はどこかで感じたことがあると思ったら・・・90年代後半に私が大学進学のため、この地域を離れていた頃(年齢バレてしまいますね)、ベンゲル監督時代のグランパスが強かったのに「あぁー、今グランパス強いのにホームスタジアムで観戦できない!」・・・と苦しんでいた頃がありました。それでも当時は、京阪神エリアで開催されるアウェイゲームを観に行くことができたのですが、今はテレビ観戦のみ。うぅ、何とかグランパスが好調の内にコロナ禍が収まってほしいものです。

もうひとつサッカーの話を。先週はCLの準々決勝2nd-LEGが開催されましたね。サッカーファンにとって永遠の悩みといえば「時差」でしょうが、今回も厳しかった、というより、年々厳しさが増している気もします。結果は、シティ、レアル、PSG、チェルシーがベスト4進出決定。予想通りだったようにも思いますが、面白い試合ばかりでした。個人的な感覚ですが、ビッグタイトルが懸かったトーナメント戦は、準々決勝が一番面白いように感じます。準決勝、決勝となると、「負けたくない」気持ちが強く出るせいか、堅い試合運びが多くなってしまい、チームの良さ、そしてゲームの面白さが減ってしまうように感じます。CL決勝が終わったら有料放送を解約しようかなぁと思っているので、それまでは世界最高峰のサッカーを堪能しようと思います。

世界最高峰といえば、ゴルフの松山英樹選手がアジア人としてはじめてマスターズ・トーナメントで優勝しましたね。マスターズ最終日の朝、私はたまたま休日だったのでテレビ中継を観ていたのですが・・・残念ながらゴルフにはとても疎いので、どうやら優勝したようだ、くらいしか分からなかったです。すいません。しかし、帽子を取った松山選手の日焼け跡がくっきり残った「おでこ」に、あんなに日焼け跡が残るくらい練習したんだなぁと思うと、日々の努力が感じられてグッときてしまいました。実況の小笠原アナと解説の中嶋常幸プロの号泣にも、それはもう驚かされましたが・・・。ともあれ、松山選手おめでとうございます。

『ディス・イズ・ザ・デイ』 津村記久子/著
『一生に一度旅してみたいゴルフコース 世界の名門22コース』伊集院静/著
・当館では所蔵していませんが、『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能サポ』能町みね子/著も、サッカー観戦記としてはオススメです。ちなみに、2017年サッカー本大賞(サッカー界にはこんな賞もあります)受賞作。

 

2021年04月11日(日)

寒の戻り、という言葉を忘れかけていた今年の春ですが、先週末頃から少し肌寒いですね。シャツ1枚で働いていると、寒さに強い私でもうっすら寒いくらいです。風邪をひかないように気を付けなくては・・・。

さて、脚本家の橋田壽賀子さんがちょうど1週間前の4月4日、95歳で亡くなられました。津島市立図書館ではコーナー6で「追悼・橋田壽賀子さん」と題した追悼コーナーを作成しました。詳しくはこちらをご覧下さい。

私の世代だと、かの名作「おしん」が国際的な大ブームとなっていた頃はまだ子ども。母が「おしんは面白い」と喋っていた記憶がうっすらとある程度です。再放送、再々放送を観ようかなぁと思いつつも、週5回×15分の時間を捻出するのは大人になってしまうとなかなか難しくて、残念ながら観ていません。

しかし、「渡る世間は鬼ばかり」は毎週木曜日に家族で観ていた記憶があります。私が観ていたのは、何年か前に他界された藤岡琢也さんと山岡久乃さんが出演されていた頃。山岡さんの端正な台詞回しと、フジタクさんのこれぞ昭和の父親、という雰囲気は今でも懐かしく思い出されます。

以前、テレビのインタビュー番組で伺った記憶と思うのですが、橋田先生の脚本に長セリフが多い理由は、忙しい主婦が画面に集中せず、他の家事をしながらドラマを観ていても内容がわかるよう、全てをセリフで説明する脚本を書いていたから、だそうです。徹底的に視聴者を第一に作品を書き続けた「真のプロフェッショナル」だなぁ、と思います。最晩年まで作品を書き続けた姿は、働く女性の先輩としても学ばせていただくことが多い方でした。橋田先生、お疲れ様でした。そして、有難うございました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

『人生ムダなことはひとつもなかった』橋田壽賀子∥著
『渡る老後に鬼はなし スッキリ旅立つ10の心得』橋田壽賀子∥著

 

2021年04月04日(日)

ここのところ、不思議なことに日曜日になると雨が降りますね。とはいえ、雨はイヤだなぁ・・・とはあまり思いません。逆に、春のよく晴れた日は陽射しが強くて疲れるし、ここ数年は黄砂もひどいので、雨の日は空気も気温も、そして心も落ち着くように思います。(おそらく)今日も雨の日曜日です。この雨で、図書館のソメイヨシノもいよいよ散ってしまいそうですね。

それでは、先週書けなかったサッカーの話を。この2週間ほどは「国際Aマッチデー」となっており、日本代表もフル代表とU―24代表で各2試合、合計4試合が開催されました。

まずは、U―24代表の話を。こちらは、どちらも強豪アルゼンチン戦。初戦は惜しい負け方をしましたが、2戦目では見事な「3-0」での勝利。試合後の久保選手のコメント「ホームで、同じ相手にまた負けるなんてあり得ないと思っていた」がとても頼もしく、そして格好良かったです。一応簡単に書いておくと、U―24代表は今夏に開催される(予定の)東京オリンピック代表となる世代です(オーバーエイジ3人は除きます)。男子サッカーは、オリンピックに出場する選手に年齢制限がある唯一の種目です。何故か?・・・実はこれ、まぁまぁややこしい話なのですが、〇コちゃんのように答えると「それは、男子サッカーはワールドカップが世界一を決める唯一の大会だから!」ということになり、少し大人の説明をすると「FIFAとIOC間の妥協の結果」となります。んんー、これではサッカーファンにも難しい話ですね。ま、スポーツの世界も色々な事情があるのです。

続いて、年齢制限のないフル代表の話を。気付けば、カタールワールドカップも一年後です。コロナ禍のため中断していたW杯2次予選も1年4ヵ月ぶりの再開となり、1戦目の韓国戦も2戦目のモンゴル戦も選手の気合いが画面から伝わってくるような試合でした。それにしても14得点とは・・・まぁ、ビックリ!

今年2月に放送された番組なので少し古い話題となりますが「NHKスペシャル・パンデミック激動の世界(8)音楽&スポーツ 熱狂なき空間」の中で、ドイツ・ブンデスリーガ・フランクフルトに所属する長谷部誠選手が、無観客で実施しているブンデスリーガで戦い続けることへの葛藤や迷いを正直に語っていて、とても心に残りました。ぶっちゃけ・・・無観客で入場料収入がゼロであっても、試合を実施して放送、もしくは配信すればかなりの金額の放映権料収入が入ります。しかし、果たしてそれは私たちが好きな「サッカー」といえるのでしょうか?選手は何のために戦い、そして私たちは何を応援しているのでしょうか?

コロナ禍以来、今まで以上に多くのことを深く考える機会が増えたように個人的には思っています。あなたが好きなものは何ですか?そして、それのどんな所が好きなのですか?・・・そんなシンプルな問いに、私は何と答えたらよいのでしょうか。

『オリンピック秘史 120年の覇権と利権』ジュールズ・ボイコフ∥著
『儲かる五輪 訪れる巨大なビジネスチャンス』高橋洋一∥著
『FIFA腐敗の全内幕』アンドリュー・ジェニングス∥著

 

2021年03月28日(日)

何と、グランパスが開幕6連勝となりました!今週は代表戦もあったので、サッカーネタはたくさんあるのですが、代表戦は来週もあるのでサッカーの話は次週に。

さて、先週の火曜日23日にコーナー8「東日本大震災から10年」が終了し、コーナー9「春のお江戸まつり」がスタートしました。コーナーの詳しい内容については、こちらを見て頂くのが一番かと思いますので、この「図書館だより」では少しだけ裏話を書きます。

今回のコーナー作成にあたって、一番苦労したのが実はタイトルです。いつも特にこれというきっかけもなく、「お、これにしようっと」というタイトルが浮かぶ(ん、下りる、が近いかな?)のですが、今回はさっぱり・・・うーん、う、浮かばないっ!どうしようっ・・・と、さんざん悩んだ結果、えーい、わかりやすいタイトルにしてしまおう!・・・と、某製パンメーカー・〇マザキ「春の〇ンまつり」から、少しだけ(いや、ほとんどか?)お名前を頂き、「春のお江戸まつり」と命名させて頂きました。〇マザキさん、スイマセン!

コーナーのタイトルがパクリっぽくなってしまったので、ポスターは少し凝ってみようと思い、「花筏」をイメージしたデザインで作成して頂きました。お花見の季節が終わる頃、散った桜の花びらが川の水面を流れていく・・・。「花筏」はとても綺麗ですが、季節が過ぎ行く寂しさも感じる眺めですね。

しかし、コーナーの内容は寂しさの欠片もない、みなさんに楽しんで頂ける内容となっていますので、気軽に本を手に取って頂ければ有難いです。私も実は時代小説大好きなので、とても楽しいコーナー作りでした。銀行で働く人がお金を好きかどうかはよく分からないですが、図書館で働く人は本が好きな人がほとんどかと思います。そして、銀行で働く人はお金を自分のものにはできませんが、図書館で働く人は「本を読む」という行為を通じて本を自分のものにすることができる、と思っています。好きなことを仕事にすることは大変なことも多いのですが、やはり幸せなことです。そんなわけで、「時代小説好き」を今回のように仕事で活かせることはとても有難いことです。ちなみに、「時代小説」でネットなどの検索をかけると戦国時代や中世が舞台となっている小説まで拾ってしまうので、江戸時代が舞台の時代小説だけを拾ってくるのはこれまでの読書経験が少しは役に立ったといえるかもしれません。ま、毎回ふだんの読書が役立つかというと、そうはいかないところなのですが(笑)。

最後になりましたが、コーナー作成にあたっては、集本やポスター作成、ホームページ掲載などの多くの業務にあたって、多くの同僚職員の協力を頂いております。普段はなかなか言えないので、この場を借りて心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。そして、また次回もどうぞ宜しくお願いします。

今年はあっという間に桜が咲き始め、早くも満開を迎えそうです。来週は最高気温も20℃を超える予報となっており、いよいよ衣替えをしなくては・・・と思っています。ぐんぐんと進んでいく季節に置いてかれないように、心身ともに健やかで過ごしたいですね。さて、次のコーナー替えは5月下旬・・・初夏ですね。「初夏の〇〇まつり」以外のネタを提供できるように頑張りますので、まずは「春のお江戸まつり」をどうぞ宜しくお願い致します。

 

2021年03月21日(日)

最近食べておいしかったもの・・・うーん、「菜の花とアサリのサッと煮」ですかね。作り方はとっても簡単。1.殻ごとのアサリを醤油などで味付けした煮汁でサッと煮る2.貝の口が開いたらアサリをいったん取り出す3.その煮汁に菜の花を生のまま入れ、サッと煮る4.菜の花がいい感じになったらアサリを鍋に戻して少しだけ火を通す、で完成です。ポイントはアサリをいったん取り出すこと(火を通し過ぎると貝は身が硬くなりますので)。貝が美味しい春にオススメのおかずですので、宜しかったらお試し下さい。

そういえば、昨日は春分の日、つまりお彼岸の中日でした。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、確かにここのところ暖かくて過ごしやすいです。しかし、週間天気予報を見ると、来週の火曜はふたたび最低気温が5℃以下・・・うぅ、油断できないですね。ともあれ、風邪を引かずに元気で4月を迎えたいものです。

さて、今回は久しぶりに(でもないか?)サッカーの話を。

何と!グランパス、クラブ新記録の開幕5連勝です。何十年も応援している者として失礼な発言かもしれませんが、正直こんなに今年のグランパスが強いとは・・・うぅ、予想外でした。クラブの好成績を反映し、DF中谷選手が初のフル代表選出、相馬選手がU-24代表選出という嬉しいニュースもありましたね。リーグで頑張ることこそが、代表への道です!次は更なる目標、代表定着に向けて頑張って下さい。

そう、先ほどから「代表」、「代表」と書いていますが、今月25日と30日にフル代表戦、26日と29日にはU-24代表戦があります。久しぶりの代表戦、むっちゃ楽しみです~。ちなみに、この4試合は新型コロナウイルス対策として、練習と試合会場以外は外出できず、宿泊も各チームでフロアを貸し切り、公共交通機関も使わない・・・つまり、選手を外部と接触させないことを徹底する「バブル方式」で開催するそうです。選手、関係者の皆さんは気の抜けない日々となりそうですが、東京オリンピックに向けてのチャレンジにもなるかと思いますので、無事に4試合を終えてほしいものです。

少し前にCLもベスト8が出揃い、準々決勝の対戦カードも決まりました。バイエルン対PSGも、レアル・マドリード対リヴァプールも面白そうですが、個人的にはマンC対ドルトムントを一番楽しみにしています。

そんなわけで、暫くはサッカー観戦を生活のメインに据えて暮らしていこうと思います。いやぁ、楽しみ楽しみ。

 

2021年03月14日(日)

先週の木曜日、3月11日は朝起きて窓の外を見ると雲ひとつない青空が広がっていました。東日本大震災から10年を迎えたこの日は、全国的におだやかな晴天だったようです。これほど暖かくて穏やかな天気は、3月では珍しいことのように思います。

先週は、テレビや新聞で東日本大震災の特集を目にする機会が多く、またなるべくきちんと見るように、そして読むようにしていました。ここのところ、よくテレビで流れる「このあと地震、津波映像が流れます」という予告が入った後に放送される映像を見ると、10年前の映像だということが頭ではわかっているのに、「逃げて」と心の中で声を上げてしまい、おかしなものだなと思っていました。

少し前に新聞を読んでいると、いとうせいこうさんと若い方々の座談会が載っていました。いとうせいこうさんといえば、私にとっては、みうらじゅんさんの親友にあたる方(つまり、とても偉大な存在ということになります!)ですが、作家としても活躍されており、東日本大震災を題材とした『想像ラジオ』という小説を書かれています。

記事の中では、まず「僕のような震災の非当事者がこういう踏み込んだことを書いていいのか」という思いがあったことが語られた後に、「東北にも亡くなった方がたくさんいて、今も生きている方がたくさんいて、また別の苦しみを持っている人たちが別の場所にたくさんいる。お互いを想像でいたわりあうということは、すごく大事で、人間らしいことで、目指すべきことです」という言葉がありました。

当時者じゃなくても、被災していなくともいたわり合えるー。先日NHKの番組で見かけた作家の柳美里さんも、悲しいこと、苦しいことを、他人事ではない自分の身に引き受けることはできる、思いを寄せることはできると話されていました。

どちらも、会いたい人と会えない、人と人がつながることが難しいコロナ禍の現在を生きる私にとってとても心に残る言葉でした。残念ながら、コロナ禍もまだまだ収束までは時間がかかりそうですが、この禍が当事者・非当事者という壁をなくし、人をいたわり、相手を思うことの大切さに気付く一つのきっかけとなればいいのに、と思います。

「10年」という数字は区切りになるわけでもなく、これからも思い続けることを大切にしていきたいです。あらためて、東日本大震災で亡くなれた方のご冥福をお祈り申し上げます。

『想像ラジオ』いとう せいこう/著
「読んでみたけど、わからない」という声も多い作品ですが、私としては「わからなくても大丈夫」と言いたいところ。いとうさんは、実は日本初のラッパーとしても知られる方です。頭で理解するのではなくて、音の響きやリズムを感じることが、この作品の読み方、楽しみ方ではないかな、と個人的には思っています。

『JR上野駅公園口』柳 美里/著 昨年11月に全米図書賞を受賞した作品です。読み進めていくうちに、主人公の男性の顔が見えてくるようでした。「人生の転落」という一言では表現できない、深い悲しみを感じました。

 

2021年03月07日(日)

3月に入った途端、暖かい日が増えてきましたね。この「図書館だより」を書いている6日(土)の最高気温は天気予報では19℃!さて、何を着たら良いのやら??衣替えをするとまた寒くなりそうですし、かといって極暖〇―トテックやタートルネックの分厚いセーターはもう片付けても良いようにも思えるし・・・。特にオシャレでもないのですが、季節の変わり目は難しいですね。張り切って春物を着ると風邪をひいてしまいそうですし・・・。ま、とりあえず、気分転換もかねて髪を切ることにします。

さて、春は出会いと別れの季節ですね。それとは関係ないのか、あるのかよく分からないのですが、文化出版局が発行する雑誌「ミセス」が3月5日発売の4月号をもって休刊となります。つまり、現在最新号としてビニールのカバーが掛かって書棚にならんでいる号が最後です。「ミセス」は私の母が好きな雑誌で、自分で買うにはなかなかのお値段だったこともあり、よく借りていました。

私の母はこの地方に住むごく普通のおばちゃんですので、「ミセス」でよく取り上げられていた豪華な海外旅行や、100万円もするドレスやコート、おしゃれなパーティーなどとは全く無縁な暮らしを送っているのですが、美しい写真が大判で掲載されている雑誌をパラパラと眺めるだけでも楽しい、とよく言っていました。文化出版局のホームページには、雑誌発行の方向性を検討した結果、休刊が決定したとありましたが、図書館でも多くの方にご利用頂いていた雑誌なので残念に思います。せめて、最終号くらいは・・・というわけで、購入して母にプレゼントすることにしました。よ、喜んでくれるかな??

コロナ禍の打撃を受け2020年は100誌以上の雑誌が休刊となったそうです。雑誌もまた、私たちの暮らしを豊かにしてくれるかけがえのない出版文化のひとつ。大切なものが、少しずつやせ細っていくようで心配しています。

『ミセス 2021年4月号』(最新号のため貸出はできません。館内でご覧下さい。)
『平成の出版が歩んだ道 激変する「出版業界の夢と冒険」30年史』能勢仁・八木壯一/共著
『拝啓、本が売れません』額賀澪/著

 

2021年02月28日(日)

2月も今日で最後ですね。朝晩は冷えますが、日中は少しずつ春の気配も感じています。先日、「ウドの酢味噌和え」と「ウドの(皮の)きんぴら」が夕食に並んでいて、春野菜好きの私としてはとても嬉しくなりました。あぁ、早くタケノコご飯が食べたい!

まず、久しぶりにサッカーネタを。2月も終わりということで、週末にJリーグが開幕しました。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、特例ルールとなっており、J2への降格はなかったのですが、今年は何と!全20チーム中4チームが降格するという厳しいルール。昨年3位に入り、めでたくACL出場となった名古屋グランパスであっても油断してはマズイんじゃないか?・・・と正直とても心配しています。おそらくは「川崎を止めろ!」が今年のJリーグの合言葉になるかと思いますが、サッカーファンの一人として熱戦を期待しています。もう一つの願いはもちろん、一日も早くコロナ禍が収まってスタジアムで声を上げて応援すること。どうか叶いますように。

東京オリンピックもどうなるのか、未だよく分からない状況ですが、2022年カタールW杯の2次予選が3月に行われる予定となっています。しかし、世界情勢の影響を受けるのはサッカー界も同じこと・・・3月25日にホームで開催される予定だったミャンマー戦は、ミャンマー国内で起こった軍事クーデタ―のため延期が決定しました。今のところ、5月か6月くらいには試合を実施する予定のようですが、その頃にはどうかミャンマーの方々に平和が訪れていることを願うばかりです。

ところで、何となく契約を継続していたWOWOWですが・・・何と、チャンピオンズリーグの生中継がスタート!!・・・というわけで、ここのところ寝不足過ぎる毎日を過ごしています。少し前にはPSGの大逆転勝利、いやバルサの惨敗をリアルタイムで観ることができ、「おぉー、やっぱサッカー面白いわ!」と大興奮。大好きな原田マハさんの「CONTACT ART」も3月からシーズン2がスタートするということで、こちらもとても楽しみにしています。うぅ、一日も早く大きな美術館で絵をたくさん観たい!!

そうそう、WOWOWといえば、毎月のテーマに沿ったおすすめ番組と関連する本を紹介する「WOWOWブッククラブ」の部長は津島市出身のブックディレクター幅允孝さんが務めておられます。気になる方は、こちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?あぁー、大型書店に行きたいっ!!

さて、今回は文末に希望、願望、欲望・・・を色々と書いてみました。まだしばらくは難しい時代が続きそうですが、「望」を失わずに暖かい春を迎えたいものです。とりあえず、最初に叶いそうな「望」はタケノコご飯でしょうか??

『名古屋グランパスあるある』藤江 直人∥著
『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』原田 マハ∥著
『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』幅 允孝∥著
『タケノコごはん』大島 渚∥文・伊藤 秀男∥絵

 

2021年02月21日(日)

少し前のことですが、1月26日から愛知県図書館で「電子書籍サービス」が始まりました。ご存知の方も多いかと思いますが、「電子書籍サービス」とは、ざっくり書いてしまうと、24時間いつでもどこでも、インターネットに接続できる環境があれば、来館しなくてもパソコンやスマホ等で電子書籍を閲覧できるサービスのこと。県内でも、一宮市や大府市、安城市などの図書館ではサービスが実施されていましたが、残念ながら在住・在外の壁があり、これまで利用できませんでした。しかし、愛知県図書館なら、おぉ私も愛知県民!「電子書籍サービス」デビューのチャンス到来です。

というわけで、まず愛知県図書館のHPを熟読。ふむふむ、まず利用カードが必要・・んん、私が持っている県図書館の利用カードは有効期限の年月日が記載されているから再利用できないカードなので、新規登録が必要なんですね。というわけで、郵便による利用カードの発行をまず申し込まなくてはいけません。

郵便によるカード作成に必要となるのは、「利用カード申込書(プリンターを去年買い換えたばかりなので余裕で自宅で印刷できる!)」、「住所、氏名、生年月日が確認できる証明書の写し(免許証を自宅プリンターでコピーしました)」、「84円+簡易書留用320円=404円分の切手を貼った返信用封筒(昭和の時代から溜め込んでいる切手がたくさんあるので、それを活用しましたが404円はわりと高いようにも思えます・・・ま、仕方ないのですが・・・)」、の3点。これを入れた封筒を県図書宛に送ればカードが届く、とのこと。404円が高いだの色々書いていますが、名古屋まで行かなくてもカードを作れるのは、やはり便利です。唯一の難点は・・・「利用カード申込書」に「勤務先又は学校名」を記入する欄があること。もしかしたら、愛知県在住の人は書かなくていいのかも・・・と思いながらも、「記入漏れがあってカードは作れませんでしたよ、やり直しです」と言われたらツラいので、一応書きましたよ・・・「津島市立図書館」と!!・・・うぅ、やはりちょっと恥ずかしい。

ということで、1週間ほどでカードが到着。全く予想していなかったのですが、免許証のコピーも一緒に返ってきました(そうか、個人情報ですもんね)。早速、電子書籍サービスにチャレンジ!・・・と書きたかったのですが、ここのところ無茶苦茶忙しかったので(心が亡ぶと書いて「忙」という字なんだよ、という言葉を思い出したよ)、しばらく放置して寝かした後に、いざチャレンジ。

閲覧できる電子書籍には昨年出版されたばかりのものもあり、「本好き」としては嬉しいかぎり・・・と閲覧をしてみたのですが、うまくページがめくれない・・・。え、何?昭和生まれの人の指には、電子書籍のページをめくる機能が搭載されていないのか??・・・というくらい、上手にめくれません。(★)さんには「慣れの問題でしょう」と励ましてもらいましたが、しばらく自主トレが必要なようです。他にも、私は小説以外の本は「パラ見」をして気になる箇所から読んでいくのですが、その「パラ見」が電子書籍では難しかったり、と実際に使ってみないと気付かない不自由さも・・・。とはいえ、コロナ禍が続く中、自宅で安心して読書を楽しむことが出来るのは有難いこと。目指せ、「ニューノーマル」適応!

さて、先週の土曜日、2月13日23時08分頃にマグニチュード7.3の福島県沖地震が発生、東北地方で最大震度6強の揺れを観測しました。先週の日曜日2月14日、私が担当した「図書館だより」で、コーナー8「東日本大震災から10年」について書いて予約投稿しておいたところだったので、大変驚きました。当館でも、OPAC、WEB-OPACが利用できなくなり、利用者の皆様にご迷惑をお掛けしました。後日見かけたNHKのニュースでは、福島県郡山市の図書館でヘルメットを着用した図書館職員の皆さんが後片付け作業に追われる姿が取り上げられていました。寒い中での後片付け作業、大変なご苦労かと思います。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。まだまだ寒い季節が続きますので、くれぐれもお身体大切にお過ごし下さい。

『世界を変えた100の本の歴史図鑑 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで』ロデリック・ケイヴ/著
『わかる!図書館情報学シリーズ 第1巻 電子書籍と電子ジャーナル』日本図書館情報学会研究委員会/編
『紙の本は、滅びない』福嶋 聡/著
『東日本大震災あの時の図書館員たち』日本図書館協会「東日本大震災あの時の図書館員たち」編集委員会/編

 

2021年02月14日(日)

お、今日はバレンタインデーですね。チョコレート、実はほとんど食べないんですよね、私。1年間で消費量はおそらく5粒以下。だから、なんでしょうが、値段の高いチョコレートと安いチョコレートの味の違いが全然わかりません。チョコレート、嫌いなわけでもありませんが、特に好きでもないというか、もっと他に好きなおやつがいっぱいあるというか・・・。バレンタインデーにも思い出があるような、ないような。

さて、2週間にわたって引っ張ってしまった、コーナー8「東日本大震災から10年」について書きたいと思います。

あと1ヶ月足らずで、東日本大震災から10年となります。未曾有の災害にも、等しく時は流れて、東日本大震災を知らない世代も少しずつ増えてきました。

今回のコーナー展示では、本の文章を一部引用して紹介しているのですが、カウンターで原稿を書いている時、実は何度もウルっときてしまいました。もちろん・・・カウンターで図書館の職員が泣いていたら、利用者の方にヘンだと思われる!・・・の一念でグッと堪えましたが、気持ちを込めて原稿を書きました。東日本震災から10年となる今年、日本、いや世界は「新型コロナウイルス」の猛威を前に立ち尽くしています。過去の災害を振り返り、そして学ぶことによって、悲しみとの向き合い方や、新しい一歩を踏み出すヒントが見つかるかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください。

今回も、コーナー作成にあたっては、集本作業や展示パネル、ポスターの作成、ホームページの掲載などについて、多くの同僚職員の協力を頂きました。普段はなかなか言えませんので、この場を借りてお礼申し上げます。いつも有難うございます。そして、これからもどうぞ宜しくお願いします。

それにしても、これほど多くの方たちが、大切な人に別れを告げられないまま時間の流れが断ち切られたのかと思うと、言葉も見つかりません。あらためて、東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

さて、次回のコーナーは江戸時代をテーマにした「花のお江戸まつり(仮)」みたいなものを考えています。先の見えないコロナ禍が続き、なかなか気分が晴れませんが、みなさんにしっかりと楽しんで頂ける「エンタメ」に徹したコーナーを作りたいと考えています。たぶん、私はそっちの路線の方が得意だと思うので、ご期待下さい(ハードル上げてしまった!)。気づけば2月も半分を過ぎてしまったので、そろそろ気合い入れて頑張ります!!

 

2021年02月07日(日)

先週の土曜日、1月30日は前日夕方から降り始めた雪が、朝起きたら少し積もっていました。ふふふ・・・。ついに「アレ」の出番がやって来たようです!!

そうです、車の屋根雪おろしに泣かされていた私は過去の私―。先々月のある日、東北地方で大雪が降ったニュースを何気なく見ていた時にふと目に留まったのが、何らかの道具を使って車の屋根雪を軽々と降ろすおじさん。んん・・・これは何??・・・気になったのでぐるぐると検索してみると、どうやらこの世には車の屋根雪おろしをするためのスノーブラシなるものが市販されており、スノーブラシを使えば車を傷つけることなく楽々と車の屋根雪をおろすことが可能との事。

早速、市内のホームセンター「R」で探したところ、最も安い価格帯のものは既に売り切れ。仕方がないので、伸縮自在かつ角度も自在に変えることができるタイプの少しお値段が高いスノーブラシを購入し、雪が降る日を心待ちにしていました。

というわけで、1月30日(土)の朝、早速使ってみたのですが・・・もう、こんなにラクなの?嘘でしょ??・・・というくらい、スイスイと屋根雪をおろすことが出来ました。嬉しい!!

あまりにも楽に屋根雪をおろすことができたので、ふたたび車の屋根雪について検索してみると、屋根雪を載せたまま車を走らせると、私のようにフロントガラスに落下することがあるだけでなく、後続車に雪が落ちたり当たったりすることがあるので、車の屋根雪は必ずおろしてから出発しなくては危険だそうです。おぉ!自分はともかく、これまで他人様に迷惑をかけることがなくて本当に良かった。

ということで、背の高い車に乗っている方は是非ともスノーブラシを!腕を痛めることなく屋根雪をおろせますよ。ただし、このスノーブラシ・・・伸縮自在といえども、まぁまぁのサイズなんですよね。出番はおそらく1年に1度あるかないか、のわりに収納スペースを取るというか・・・。「車の屋根雪をおろす」というスペシャルなミッション以外にも何か役立つ使い方ができないかなぁ、とひそか考えています。んー、窓ふき、とか??

さて、今週の「図書館だより」には書くスペースがなくなってしまったので、コーナー8「東日本大震災から10年」については次週に。引っ張ってしまい、スイマセン・・・。スノーブラシに感激してしまったので、うっかり長文を書いてしまいました。

「雪」にまつわる本といえば、昔からこの2冊が好きです。
『ゆき!ゆき!ゆき!』 オリヴィエ・ダンレイ/さく
『雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集』中谷宇吉郎/著

 

2021年01月31日(日)

つい最近、新年を迎えたばかりのように思いますが、今日で1月も終わりですね。昔の言い方で言うところの「3学期」はあっという間に月日が過ぎるように感じます。月日が経つのが早いといえば、2016年1月10日にデヴィッド・ボウイが亡くなってから、早くも5年が経ちました。ボウイが生きていたら現在のコロナ禍をどのように表現したのだろうか-、と最近そんな事を思いながらボウイの曲をよく聴いています。

さて、少し前のこと。(図書館の仕事とは全く関係ないのですが)はじめてZOOM会議に出席しました。主催者の方がとても丁寧な方で、本番の1週間前に接続テストの時間を設けて下さったり、「わからないことがあれば、どんな事でもメールで構いませんので訊いて下さいね」と仰って下さったり、と至れり尽くせりの対応をして下さったため、ZOOM初心者の私+今ひとつの性能のPC+(当日うまく接続できなかった時の用心として準備した)使いこなせていないスマホ・・・と頼りないことこの上ない組み合わせでしたが、無事に乗り切ることができました。うー、私は大したことをしていないはずなのに疲れたよ・・・。

この会議も新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、おそらくは一箇所に集まって行なわれていた会議なので、場所によっては(たぶん長崎なので無理だった??)参加できなかったことや、オンラインだからこそ60人以上の人数が参加したことを思うと、便利で有難いと思う反面、やはり直接皆さんにお会いしたかったなぁと思います。私は「ウィズ・コロナ時代」という言い方が好きではありませんが、新型コロナウイルスが私たちの暮らしや環境に変化をもたらしているのは確かなことのように思います。次は来月に「ZOOMを活用したオンライン講座」に参加する予定なので、きちんと復習しておかなくては。

最後にお知らせを。先週木曜日の1月28日、コーナー8「東日本大震災から10年」をスタートしました。新しいコーナーについては、(たぶん)来週じっくり書こうかな、と思っています。しばらくお待ちください。

『評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人』吉村栄一/著
『できるZoomビデオ会議が使いこなせる本』法林岳之/著・清水理史/著・できるシリーズ編集部/著
『Zoom基本&便利技』マイカ/著
『コロナの時代の僕ら』パオロ・ジョルダーノ/著

 

2021年01月24日(日)

先週のある日のこと。仕事を終えて帰宅したところ、母が「大変よ!Aが廃業することになった!!」と言い、Aから届いた手紙を見せてくれました。手紙には廃業することとなった経緯と長年のご愛顧有難うございました・・・という感謝の言葉が書かれていました。えぇー、そ、そんなぁ・・・。

と、説明もなく書き始めてしまいましたが、Aは明治2年に創業した152年の歴史を持つ三重県津市にある酒造会社。特に日本酒に興味のないわが家において、何故それほどの衝撃をもって、A廃業ニュースが駆け巡ったかというと・・・話はおよそ10年以上前に遡ります。

当時(というよりも、コロナ禍で大会が中止となっているため、現在はお休みしているだけのようですが)、鉄道会社が主催するウォーキング大会にハマっていた母がK畿日本鉄道主催の「酒蔵みてある記」に参加した時に、試飲イベントの会場となっていたのがAだったそうです。下戸の母は、特に興味もなく会場をぶらぶらしていたそうですが、会場の一角で、母曰く“いかにも美味しそうな味噌”を朗らかなおばちゃん達が販売していたそうです。その場で何かピンと来たらしい母はその場で購入を決断。以来、わが家に欠かす事のできないお味噌として定着。私もだいたい1日2回は毎日お味噌汁を頂いてきました。

Aから頂いたお手紙には、ここ20年で本業である日本酒の売上が半分まで減ってしまったことや、製造コストがかかため商品開発の多角化に乗り出せなかったこともあって売上が落ち込んでしまったこと、そして新型コロナウイルス感染拡大に伴う販売減少が大きな痛手となったこと等、廃業に至るまでの経緯が丁寧に綴られており、もう読んでいると涙が出るほど。うぅ、新型コロナウイルスめ・・・。お味噌の賞味期限が半年と伺い、最後にたくさんの注文をすることが出来たので、それでしばらくは凌ぐこととなりますが、お味噌がなくなったら・・・えー、コンソメスープでも飲むしかないのでしょうか??あーあぁ、本当に残念です。Aの皆さん、長い間本当に美味しいお味噌を作って頂き有難うございました。Aはなくなってしまいますが、わが家はいつまでもAのお味噌のことを忘れません!

そういえば、ふと気づけば津島市内にあったタマゴ屋さんも閉店してしまいましたね。私が長い間お世話になっている方は、子どもの頃にもみ殻に埋まっているタマゴを「おつかい」で買いに行くのが楽しみで、自宅でもお父さんのゴルフボールをもみ殻に埋めて「タマゴ屋さんごっこ」をしたそうです。うーん、こうやって思い出のお店が一つずつ閉まってしまうと、年を重ねることの寂しさを感じますね。

『みその教科書 奇跡の発酵調味料』岩木みさき/著
『みそ汁はおかずです』瀬尾幸子/著

 

2021年01月17日(日)

今から26年前の今日、阪神淡路大震災が発生しました。未曾有の災害から、あっという間に26年の歳月が流れたように思います。昨年のちょうど今頃放送されたNHKドラマ「心の傷を癒すということ」は阪神淡路大震災が描かれた作品でした(個人的には昨年放送されたドラマ第1位です!)。ドラマに登場する俳優さんたちの服装や固定電話などの小道具、そして下宿で友人たちと何となく集まって過ごす場面に90年代の空気を感じて、懐かしさを感じました。26年目の今年は兵庫県でも緊急事態宣言が発令されているため、追悼行事は大幅に縮小されるそうです。たくさんの人が集まって祈りを捧げることは難しいですが、1人1人それぞれが亡くなった方を思うことはできるはずす。「命」について考えさせられることが多い今年は、震災で亡くなられた6343名の方々を思い、あらためて手を合わせる時間を持ちたいと考えています。

先週、愛知県でも緊急事態宣言が発令されました。(い)さんも書いておられましたが、当館は通常どおり開館していますが、2階学習室の利用を緊急事態宣言解除まで中止させて頂いております。図書館利用者の皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、感染拡大防止のためご理解賜りますようお願い申し上げます。

ここのところ、海部・津島地域の医療機関も負担が増しているという報道をよく目にします。厳しい状況の中で医療に携わる方たちのご苦労を思うと、掛ける言葉も容易には見つかりませんが、少しでも心休まるひと時があることを心より願っております。そして、緊急事態宣言発令中に自宅で過ごせる立場にある方たちは、静かに穏やかに足元を見つめ直しませんか?私たちのすぐ近くには、この瞬間も誰かのために最前線で戦っている人たちがいるのですから。

 

2021年01月10日(日)

2021年もあっという間に10日が過ぎようとしていますが・・・明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

みなさん、年末年始はどのようにお過ごしでしたか?わが家は10年以上前から「年末大掃除制度」を廃止していることもあり(寒い時は汚れも落ちにくいし、無理な姿勢を取って年末年始の病院が休診の時にケガをすると大変なので、大掃除は春と秋に移行しました。オススメですよ~)、いつもの年末は年忘れ旅行に出掛け、いつもの年始は買い物や初詣や温泉や美術館に出掛け・・・つまり、年末年始は殆ど出掛けているのですが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため全て自粛。運動不足解消のため1日2回ウォーキングをする(歩き過ぎかもしれません)、生活に必要なものの買い出し(ショッピングにあらず!)以外の時間は、おうちでの時間を過ごしていました。まさに、コーナー9「冬はおうちで。」状態(笑)。

というわけで、年末年始は「積ん読」していた本を読んだり、テレビを見たり、自宅でヨガをしたりして過ごしていましたが、年末一番のお楽しみといえば・・・「紅白歌合戦」ではなくて、「第23回みうらじゅん賞」の発表です。昨年テレビが壊れてしまって買い替えたので、PCを起動しなくてもリビングのテレビでYouTube視聴が可能となったため、今年はソファーにのんびりと座って発表を見ることができました。うーん、面白かった!!

さて、明日は「成人の日」ですね。民法改正により、来年2022年4月1日から成年年齢は20歳から18歳に引き下げとなりますが、やはり20歳という年齢は大きな節目にあたるように思います。今年はコロナ禍のため、式典の開催については変更・縮小・中止となる自治体も多く、悲しい思いをされている新成人の方もいるかもしれません。「はなむけ」とは少し異なりますが、新成人となる皆さんへこんな書き出しではじまる小説をご紹介します。

僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。(ポール・ニザン/著『アデン、アラビア』。訳は河出書房新社から出ている『世界文学全集 1-10』の小野正嗣さんの訳です)

大人になった今振り返れば、人それぞれに二十歳があるということです(余談ですが、私自身も思うところがあり成人式には参加していません)。厳しい社会状況、そして多くの制約の中での船出となりますが、新成人の皆さんおめでとうございます。人生はまだまだこれからです。つらい時がずっと続くわけではありません。ひとつでもいいので大好きなものを見つけて、大好きなものと自分自身を大切に人生を楽しんで下さいね。

最後にひとつお知らせを。「ばぁば」の愛称で親しまれた料理研究家の鈴木登紀子さんが昨年12月28日に他界されました。コーナー9「追悼2020」に追加という形で本を紹介しております。NHK「きょうの料理」でお見掛けしていた柔らかな微笑みをもう見られないかと思うとので淋しくなりますが、今頃はハンサムでご自慢の「じぃじ」と再会されているのでしょうか?心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

2020年12月27日(日)

一昨日、12月25日金曜日の夜7時頃に1人で車を運転していたら、正面に大きな花火が見えました。一瞬、目を疑いましたが次々と打ち上がる冬の花火がとても美しく、運転中なのに見惚れてしまいました。思えば、この日はクリスマス・・・。少し調べてみると、豊田市や鹿児島市では医療従事者への感謝とコロナ禍に苦しむ市民を元気づけることを目的として、たくさんの花火が打ち上げられたそうです。私が運転していた方角を考えると、岐阜方面で上がった花火かな??・・・と思いますが、次の日にまわりの人たちに尋ねても、打ち上げ花火を見たという人は一人もおらず、詳細は不明のまま。サンタさんからの素敵なクリスマスプレゼントだったのかもしれませんね。

まず、最初にお知らせを。12月23日に作詞家・作家のなかにし礼さんが亡くなりました。今から20年程前にドラマ化された『兄弟』は、兄をビートたけしさん、弟を豊川悦司さんが熱演されていて、とても心に残る作品でした(ちゃんと原作も読んでいます!)。コーナー9「追悼2020」に、追加という形で本を紹介させて頂きました。格好良い昭和の大人の男性が、また一人この世を去りました。心よりお悔やみ申し上げます。

さて、今回が私にとって今年最後の「図書館だより」となります。それにしても2020年は大変な年でした。春の臨時休館、そして再開後の利用制限について、図書館利用者の皆さんにご協力頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。私たち、図書館職員も返却された資料のアルコール消毒をはじめ、多くのことに取り組んで参りました。一年が終わろうとする今、果たして何冊の本を消毒したのかな、とふと思います。残念ながらコロナ禍の収束まではまだまだ時間がかかりそうですが、迷いながらも前に進もうとした今年の一日一日が実りあるものと繋がることを心から願っています。

最後にひとつ明るい話を。先日の新聞に、ある会社が行った意識調査でコロナ禍に見舞われた2020年、子どもたちが選んだ今年の漢字が「笑」だった、という記事が載っていました。理由として「コロナでも笑顔で頑張れた」、「友だちや家族といっぱい笑った」が挙げられたそうです。2位は「幸」で、こちらの理由は「学校に行ける幸せを感じた」、「家族と過ごす時間が幸せ」と紹介されていました。んん、私たち大人も子ども達に負けないよう、小さな幸せを大切にして笑顔で過ごさなくてはいけませんね。では、良いお年を。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』岩井俊二∥原作・大根仁∥著
『サンタのおばさん』東野圭吾∥作・杉田比呂美∥画

 

2020年12月20日(日)

前回の「図書館だより」で心配していた予感が的中し、先週はとても寒い一週間となりました。さらに、18日木曜日の朝には津島市内でもうっすらと雪が積もりました。

といっても、ほんの少し積もっただけ。あー、良かった、良かった・・・と安心していたのですが、いざ出勤しようと愛車を見ると屋根雪がこんもり。

屋根雪・・・。私は、車の屋根雪にはトラウマがあります。それは数年前のこと。その年はとても寒い冬だったので、尾張西部地方でも何度か雪が積もりました。その日も、朝起きたら一面の銀世界。おぉぉ、気を付けて運転しなくては・・・と、常日頃から運転技術には全く自信のない私は、慎重にそろりとアクセルを踏んで出発。ゆっくりゆっくりと進んで西A町の交差点に差し掛かったところ・・・何と!車の屋根雪がフロントガラスにドスンと一気に落下!!キャー、前が見えないっーー・・・。

その後、何とかフロントドアガラスから前方を確認し、そろりそろりと前進して交差点近くのS薬局の広い駐車場に駐車。フロントガラスに落下した雪を素手で撤去し(とても冷たかった!)、心を落ち着かせて再び走り出したのでした。あー、良かった、良かった・・・じゃないっ。S薬局がたまたま近くにあったからセーフだっただけ、です。ハイ。

そんなトラウマがあるため、「車の屋根雪は必ず落としてから運転するべし」を教訓とする私は、今回も出発する前に屋根雪をきちんと落としてから出勤しました。屋根雪は相変わらず冷たくて、右人差し指に「しもやけ」ができてしまいました・・・うぅ。皆さんにも、車の屋根雪はきちんと落としてから運転することをオススメします。図書館に出勤して駐車場をふと見ると、屋根雪がいっぱい積もった車がほとんどだったので心配してしまいましたよ。

『夏井いつきの「雪」の歳時記』夏井いつき∥著
『雪と氷の図鑑』武田 康男∥文 写真
『あなたの“不安”をスッキリ解消!クルマの運転術』菰田 潔∥著

 

2020年12月13日(日)

12月も半ばとなり、来週はいよいよ本格的な寒さが訪れそうですね。週間天気予報によると、15日(火)の最高気温は7℃!!え、最高気温で??・・・すでに図書館利用者の方はご存知かと思いますが、今年の図書館は新型コロナウイルス対策のため館内の窓をあちこち開けて、換気につとめています。よって、この地域の名物「伊吹おろし」がビュービュー吹き抜ける図書館となりますので、どうぞあたたかい服装でご来館下さい。また、新型コロナウイルス対策としてマスク着用のご協力も重ねてお願い申し上げます。

さて、ここのところ時間がある時に、録画したまま放ったらかしにしていたNHK・Eテレで今秋に放送されていた「趣味どきっ!本の道しるべ」をよく観ています。

本を愛する著名人の方達が、自宅の本棚を紹介しながら愛読書について語る30分弱の番組なのですが、平松洋子さんや矢部太郎さん、穂村弘さんなど、登場される方達がなかなか魅力的で掃除しながら観るつもりだったのに、いつの間にか〇イックルワイパーは全く動かさず、テレビに夢中になっていたりします。

なかでも、ブックデザイナーの祖父江慎さんが出演された回は「坊ちゃん」や「ピノキオ」など愛読書に対する並々ならぬ思いが伝わり、とても面白かったです。ミッフィー好きにはお馴染みの「ウサコズフォント」のお話も楽しかったし、大好きなものを語る祖父江さんの生き生きとした表情を見ると心和むものがありました。

番組には、各地の個性派書店を紹介するコーナーもあります。ここのところ書店へ出掛けてることも自粛しているので、番組を観ると「うぅ・・・本屋さん行きたい」の思いが募ります。そういえば、先日新聞を眺めていたら金山駅のアスナル金山に「丸善・アスナル金山店」がオープンした、という記事がありました。スタバも店内にあるそうですし、JRや地下鉄の乗り換えでよく使う金山駅に大型書店が出来るのは便利なので有難いです。

気付けばもう何ヶ月も電車に乗っていませんが、コロナ禍が収束したらゆっくりと本屋巡りをしたいなぁ、と心から思っています。まぁ、この調子ではいつになることやら、ですがね・・・。

『ことば観察にゅうもん』米川/明彦∥文 祖父江/慎∥絵
『世界の本屋さんめぐり』ナカムラ クニオ∥著
『街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方』田中 佳祐∥著 竹田 信弥∥構成