図書館だより :き

 

2020年12月06日(日)

・・・どうやら、この図書館で働く人たちはあっという間に12月となったようですね。私は、今年は時間が経つのがとっても遅いなぁと感じています。ぶっちゃけ、美術館も、サッカー観戦も、ショッピングも、旅行も行けなくてつまらないから、こんな年は早く終わってくれないかなぁ・・・と思っています。いやいや、2021年は2020年の続きに過ぎません。何もかもがリセットされて、2021年がスタートするわけではないのです。残り少なくなった2020年を真面目に過ごして、良い2021年を迎えたいものです。

ま、一年間の反省はもう少し先にするとしましょう。さて、先週金曜日12月4日にコーナー9「追悼2020」、「冬はおうちで。」がスタートしました。詳しい内容についてはこちらこちらをご覧頂ければ、と思います。2020年最後のコーナーとなりますが、どうぞよろしくお願い致します。

というだけでは愛想が無いので、少しだけ舞台裏も。

今回は珍しく2本立てのコーナーとなっています(ん?・・・全く覚えがないので「珍しく」ではなく「初めて」なのかもしれません)。コーナーのポスターデザインを考える際は、いつも色にこだわっているのですが、今回は2つのテーマはまるで別のように見えるけれど繋がっていることを表現したいと思い、どちらのポスターにも蜜柑に近い黄色を使ってみました。

「追悼」ではそのまま「死」を、「冬はおうちで。」では暮らしや生活、つまり生きること、「生」をテーマとしています。表と裏ではあるけれど、隣り合っている存在と思っています。色んなことがあった今年の最後には、相応しいテーマとなったのかもしれません。ま、そんなことは気にせずに、気軽にコーナー9の書架を覗いて頂ければ何よりも嬉しく思います。

最後になりますが今回のコーナーを作るにあたっては、(いつもながらですが・・・)集本作業、ポスターやパネルの作成、そしてホームページの掲載など、多くの同僚の助けを頂きました。いつも有難うございます。普段なかなか言えませんので、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

次回のコーナーは「東日本大震災から10年(仮)」というテーマで作成する予定です。「もう10年」とも、「まだ10年」とも思いますが、またイチから勉強して、しっかりとしたコーナーを作ろうと思っています。よし、頑張ろう。

 

2020年11月29日(日)

暖かい日が続いているかと思っていたら、急に北風が強く吹いてきたり・・・と、冬のはじまりは何だか落ち着かない季節ですね。「ゆっくりと冬が訪れる年は春がやって来るのが遅い」という言葉を以前聞いたことがありますが・・・うーん、寒いのは苦手ではないけど、やはり嬉しくないかも。

2週連続のサッカーネタとなってしまいますが、今週はやはり書かなくては・・・ということで。

先週、11月25日にサッカー界のスーパースター、ディエゴ・マラドーナがこの世を去りました。残念ながら、マラドーナがバリバリの現役だった時代をリアルタイムで観られていない世代なのですが、1986年メキシコW杯の「マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ、来たぁ、マラドーナ!」で有名な「5人抜きドリブル」や「神の手ゴール」の映像は、サッカー番組等で数え切れないほど観てきました。ピッチ内外のやんちゃな言動も含めて、誰にも真似できない人生を送る人をスターと呼ぶのなら、マラドーナこそ真のスターだったと思います。R.I.P.Maradona.-安らかにお眠り下さい。

もうひとう、サッカー界での「さよなら」の話を。名古屋グランパスのホームスタジアムとしてお馴染みの「パロマ瑞穂スタジアム」がアジア競技大会に向けて、来年からスタジアム改修工事に入ることとなりました。次に瑞穂で試合が観られるのは、何と2026年!・・・むっちゃ先です。今年はコロナ禍のため一度も瑞穂で観戦できていないことは残念ですが、築30年の老朽化した設備(特にトイレ・・・)と、西日がゴールキーパーの目に(そしてサポーターの目にも)思いっきり入ることには正直うんざりしていたので、スタジアムの改修にあたっては「やっとか!」という思いです。ちなみに、名古屋市瑞穂図書館では「ありがとう、瑞穂。」プロジェクトコラボ企画として、本日11月29日までスタジアムの思い出の風景や未来への思いを描いた作品を募集しており、抽選で名古屋グランパス選手のサイン色紙がプレゼントされるそうです。スタジアム周辺は桜の名所なので、2026年の春には新しく生まれ変わった瑞穂スタジアムへ出掛けたいものです。

もうひとつオマケでサッカーの話を。川崎フロンターレ、圧倒的な強さでのJ1制覇おめでとうございます。そして憲剛選手、お疲れさまでした。私自身はコロナ禍のためスタジアム観戦を自粛している今年ですが、現在グランパスはACL出場もうかがえる3位につけております。来年、2021年のJ1は4チームが降格するという報道には正直ビビッていますが、今年もそして来年も頑張ってほしいものです。そして、来年こそはスタジアムで生観戦したいなぁ・・・。

『ワールドカップ・メランコリー』サイモン・クーパー∥著
『名古屋グランパスあるある』藤江直人∥著

 

2020年11月22日(日)

蔵書点検も無事に終わり、昨日から津島市立図書館は開館しました。毎年、11月中旬ともなれば寒さが身にしみる季節。冷たい床に直接座っての作業が多い蔵書点検では、寒さ、および冷えへの対策が課題となるのですが、今年の蔵書点検期間は小春日和が続き、いつもの年よりもうんと身体がラクでした。年々寒さには弱くなっているので助かりましたが、19日(木)にはお隣の愛西市で25℃を超えたと聞くと、何だか地球は大丈夫なのかと心配になります。

そうそう、この特別整理休館中にはサッカー日本代表戦が2試合ありました。結果は1勝1敗。個人的には、負けてしまったメキシコ戦から学ぶことが多かったように思います。そう、サッカーは点を取らないと勝てないってこと!サッカーはテクニックや戦術を競うスポーツではないのです。次の代表戦は、2022年カタールW杯予選となる3月なので、ずいぶん先になります。コロナ禍だけでなく、ハードスケジュールとも戦う選手達は大変だなぁ・・・と思いつつも、こんな時だからこそファンとしては結果を期待してしまいますね。

さて、慌ただしい蔵書点検の期間中の休日に東京オリンピックのチケットの払い戻し手続きを済ませました。今年の夏は、東北を旅しながら東京オリンピックを観戦する予定でした(種目はもちろん男子サッカーです!)。チケット当選のメールが届いた日の喜びや、早々にガイドブックを買ってホテルや飛行機を早割で予約したことを、今では少し懐かしく思い出します。オリンピックが4年に1度ということを考えれば、選手やその家族のためには開催してほしいと思うものの、現状を鑑みれば「無観客」という選択以外は厳しいように思います。難しい判断となるかと思いますが、IOCには「スポンサー企業」に対してではなく、「選手」に対して誠実な結論を出して頂くことを心から願っています。内村航平選手のインタビューとか見ると、もう泣けてしまうので。

最後に、柳美里さん「全米図書賞」の受賞おめでとうございます。いつかコロナ禍が収まり、晴れやかな気分で東北を旅することとなったら、柳さんが店長をつとめる福島県南相馬市の書店「フルハウス」にもお邪魔したいです。

もうひとつおまけ。前回11月8日(日)の私の「図書館だより」には「ある仕掛け」が仕込んでありましたが、気付かれましたか?答えを書くのは野暮になるので書きませんが、「PCの画面で縦に読んで下さい」というヒントだけお出ししますね。

『自分を生んでくれた人 内村航平の母として』内村周子∥著
『JR上野駅公園口』柳美里∥著
『南相馬メドレー』柳美里∥著

 

2020年11月08日(日)

少しずつ、秋が深まってきましたね。
ずっと前から思っていたのですが、10月以降の月日はあっという間に過ぎていくようです。
きっと毎年10月に入ると、少しずつ忙しくなるからでしょう・・・。
察しの良い方ならお気付きかもしれません。
ん、そうです・・・現在、「秋の図書館ツアーズ」の次のコーナーの作成作業の真っ只中なのです。

思えば、もうここ何年も秋が深まる季節には「追悼」のテーマに取り組んでいます。
大事な仕事ではあるものの、今年亡くなった人について考え続けるのは難しいもの。
今、同じ時代を生きる仲間を見送るような気持ちになります。
「自分、今険しい顔しているだろうな」と思いながら、少しずつ作業を進めています。
人間まで暗くならないように気を付けなくてはいけませんね、本当に。

お、そういえば一つ良いことがありました。
数日間、私を悩ませてきた右目の痛みの原因が「逆さまつ毛」であったことが判明。
ごくごく簡単な処置(逆さまつ毛を抜く)をかかりつけの眼科で受けて、治療は終了。
しばらくの間、処方して頂いた目薬を1日4回さすだけで良いそうです。
くよくよしていないで、さっさと眼科に行けば良かった・・・。
だって、忙しかったんだもん・・・というのは、まぁ言い訳ですね。
「さすがプロ」といったカンジで、まつ毛をチョンチョンチョンと抜く技術にはビックリ。
いやぁ、感服致しました・・・。

さて、明日から津島市立図書館は蔵書点検のため休館となります。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毎年恒例の「本・雑誌のリサイクル」は中止致します。図書館利用者の皆さまにはご不便をお掛け致しますが、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。11月21日(土)にまたお目にかかりますこと、職員一同心より楽しみにしております。朝晩冷え込む季節となりましたが、皆さまもお身体大切にお過ごし下さい。

 

2020年11月01日(日)

先週の土曜日の夕暮れ時のことでした。やれやれ、1週間が無事に終わった・・・という思いで帰宅し、自宅前の駐車場に車庫入れしようとしたところ、自転車のおじいさんが自宅前の道路を通過しようとしているのが目に入りました。

お、危ない、危ない・・・と思い、おじいさんが安全に通過できるように車を道路端に停車。よしよし、おじいさんは無事に通過したぞ・・・と確認して、バックで車庫入れしようとしたところ、ミシミシミシーーッッ!・・・という嫌な音が・・・。

な、な、何事??・・・と思いながらも、車庫入れを終え、正面を見るとお向かいの邸宅の畑の前に置いてあったカラーコーンが木端微塵・・・!幸いにして(?)私の愛車には傷ひとつありませんでしたが・・・わーっ、やってしまいました!!バックカメラモニター、ちゃんと付けているのに・・・。

というわけで、お向かいの邸宅に謝りに伺ったところ、カラーコーンの弁償は不要とのこと。うぅ・・・申し訳ございません。今後は、よくよく気を付けて運転するようにします。とはいえ、畑の近くにあった電柱やおじいさんにぶつけたわけではなかったことは、本当に不幸中の幸いでした。皆さんも疲れ気味の時は気を付けて運転して下さいね。私も気を付けます。

そういえば、今日から11月ですね。津島市立図書館の11月といえば蔵書点検の時期です。今年は春にも新型コロナウイルス感染拡大のため臨時休館しており、利用者の皆さまには重ねてのご不便をお掛けすることとなりますが、皆さまのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

世界のニュースでは、11月といえばアメリカ大統領選挙でしょうか?先日、新聞を読んでいたら、ドナルド・トランプ大統領が自身の居住地として登録しているフロリダ州の投票所となっている図書館で期日前投票をした、という記事が掲載されていました(「トランプ大統領」と「図書館」は、個人的には全くイメージが結びつきませんが・・・)。

2008年のものですが、カレントアウェアレス・ポータルをざっくりと見ると、大統領選挙の期日前投票で投票所となった図書館は、駐車場に車を駐車できないほど軒並み大混雑するそうです。またこれを機に、図書館のパンフレットや利用カードの説明資料を配ったり、ホールで映画を上映したり、有権者の子どもたちに読み聞かせをしたり、さらには「友の会」が飲み物を配ったり、と図書館の魅力をPRする図書館もあるとか。

日本国内でも、この近くでは名古屋市や一宮市の図書館が期日前投票所となっていたそうです。とはいえ、やはりアメリカでは日本よりも図書館がより「暮らし」に近い場所にあるような印象を受けました。

『あなたの“不安”をスッキリ解消!クルマの運転術』菰田 潔∥著
『恐怖の男 トランプ政権の真実』ボブ・ウッドワード∥著
『生活の中の図書館 民衆のアメリカ公立図書館史』ウェイン・ウィーガンド∥著

 

2020年10月25日(日)

先週のつづきの話です。・・・というわけで先週の日曜日、新しいテレビが無事に設置されました。来てくださった電気工事の方はとても忙しそうで、わずか10分足らずで設置・設定ともに完了し、風のごとく去っていきました。プ、プロだわ~。

新しいテレビは「額縁」の部分がほとんどなく、とても薄い・・・テレビの上にヘンな置物が置けた昭和のブラウン管テレビを知っている身としては「遠くへ来たものだ・・・」と思います。リモコンボタンの位置に指先がまだ慣れていないため、音量を変えようとしてチャンネルが変わってしまう凡ミスが続いているものの、インターネットをソファーでのんびりと楽しむことが出来るようになったので、ついついYouTubeで「見仏記」を見続けてしまいます。読まなくてはならない本もたくさんあるし、家でやらなくてはならないこともあるのに・・・むむむ、困ったものです。

さて、話を変えましょう。

今から1か月半ほど前のこと。ヨガ友の「よ」さんから「庭でローゼルが採れたから持ってきたよ~」と、黒っぽい赤い実をいくつか頂きました。ローゼル、皆さんご存知でしょうか?私ははじめて見たのですが、美容や疲労回復に効果があり、ジャムにしたり、塩漬けにしたり・・・と色々な食べ方があるそうです。さらに、そのままお湯を注ぐだけで、ハイビスカスティーになる(なぜ名前が「ハイビスカス」に変化するのかはよく分かりませんが)とのこと。早速、私もお湯を注いでハイビスカスティーとして飲んでみましたが、酸味がとても爽やかで美味しかったです。そういえば、よく「赤い色の飲み物は身体に良い」と聞きますよね~。この年齢になってくると「はじめて」のことに出会う機会がどんどん減ってしまい、正直なかなか感動しなくなってきているな、と思っています。「よ」さん、「はじめて」を有難うございました。また、面白いものがあったら教えて下さいね!!

と、ここまで書いたのが金曜日。何と!その日の夜のヨガで「よ」さんから再びローゼルを頂いてしまいました!わーい!!それにしても「図書館だより」に書こうとしたら、もう一度頂けるとは・・・ま、相変わらず我ながら「引き」が強いのでしょうね、色々と。

『見仏記 親孝行篇』いとうせいこう∥著・みうらじゅん∥著
  ・・・お二人のご両親も登場する作品。『見仏記』シリーズの中では一番好きかも。
『ハーブで楽しむ庭づくり 育てて生かす』
『知っておいしいハーブ事典』
  ・・・2冊とも「ローゼル」が掲載されています。「黒っぽい赤い実」をよかったら写真でもご確認ください。

 

2020年10月18日(日)

先週、約10ヶ月ぶりにサッカー日本代表戦が2試合行われました。コロナ禍の中(現在、ヨーロッパは何度目かの感染拡大真っ只中にあると報道されているので、心配しています)、オランダ・ユトレヒトでの無観客試合、海外組のみの招集という、「いつも」とは違う代表戦でしたが、久しぶりに代表ユニフォームを身に着けた選手たち楽しそうにサッカーをしている姿を見ると、やはりグッとくるものがありました。

そして、グランパスサポーターなら誰もが感激した菅原由勢選手のフル代表デビュー。遂に、グランパスの先輩・吉田麻也選手とフル代表で同じピッチに立つ日が来ましたね・・・「2年前の自分に、ようやくここまで来られたと伝えたい」という言葉には私も感動しましたが、菅原選手は「まだまだこれから」の選手。代表定着を目指して下さい。あと吉田選手、2試合連続クリーンシート(サッカー用語で無失点試合のこと、野球でいえば完封を指します。サッカーは華やかなゴールシーンに注目する人が多いかと思いますが、守れなくては勝てないのがサッカーです。海外ではゴール数・アシスト数だけでなく、クリーンシート達成試合数も注目される数字です)、お見事でした!!

と、まるで生中継の2試合をフル観戦していたかのように書いていますが・・・な、何とっ!先週の水曜日の朝、わが家のテレビが壊れてしまったので、日本時間深夜に行われて1対0で勝った2試合目コートジボワール戦の録画はまだ観られていません!!観ていないのに、試合について書いてしまいました。スイマセン。

それにしても、テレビ・・・。何の前触れもなく全壊するなんて・・・。わが家は決断力がある、というよりも気の短いタイプが揃っているので、故障した当日の夜に〇―ズデンキに行き、新しいテレビをその場で即決して購入。この「図書館だより」が掲載される日曜日の午後に設置工事に来て頂くこととなりました。しかし・・・うーん、録画が完了している代表戦はハードディスクに残っているので、日曜日の午後以降なら観ることができるかと思うのですが、故障後に録画予約してあった番組はおそらくディスク残量が残っていないので録画できていない・・・。うぅ、土曜深夜に放送予定の久しぶりに再放送ではないあの番組だけは、何とか手を尽くして観なくては!!

・『吉田麻也レジリエンス-負けない力』吉田麻也/著(※私は持っていますが、当館では所蔵していません。ご希望の方は、リクエストを出して頂ければ他館からの取寄せが可能です。ただしお時間がかかりますので、ご了承下さい。)

 

2020年10月11日(日)

どうやら「巻き爪」の話がリレーされているようなので、私も参加してみましょう。といっても、私の話は人ではなくてネコの巻き爪の話です。わが家で飼っていたネコは、およそ20年生きたご長寿猫でした。うちのネコだけがそうだったのか、あるいはご長寿猫すべてに当てはまるのかはわかりませんが、年を重ねるにつれて不精者となったうちのネコは「爪とぎ」をサボるようになってしまいました。そのまま放っておくと巻き爪となってしまい爪が肉球に食い込むため、母がネコを抱っこして100均で購入した猫用爪切りで爪を切っていました。しかし、母がうっかり爪切りのタイミングを逃すと(わりとよくあった)肉球から血が・・・。その場合は母が泣き叫ぶネコを抱え、爪をカットした後「〇キロン(もちろん人間用)」を肉球に吹き付けて消毒していました。そんな治療でちゃんと全快していたのですから、うちのネコもつくづく頑丈なものです。というわけで、(や)さんも消毒をお忘れなく!

では、先週出したクイズの答え合わせを。どんなクイズだったっけ?・・・と思われた方のために、先週の「図書館だより」を確認しましょう。

コーナー8「秋の図書館ツアーズ」では、『どくろ杯』『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』の2冊を津島ゆかりの本として紹介していますが、この本以外にも津島ゆかりの本を、あと3冊紹介しています。さて、3冊の本のタイトルはなあんだ??

さて、みなさんは3冊を見つけることができましたか?正解と解説です。
『全国もなかぼん』オガワカオリ/著
藤川町にある河村屋菓子舗さんの「天王祭まつり最中」が掲載されています。巻藁船の提灯部分が「もなか」の皮で見事に完コピ!・・・余談ですが、河村屋菓子舗さんは私の小学校の同級生のご両親が営んでおり、私が子どもの頃によく自転車で通ったお店です。昔から変わらない店構えと、店主ご夫妻の温かな対応に心が和みます。しばらく伺えていませんが、看板犬もご夫妻もお元気でしょうか?
『東海仏像めぐり』田中ひろみ/著
東柳原町にある浄蓮寺の「四天王像」と、米之座町にある西光寺の「地蔵菩薩立像」が掲載されています。著者の田中ひろみさんは、よくこの地域の情報番組にも出られている方なので、ご存知の方も多いかと思います。解説もとてもわかりやすい本です。
『神社とお寺おいしいお詣りスイーツ』大浦春堂/著
あかだ屋清七さんの「あかだくつわ」と津島神社が掲載されています。あかだ屋清七さんHPの「メディアでご紹介いただいた一覧」には、懐かしの「テレビチャンピオン・小学生頭やわらかIQ王2連覇!!」も掲載されています。この話は「わかる人にだけはわかる」懐かしい話かもしれませんが・・・。

ちなみに、POPの中で紹介している本の中では3冊ですが、コーナーに並べている本には、まだまだ津島ゆかりの本があります。興味を持たれた方は探してみてはいかがでしょう。また、コーナーの本についてはボチボチ補充もしていますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします

さて、「旅」がテーマなのに、なぜ津島ゆかりの本を紹介しているのか・・・それは、探しているもの、そして大切なものは意外と近くにあるのかも?・・・というのが、今回のコーナーの裏テーマとなっているからです。コロナ禍の中で、遠くへ出掛けることができなくても、近場で面白いものに出会うことや意外な発見を楽しむことも、またひとつの「旅」と考えることができないかなぁ・・・と思い、津島ゆかりの本もあわせて紹介させて頂きました。と、書いたものの、安全に自由な旅を楽しむことができる日が、一日も早くやって来ることを私も心から願っています。

 

2020年10月04日(日)

先週の木曜日10月1日は「中秋の名月」でしたが、皆さんはご覧になられましたか?私は日課の食後ウォーキングをしながら鑑賞しましたが、赤く輝くきれいなお月さまでした。こうして少しずつ秋は少しずつ深まっていますが、いつもこの時期は旅行や美術館、(スケジュールが合えば)サッカー観戦、と楽しい時間を過ごしていたことや、会いたい人たちの顔を思い浮かべると、やはり寂しさを感じますね。

ま、それはともかく・・・。先週の火曜日9月29日に、コーナー8「秋の図書館ツアーズ」がスタートしました。詳しい内容についてはこちらをご覧頂ければ、と思いますが、今回の「図書館だより」では少しだけ舞台裏などを。

「秋の図書館ツアーズ」は、当初「6大陸を歩く」というテーマで作り始めていたコーナーでした。しかし、6大陸のうち南米大陸とアフリカ大陸の本がどう頑張っても集まらず、完全に行き詰まってしまったのです。うーん、これはどうしたものかのぅ・・・と考えていた時に、ふと目に留まったのが旅行会社のチラシ。うん、これだ!と即決し、コーナーのテーマ変更が決まりました。え、そんなもの?・・・と思われるかもしれませんが、ハイ、いつもそんなカンジなのです。コーナー作りは楽しむことが一番大切。自分が楽しんで作らなくては、利用者の皆さんに楽しんで頂くことはできない、というのが数少ないモットーです。

というわけで、館内POPのデザインは(一目瞭然かと思いますが)旅行パンフレットや旅行会社のチラシ、新聞広告をかき集めて参考にしました。ちなみにHPの紹介文と、館内POPの紹介文は少し異なる内容となっていますが、これはPOPではスペースが取れなかった、という単純な理由。意図はありませんが、見比べていただくのも面白いかもしれません。ポスターやPOPの作成、及びHPの紹介にあたっては、多くの同僚職員に助けて頂きました。気恥ずかしいので、この場を借りてお礼申し上げます。うぅ、いつも有難うございます。

こうして、新しいコーナーが無事に世へ送り出せたので、たまには「図書館だより」でクイズを出してみましょう。「秋の図書館ツアーズ」では、『どくろ杯』『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』の2冊を津島ゆかりの本として紹介していますが、この本以外にも津島ゆかりの本を、あと3冊紹介しています。さて、3冊の本のタイトルはなあんだ??

答えは来週、10月11日(日)の「図書館だより」で発表します。ともあれ、「トラベル」や「イート」、「イベント」だけでなく、「Go To ライブラリー」も忘れずに、どうぞ宜しくお願い致します。あ、(す)さん。歯は痛くなる前に歯医者さんへ行くことが大切ですよ~。こじらせ患者を治療するのは歯医者さんも大変らしいので、歯医者さんのためにもなるべく早く歯医者さんへ行って下さいね。どうやら2日連続になっているみたいですが、どうぞお大事にお過ごし下さい。

 

2020年09月27日(日)

今から2週間程前、全国のサッカーファンにとって衝撃のニュースが発表されました。

テレビ朝日系「やべっちF.C.」、9月末で番組終了。えーーっ!!やべっちが「おじいちゃん」になるまで続けてくれると信じていたのに・・・。

地上波全国ネットのサッカー情報番組として、今や貴重な存在となっていた「やべっちF.C.」。番組がスタートしたのは、今から18年と半年前の2002年4月。日韓ワールドカップの年でした。その後、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会、と振り返れば5つのワールドカップを「やべっちF.C.」と一緒に応援してきました。

最近では、子どもの頃からずっと見ていた「やべっちF.C.」に出られる喜びを嬉しそうに語る選手も多く、番組の歴史を感じることが増えてきていました。私はこの18年と半年の放送の全てとは言いませんが(うっかり録画予約ミスをしたことなどもあるため)、99%は観ていると思います(ナインティナインだけに)。

やべっちこと、ナインティナインの矢部さん。超多忙な人気お笑い芸人であるにも関わらず、毎週日曜日の遅い時間帯の生放送を18年半も続けてくれて、本当に有難うございました。これからも、サッカー界を温かく見守って下さいね。お身体大切に、これからもナインティナインも含めてのご活躍を応援しています。番組スタッフの皆さまもお疲れ様でした。今夜の最終回、楽しみに拝見させて頂きます。いつか「やべっちF.C.シーズン2」で再会できることを楽しみにしています。

2冊とも最新号なので、まだ貸出できませんが・・・
・『スポーツグラフィックナンバー・2020年10月8日号』「久保建英、リーガをゆく」
・『Pen・2020年10月1日号』「中田英寿のニッポン文化特別講義」

 

2020年09月20日(日)

昨日はお彼岸の入りでしたね。少しずつ秋が近づいています。ぶどう、栗、梨・・・どれも美味しい季節ですが、先日今年はじめての柿を食べました。色づきは少し薄めで小ぶりな柿でしたが、甘くてとても美味しかったです。やはり秋は「食欲の秋」ですね~。

さて、今週の「図書館だより」は予定どおり、みうらじゅんさんが出演されたテレビ番組について書きます。

まず、「タモリ倶楽部」の「ナイブームとはもう言わせない!みうらじゅんの『絶対くるブーム』」。内容としては、冷マ、タイ軸、ウッチー、ワッフル(すいません、解説はしません)など、みうらさんファンにはお馴染みのブームが紹介されていましたが、これらをゴミに出すと言われたみうらさんが「『タモリ倶楽部』がこういうものを“燃えるゴミ”だって言ったら世も末ですよ。」と叫んだ瞬間、「今年一番良いものを見た」と思いました。うぅ、名言すぎる!!みうらさんをあらわした“日本で最も不要不急の男”という言葉も、とってもピッタリです。そういえば、今年のイグノーベル賞はワニにヘリウムガスを吸わせて鳴き声の仕組みを解明する研究で日本人が授賞したので「ワニックブーム」は本当に「くる」かもしれませんね。

続いて「笑う洋楽展」。単発番組として2013年から始まり、レギュラー番組としては2014年からBSプレミアムで放送されていた「笑う洋楽展」。2年前の2018年にあえなく終了していましたが、今回「コロナに負けないで 笑う洋楽展」と題して復活しました(2週だけですが・・・)。放送内容はというと、お2人が飛沫防止のアクリル板に囲まれている(「コロナに負けないで」を表現しているのでしょうか?)以外は、驚くほど変わらない内容。お2人がずっと仲良く喋っていて、洋楽ビデオの肝心な場面を見逃す、というお約束も健在。うーん、2週だけと言わず完全復活してくれないかなぁ~。癒されるわ~。

というわけで、夢のような2週間はあっという間に終わり、たぶん暫くはみうらさんをテレビで見ることはなさそうですが、濃厚な2週間に大満足でした。あ、書き忘れましたが、私はヒゲは無い方が格好良いと思います。個人的には、やや丸めのアゴが見えないのは淋しいかも。

・『ぐっとくる!仏像 ご当地仏真正面! みうらじゅんが選んだ、ぐっとくるご当地仏』みうらじゅん/責任編集(みうらさんの最新刊です)
・『笑う洋楽展』みうらじゅん・安齋肇/著(残念ながら津島市立図書館では未所蔵本です。県内公共図書館では複数館で所蔵しているので、興味のある方はリクエストを!もちろん私は購入しています)

 

2020年09月13日(日)

そろそろ9月も半ばですが、この時期は季節の変わり目にあたるのでしょうか?ここのところ、急な大雨や雷に驚かされることが多いですね。

(す)さんが「恐怖の出勤」をした9月7日の月曜日。私は特に予定のない休日だったため、家でお風呂掃除をしていました。そして、まさしく風呂フタのカビ取りに取り掛かった瞬間、突然の強風と豪雨と雷!・・・お風呂掃除をしている時はほとんどの人が同じかと思いますが、私もまぁまぁ他人に見られたくない格好をしていたので、万が一にでも(き)家に雷が落ち、私が黒焦げになった場合、この格好を救急隊員をはじめとする他人サマにお見せするわけにはいかないと気付き、慌ててお風呂掃除を中断しました。後日、この話を休憩時間に披露したところ、「(き)さん、黒焦げになったらどんな格好かは分からないから大丈夫ですよ♪」と、爽やかに言われてしまいました・・・た、確かに!

ともあれ、(す)さん、大変でしたね。風邪を引かなくて本当に良かったですが、若いからといって無理しないで、自分を大切にして下さいね。ちなみに、(き)家では特に被害はありませんでしたが、NHKのニュースでも津島市街地が冠水しているところが映り、県外に住む方から「大丈夫でしたか?」と連絡を頂き、人の温かさを感じました。ご心配を頂き、有難うございました。この場も借りてお礼申し上げます。

さて、先日気象庁から「ラニーニャ現象」が発生したとみられるという発表がありました。「ラニーニャ現象」は南米・ペルー沖から太平洋にかけての赤道周辺の海域で海面水温の低い状態が続く現象のことを指すそうですが、「ラニーニャ現象」が発生すると、その年の冬はとても寒くなるそうです。うーん、今年は新型コロナウイルス対策のため、窓を開けて換気をしなくてはならないのに・・・。年齢のせいか、寒いのは年々苦手になってきているので、今から気が重いです。

あ、季節の変わり目といえば、毎週楽しく観ていたドラマ「MIU404」がついに最終回を迎えました。俳優さんたちの熱演と凝りに凝った演出に密かにハマりまくっていました。菅田将暉さん演じる「クズミ」のあの場面では、「志村~!後ろ、後ろ!」と同じ勢いで「クズミ~!後ろ、後ろ!」と叫びたくなってしまいました・・・、ってドラマ観ていない人には分かんない話ですね、スイマセン。来週の「図書館だより」では先週書いていた「笑う洋楽展」と「タモリ倶楽部」の話を書きます。え、引っ張るなぁって?いやいや、2週連続オンエアなので、まとめて書きますね、というだけなのです。また今週末もみうらさんのテレビがあるなんて・・・うぅ、幸せです。

『図解異常気象のしくみと自然災害対策術』ゲリー・マッコール/著
『防災・減災につなげるハザードマップの活かし方』鈴木康弘/編
『志村けん「笑いの神様」の一生 “一芸入魂”バカでも、変でも、大丈夫だぁ!』

 

2020年09月06日(日)

おそらく多くの方が同じかな?・・・と思うのですが、今年の3月以降は外出を控えているため、オンラインショッピング、つまりネット通販を利用する機会が増えました。

先日、いつもは名駅の〇急ハンズで購入しているヘアケア用品のストックがなくなってしまい、メーカーのオンラインショップを利用しました。毎日使い慣れているものであっても、画像で見ると「あれ?ローズマリーの香りなんて付いていたっけ?」と迷ってしまいましたが、それでも「5000円以上の購入で送料無料」という言葉を呪文のように唱えながら注文を確定し、愛用している商品を無事に受け取ることができました。ふと考えてみると、(き)家は昔からお取り寄せが大好きです。現在も、醤油や味噌、コーヒー豆やお茶などを、電話やネット(かつてはFAXでした)でお取り寄せして愛用しています。そういえば少し前に、高知県に住む親せきが何と!カツオのたたき(冷凍)を産直ネットショップから送ってくれました(他にも干物やポン酢、冷凍コロッケなども入っていました)。さすが本場の味、とっても美味しかったです。有難う~。ふふ、便利な世の中ですね。

このようなメーカーや産直のオンラインショップだけでなく、〇マゾンや〇伊国屋書店のサイトを利用して本を買うことも最近はとても多いのですが、あらかじめ「この本を買う」と決まっている場合にはとても便利だと思う反面、何を買うとは決めないで大型書店や町の書店、古書店や古書市をフラフラ歩いて、「お、これは!」と思う運命の一冊と出会うことがなくなってしまい、とても残念に思っています。

以前は、書店に行くと平台にはどんな本が並んでいるのか、どんなテーマでブックフェアを展開しているのかをジロジロと観察して、コーナー作成のヒントを探したものですが(あ、パクリはしていないですよ。いつもオリジナルで勝負しています、というよりオリジナルにしか興味がないのです)、現在は書店通いも自粛しているため、自分の妄想力と本を読んだ記憶が頼りです。記憶については残念ながら最近はかなりあやしいので、妄想力のみで面白いコーナーを作るべく、現在新コーナー作成に取り組んでいるところです。うーん、もっと頑張って妄想しなくては(笑)。

さて、先週の「図書館だより」で久しぶりにみうらじゅんさんのことを書いたら、今週末はみうらさんのテレビ出演が続く嬉しい週末となりそうです。BSプレミアムの「笑う洋楽展 コロナに負けないで」とテレビ朝日系「タモリ倶楽部」(関東エリアと違い、東海エリアの「メ~テレ」は今週末放送)。台風の進路も心配なところですが、今からテレビを観るのがとっても楽しみです。

『おうちでしあわせ日本全国まるごとおとりよせ便』たかはしみき/著
『本を売る技術』矢部潤子/著・・・書店さんのすごい工夫に感心させられました。面陳棚の並べ方など、とても参考になりました!

 

2020年08月30日(日)

8月も残すところ、あと2日ですね。とはいえ、まだまだ残暑厳しい日が続きそうです。皆さま、くれぐれもお身体大切にお過ごし下さい。

残り少なくなった8月ですが、今月はミニコーナーを担当しました。テーマは「care」。コロナ禍が続く中で介護を支え、命を守る仕事にあたるケアワーカーの皆さんへのエールを込めて作成しました(『新13歳のハローワーク』には・・・ケアワーカー:日常生活をおくるのに不都合がある人に補助や介護を行う。特に介護施設で働く人を指すことが多い、と説明されています)。介護をする方、そして介護を受ける方が書かれた本や、介護施設が舞台となっている小説などを紹介させて頂きました。少し堅いテーマだったので、それほどは借りられないだろうと思っていたのですが、多くのご利用を頂き何度か慌てて本の補充に走りました。ご利用のお礼を申し上げますとともに、まだまだ大変な状況が続く中、現場で頑張って下さるケアワーカーの皆さんへの感謝をあらためて申し上げます。

今回はコロナ禍の影響を受けて、このようなテーマとなったミニコーナーですが、当初は「MJの世界」と題したミニコーナーを予定していました。MJとは、King of Popのあの人でも、国民的アイドルグループAのあの人でもありません。私にとってのアイドル=みうらじゅんさんのことを指します。この図書館は、みうらさんの書かれた本を現時点で20冊弱所蔵しているのですが、みうらさんの多岐にわたる素晴らしい仕事ぶりを反映し、分類番号が0類から9類にわたっているため、本を探すのがなかなか大変なのです。きっと、みうらさんのファンはみんな困っているに違いない!・・・と思い、企画していました。次にミニコーナーを担当する頃には、コロナ禍が落ち着き、晴れて「MJの世界」を楽しく作成できることを心から願っています。

さて、ここからは先週のつづきです。先週日曜日の「図書館だより」に書いた尾張津島秋まつりの「子供獅子」の掛け声「わっしょいチロリン、はなきってチョン♪」。ある方から「はなきってチョン♪・・・なんて言わないわよ」というお言葉を頂いてしまいました。その方によると、子どもたちの掛け声は町内を練り歩く「わっしょいチロリン、わっしょいチロリン」のみだ、とのこと。同じ津島市内でも、場所が少し違うだけで掛け声が変わるのでしょうか?ちなみに、その方と私の自宅は車で5分ほどの距離しか離れていません。A町だけに伝わる掛け声なのでしょうかね??うーん・・・とても不思議です。

 

2020年08月23日(日)

うーん、暑い!暑いっ!!先週は、この言葉しか出てこない1週間でした。私はルーツの半分が南国のせいか、暑さにはわりと強いので、35℃くらいの気温であれば大丈夫なのですが、体温を超える暑さとなるとやはりキツイですね。今年はマスクも着用しているので、本当に用心しなくては・・・。

さて、先週のはじめ頃、自宅に回ってきた回覧板に“新型コロナウイルス感染症の影響のため、今年の町内の子供獅子は中止となりました”とありました。6月の時点で、今年の尾張津島秋まつりの中止が発表されていたので、当然といえば当然ですし、子供獅子も「密」になるのかなぁと思いつつも、毎年来てくれるのが普通だと思っていた子供獅子も中止となったことに寂しさを感じました。

私が子どもだった頃は子どもの人数が多く、獅子頭はもちろん、お獅子の胴体の布の部分さえも持つ場所が空いておらず、幼なじみとお喋りしながら手ぶらでお獅子の後ろを歩いた記憶があります。当時の小学校は、土曜日も午前中は授業があり(年齢がバレますね)、学校が終わると急いで帰ってお宿の家に集まり、お揃いの法被を着て町内をまわったものでした。津島に生まれ育った人で、子供獅子がある町に住んでいた子であれば、お揃いの法被を着て近所の子と撮った写真が必ず家のどこかに今もあるのではないかと思います。ちなみ、この法被は必ずクリーニングに出してお返ししなくてはならなかったので、まぁまぁの出費だったそう。現実的な母は「たった半日着るだけだから、洗ってアイロンかけて返せばいいじゃん」と、ずっと思っていたそうです。

そして、ご祝儀を頂く時の掛け声は「わっしょいチロリン、はなきってチョン♪」。当時も不思議な言葉だと思っていましたが、今振り返っても不思議な言葉です。「はなをきる」が「お金を貰う」を意味するんだよ、と教えられていたこともあり、どの子もみんな真剣に声を出していました。ちなみに、このご祝儀は高学年ともなると、なかなかの金額を頂くことができたので、夏の誕生日と冬のクリスマス・お正月の間の貴重な収入源でした。不思議なことに秋祭りの日に雨が降ったという記憶はなく、お菓子やお下がりの果物が入った重たいビニール袋をぶら下げて、夕焼けに包まれて家に帰った日のことは今でも懐かしい思い出です。

先週の後半、サッカー元日本代表・内田篤人選手の引退が発表されました。ルックスの良さが話題となることが多い内田選手ですが、ドイツ・ブンデスリーガで鍛え上げた守備力の高さと、一流のアスリートらしい毅然とした言動が魅力的な選手でした。膝の怪我さえなければ・・・という思いはもちろんありますが、これからも前を向いて活躍してくれることを期待して、応援したいと思います。ありがとう、ウッチー。そして、お疲れ様でした。まずは、ご家族とゆっくりと休んでくださいね。

◆『僕は自分が見たことしか信じない』内田篤人/著・・・残念ながら当館では未所蔵です。私は文庫改訂版を持っていますが、1人のサッカー少年が大人のプロサッカー選手となるまでの成長物語としても楽しめる、サッカーファンでない方にもオススメの一冊です。本のタイトルも、本人同様に格好良いですね。

 

2020年08月16日(日)

いやいや、(い)さん、見習うような話では全くありません(笑)。私は単純に、もう一度Dショップに行くのが面倒くさかっただけですので・・・。

さて、今年のお盆休みも今日で終わりですね。お隣の愛西市中央図書館さんが空調故障のため臨時休館となっていることも関係しているのか(愛西市図書館HPの「図書館日記」『酷暑の中の決断』読ませて頂きました!うぅ、大変だったのですね!!お疲れ様です・・・)、毎年お盆は閑散としていることが多いのですが、今年は午前中や夕方のわりと涼しい時間帯は多くの方にご来館頂き、例年よりも賑やかなお盆の図書館でした。

私が子どもの頃、お盆は両親どちらかの田舎に帰省するのが毎年の恒例となっていました。母方の田舎は石川県の山あいの小さな村なので、車だと4時間ほどで帰省することができましたが、父方の田舎は高知県の最南端の海沿いの小さな町なので、子どもの頃は車とフェリーでほぼ1日かけて帰省していました(ちなみに、大人になった私が現代の公共交通機関を使っても昔と変わらず1日がかりです・・・とても良いところなのですが、海外より遠い!)。

そういえば、台風でフェリーが出航できなかったことが一度ありました。フェリー乗り場の駐車場で、自販機のカップヌードルを食べて(売店のお弁当やサンドウィッチは全て売り切れていた)、小さな車の中で台風が通過してフェリーが出航するのを一晩ぼんやりと待っていた記憶があります。今考えるとなかなかの事態ですが、当時はのんきな子どもだったので、普段食べる機会のない自販機のカップヌードルも、暴風雨の中で小さな車に乗って駐車場で一晩過ごすことも、ハプニングとして面白がっていたように思います。

私の親戚は多くが遠方に住んでいるにもかかわらず(遠方に住んでいるから、なのかもしれません)、父方も母方も仲が良くて地元の美味しい食べものを送ってもらったり、お下がりの洋服を頂いたり、子どもの頃には親戚間で年に数回「家族(親戚?)新聞」を発行したりしていました。

大人になった現在でも、有難いことにそんな付き合いはずっと続いていて、今年の春もコロナウイルスの感染拡大がなければ従姉妹と旅行に出掛けていたはずでした。今、看護師の従姉妹は感染症指定病院で働いています。私は、遠くからエールを送ることと心配することしかできませんが、今後の感染状況が悪くならないこと、そして従姉妹たちのような誠実に自分の職務を果たしてくださる医療従事者の皆さんの安全が守られることを心から願っています。皆さんも熱中症対策に加えて、コロナウイルス感染対策も忘れずにご来館頂きますよう、あらためてご協力をお願い申し上げます。

・「ペストと戦う唯一の方法は、誠実さということです」といえば、アルベール・カミュの『ペスト』。私は4月頃にネット通販で文庫本を購入して読みました。その後も折に触れて何度も読み返し、その度に「誠実さ」について考えさせられています。

 

2020年08月09日(日)

先週の日曜日、スマホが壊れてしまいました。先月の今頃、(い)さんの「図書館だより」に「スマホが絶不調です」と書いてあるのを読んで、大変そうだなーと思っていたのですが・・・私のスマホは「絶不調」などの前触れはなく、突然壊れました。

いや、よく思い出してみると、前触れはないこともなかったのかもしれません。ここのところ、PCとの接続、特にiTunesとの同期がうまく出来ていませんでした。世代的にダウンロードした曲よりも、CDから落としている曲の方が圧倒的に多いので、iTunesとスマホの相性が悪くなってしまったことには、とても困っていました。本を読むことも好きですが、音楽を聴くことも大好きなので、PCに落としていないCDがまだまだ沢山あり、ヒマを見つけてはPCに落とす作業を進めているのですが、永遠にこの作業は終わらないような気もしています。ま、それはともかく・・・。

しかし、いきなり壊れるとは・・・!よりによって、定期通院の前日に!!・・・と腹を立てても仕方がないので、母の使いづらいスマホ(らくらくじゃないホン、と私は呼んでいます)を半日借りて通院は凌ぎ、夕方からDショップに行ったところ・・・色々試してみましたが直りませんでした、修理に出すと2週間ほどかかります、もちろん代替機はお貸しします、と予想通りのお答え。

うーん・・・少し迷いましたが、ここのところ新型コロナウイルスの感染が再び拡がっているため外出を減らす予定だったので、2週間後に再びDショップに行くのは避けたいなぁと思い、今日1日で全ての問題を解決するためだけの目的で機種変更しました。おかげで、現在は新しいスマホもPCもサクサク動いています。(い)さんも、早くPCとスマホの調子が良くなるといいですね。

今週の「図書館だより」は、今月担当したミニコーナーについて書こうと先週は思っていたのですが、スペースもなくなったので次回以降に。ま、今月中のどこかで書きます。

早くも立秋を過ぎましたね。子どもたちの短い夏休み(津島市は8日~23日)と、愛知県独自の緊急事態宣言発出による不要不急の行動や県境をまたいだ移動の自粛要請(むっちゃ長い!)期間(6日~24日)が重なってしまったことを、愛知県に住む大人の1人として、子どもたちに申し訳なく思っています。来年の夏は、自由に過ごせる40日間の夏休みが子どもたちに戻ってくること、そして図書館にたくさんの子どもたちが元気に本を借りに来てくれることを心から願っています。子どもがいない静かな夏の図書館はやっぱり寂しいものですよね、(★)さん。

『iTunesパーフェクトガイド iPod & iPhone & iPadビギナー必読!!』 547.3/ア(ただし、2010年出版の本ですが)

 

2020年08月02日(日)

 「なかなか梅雨明けしないねぇ」と話しているうちに8月となりました。この「図書館だより」を書いている時点では分かりませんが、おそらく今頃は梅雨明けしているはずです。

 例年、この時期の図書館は夏休みの子どもたちがたくさん来てくれて、平日の昼間もとても賑やかなのですが、「例年ではない」今年の夏は毎日とても静かな図書館です。朝、出勤途中にマスクを着けて日傘をさし、お喋りすることなく静かに登校する子ども達を見かけると、何ともやりきれない気持ちになるのは私だけでしょうか?

 さて、お知らせです。先週木曜日7月30日にコーナー8「きょうの世界、あしたの本。」は終了し、コーナー9「-100,―75,-50,-25,0,+25・・・」がスタートしました。このタイトルは「100年前、75年前、50年前、25年前、現在、25年後?・・・」を意味し、それぞれの時代にまつわる本を特集しています。最初は、100年にちなんで「百年物語」とか「百年旅行」といったタイトルを考えていたのですが、作成してみると特集の内容はわりとオーソドックスなものとなったので、尖ったイメージもいいかなぁと思い、こんなタイトルにしてみました。数字だけという意味深なタイトルは、ここのところよく聴いているアルバム「834.194」から、こっそりヒントを頂いています。

 コーナーの詳しい内容については、図書館ホームページの「コーナー展示」をご覧頂ければ、と思いますが、今年2020年は戦後75年となること、100年前はスペイン風邪の流行期であったこと、そして厳しい時代は今だけでないこと・・・などがテーマとなっています。重めのテーマとなっていますが、気軽に手に取って頂ければ有難いです。

 来週は、今月担当しているミニコーナーについて書こうかな、と思っています。ここのところ、再び新型コロナウイルスの感染者数がこの地域でも増えており、心配しています。皆さま、どうかお身体大切にお過ごし下さい。

 

2020年07月26日(日)

 先週の「図書館だより」は猫の話を書いたので、今週は犬の話を書きます。

 私の家のご近所は犬を飼っている家がとても多く、夕食後にウォーキングをしていると馴染みの犬、そして飼い主さんに会い、ささやかな触れ合いの時間を楽しむことができます。

 先日、お向かいのお家で長年飼われているMちゃんに久しぶりに遭遇。早速、母が「わー!Mちゃん、久しぶり~」と近寄ると、飼い主さんが、Mちゃんは椎間板ヘルニアになってしまい、毎日リハビリに通っているとの事。何と!犬用コルセットも着用しています。いつも愛嬌たっぷりのMちゃんなのに、心なしか元気がありません。

 椎間板ヘルニア・・・、私も今から5年以上前に罹りました。あの左脚の痺れは今でも鮮明に覚えています。私も、リハビリはもちろん、ブロック注射も何回か打ちましたし、仕事もお休みしました・・・。私の場合、その後はじめたヨガで見事に完治!!椎間板ヘルニアの先輩としてMちゃんにもヨガをオススメしたいところですが、犬用のヨガは聞いたことがないなぁ・・・。早くMちゃんが元気になりますように。

 今回の「図書館だより」は先週に比べて、ずいぶん文章が短いって??「犬への愛情」と「猫への愛情」の比率、ですかね。次回は、ウサギの話、ではなくコーナー替えについて書く予定です。

『坐骨神経痛、腰痛は自分で治せる! 脊柱管狭窄症 椎間板ヘルニアにも効く』 岩島雅博/著
『すこやかヨガ 子供から大人まで気軽にできる! 』いとうあつこ/著

『どろんこハリー』ジーン・ジオン/ぶん・マーガレット・ブロイ・グレアム/え

 

2020年07月19日(日)

 先日、友人から「猫にふんでもらう心地のスキンケア・ふみふみ肉球コットン」をプレゼントされました。

 販売元のホームページを見ると、「みにゃさま、愛猫をだっこしたとき、顔を近づけようとして前脚で突っぱねられた経験はありませんか?いやがられているけど、顔に当たる肉球がなんとも心地よい・・・そんな気持ちになった方、多いのではないでしょうか?」と書かれており、猫好きプランナーさんの「猫の肉球にふまれたい・・・!」という強い願いから誕生した、とありました。

 「強い願い」の部分が特にステキだなと思い、さっそく使ってみることにしました。ホームページには「肉球をイメージしたピンク色のコットンに、型押しで肉球のふっくら感を再現しています」と書かれていましたが・・・おぉ!なかなかの再現性。たしかに、猫独特のふみふみ感があるような、ないような・・・。

 ・・・わが家に猫がいたのは数年前。うちの猫は、人懐こいところの全くない無愛想な猫で(「飼い主に似ている」と当時よく言われていました)、私はほとんど抱っこさせてもらえませんでした。いや、それどころかあまり触らせても貰えませんでした。「ふみふみ肉球コットン」を使ってみると、実際は当然ながら再現されていない、猫の肉球が持つ独特の「香ばしい香り」が懐かしくなりました。

 少し前に読んだアーシュラ・K・ル=グウィン(『ゲド戦記』シリーズを書かれた方です)の書いたエッセイ『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』に、「あるフランス人が『猫は家の魂だ』と言った」と書かれており、凄い言葉だなぁと思いました。続けて、ル=グウィンは愛猫が亡くなり空白の期間を置いていたものの、「わが家にまた魂が必要だと思える時期が来た」と書いています。私は、今でも何となく近くに魂がいるような気がするので、もうしばらくは空白の期間を持とうと思います。

 ちなみに、このコットンの収益金の一部は、飼い主のいない動物の保護と里親探し活動、野良猫の過剰繁殖防止活動、災害時の動物保護活動などに運用されているそうです。本当に、猫への愛がいっぱい詰まったグッズですね。ありがとー、Aちゃん!さすが、20年来の友人!!

 そうそう、「ル=グウィン」で「猫」といえば、村上春樹さんの翻訳が素敵な『空飛び猫』シリーズもおすすめです。

 

2020年07月12日(日)

 少し前のことになります。3週間前の「図書館だより」に書いた、入荷まで3ヶ月待ちと伝えられたプリンターが届いたという留守電が入っていました。「3ヶ月待ち」は多めに見積もっての時間だったようです。

 早速、家電量販店にプリンターを取りに行きました。店員さんが車までお運びします、と爽やかに声を掛けてくれたのですが、ふと見るとレジは長蛇の列。会計を待つ人達の視線が気になるので、「いや、結構です」と店員さんの申し出を断り、自らプリンターを担いで車へ運びました。このタイプの家電は、段ボール箱がかさばるものの、実はそれほど重くないですしね。プリンターを担いだままで後部ドアを開けるのはちょっと大変でしたが・・・。

 家に帰って、まずは11年間頑張ってくれたプリンターを処分することにしました。机に置いてあるプリンターを動かすと、11年モノの埃が蓄積されています。うーん、11年間触っていない場所だから埃も層になっていてキレイ・・・といったノスタルジーに浸ることは特になく、テキパキと掃除して新しいプリンターを設置しました。同じメーカー、同じ価格帯(最も安い価格帯)の機種だったためか、気持ち良いくらいにジャストサイズ!置き場所のスペースを測らずに購入したのですが、結果オーライだったようです。

 さて、セットアップです。そもそも、私はこういったモノは使えれば十分、というタイプなので、購入した後に取扱説明書を読みはじめてから(これはきちんと読みます)、その機能、ポテンシャルに驚かされることがしょっちゅう。今回も、Wi-Fiに繋がることはうっすらと知っていたのですが、スマホからそのまま画像などを印刷できる機能が付いていて驚きました。最も安い価格帯なのに!・・・え、常識??いやー、先代プリンターは2009年製造。つまり、iPhone日本上陸のわずか1年後に製造されたものです。そりゃ、進歩していますよねぇ。ただし、私は写真撮影がめちゃめちゃ下手。スマホカメラであろうが、(使ったことはないけど)一眼レフだろうが、良い写真は全く撮れないので、この機能はあまり使わないだろうなぁ・・・と思いつつも、新しいプリンターには順調に慣れつつあります。やはり新しいモノは便利ですね。願わくは、新しいプリンターも11年間、元気で頑張ってくれますように。

 と、ここまでは少し前の出来事。先週は「数十年に一度の大雨」という言葉が毎日のようにニュースで伝えられた一週間でした。九州全域、さらには岐阜県と広い範囲にわたる甚大な被害に言葉もありません。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。最後に、この豪雨で大きな被害を受けた、熊本県人吉市出身のあの方が書かれた心温まる小説をご紹介します。

『ふたたび蝉の声』内村光良/著

 

2020年07月05日(日)

 
 先週の「図書館だより」のつづき、みたいな話です。

 岐阜県海津市の「月見の森」へ行く時は、愛知県愛西市と岐阜県海津市の木曽・長良川に架かる東海大橋を渡ります。この東海大橋、もう知らない方も多いかと思いますが(私もまったく記憶にはありません)、かつては有料道路だったそうです。

 母の記憶では、通行料金は150円(正確には普通車は250円、小型車が150円)。なぜ、母がこの金額を鮮明に記憶しているのかというと、50円玉を用意しておくのをよく忘れてしまい、父にいつも怒られたから、だとか。うぅ、何だか昭和なエピソード。念のため、20年以上も前に亡くなった父の名誉のために付け加えると、父は料金所の人にお釣りを出してもらうのは手間が掛かってしまし申し訳ないので、お釣りが出ないように予め料金を用意しておくべきだ、という考え方だっただけで、キレやすい人だったわけではありません。むしろ、今考えれば温厚というよりも家族には甘過ぎるくらいの人でした。

 ちなみにWikipediaによると、東海大橋は1969(昭和44)年に完成し、1987(昭和62)年9月に無料化。つまり、18年間ほどは有料道路だったようです。しかし、しょっちゅう渡る橋に毎回150円払うのは、当時なかなかの出費だったのでは?・・・と思います。

 先日も橋を渡りながら、「じゃあ、いつもこの辺で150円取られてたの?」と母に聞くと、料金所の場所は全く記憶にない・・・と言いつつ、「前からずっと思っていたけど、その“取られた”ってのは、この辺の言い方だよ。」と言われました。おぉ、言われてみれば・・・そうなのか???確かに、海部・津島ネイティブの方は、よく「☓☓円取られた」って言い方をするような気がします。石川県出身の母によると、“払った”もしくは“掛かった”が正しい言い方。そもそも対価としてお金を払っているのだから、その言い方はヘン、とのこと。うーん、どなたか方言に詳しい方、この辺りの事情ご存知ないでしょうかね??

 さて、ふと気づけば7月です。波乱の2020年もあっという間に半年が経ってしまいました。ついに昨日、サッカーJ1も再開しましたね。実際にスタジアムへ足を運ぶまでは、まだまだ時間がかかりそうですが、日本でも「サッカーのある日常」が再び動きはじめました。個人的には嬉しさよりも、圧倒的に不安が勝る再スタートです。過密日程となるので、選手は大変だろうなぁとも思いますし・・・。そして、(この「図書館だより」を書いている現時点では実はまだ分かっていないのですが)ヤット、大記録達成おめでとう!これからも、そのプレーで私たちを楽しませてね!!

『世界の橋の秘密ヒストリア』ジュディス・デュプレ/著
『精撰尾張弁辞典』伊藤義文/著
『観察眼』遠藤保仁/著・今野泰幸/著

 

2020年06月28日(日)

 
 梅雨真っ只中ですね。昨日の「図書館だより」の中で、(い)さんが観たお寺のアジサイとは別の場所ですが、私も先週末にアジサイを観てきました。私が観たのはお寺ではなくて、森のアジサイ。岐阜県海津市にある「月見の森」の「あじさいの小径」のアジサイです。「月見の森」へは、車でうまくいけば30分程で着くこともあり、ドライブとウォーキングを兼ねてよく出掛けています。森の空気が一番のご馳走ですが、石畳の階段が続く遊歩道に咲くアジサイの丸い花々を眺めていると、心も丸く柔らかくなるような気がします。

 さて、先週水曜日の6月24日、図書館ホームページの「お知らせ」に「レファレンスサービス(資料の調査・相談)についてのご案内」が掲載されました。現在、津島市立図書館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対面でのレファレンスサービスを停止しています。しかしながら、「調べもの」や「資料探しのお手伝い」は、図書館にとって大切な利用者サービス・・・ということで、「対面ではない」形のレファレンスサービスを提供する試みとして、「レファレンス受付票」をホームページから印刷してレファレンスカウンターに持参して頂く方法や、電話・FAX・郵送での申込方法についてご案内をさせて頂きました。レファレンスカウンターでお申し込みをお待ちしておりますので、気軽にお声掛け下さい。

 ところで、先程から何度も書いている「レファレンスサービス」という言葉、みなさんはご存知でしょうか?残念ながら、聞いたことがないという方も多いかと思います。Wikipediaにも載っているベタな説明なのですが、「(図書館が)調べもの、探しもの、お手伝いします」という意味が最も分かりやすいかなぁ、と思います。最近、そんな「レファレンスサービス」の舞台裏がちょっぴり覗ける『レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記』という本を読みました。

 この本は、1994年に出版された『ある図書館相談係の日記 都立中央図書館相談係の記録』を増補・復刊した本で、著者は大串夏身さん。図書館情報学の著作をたくさん出されている方です。内容はざっくりと3章に分かれているのですが、第1章「ある図書館相談係の日記」がとても面白かったです。舞台は、昭和の終わり頃(1988年~1989年)の東京都立中央図書館。内容はタイトルそのままに相談業務、つまりレファレンスの質問・回答の記録なのですが、回答した後で調べたら所蔵していることが分かって丁寧に調べればよかったと反省したり、電話で「ちゃんと調べたのか?」と言われてムッとしたり、とても丁寧にお礼を言われて恐縮したり・・・と、図書館で働いている人の良い意味での「人間らしさ」が伝わる本です。

 1994年版・そして2019年版、どちらも当館で所蔵しておりますので、興味を持たれた方は手に取ってみてはいかがでしょう。それにしても、当時の図書館は端末がようやく導入された始めた頃で、基本的にはカードをめくって調べる時代。「人力Google」とも例えられるオフライン時代の司書は本当に凄い、と尊敬してしまいます。ちなみに、昭和生まれの私は、かつて図書館の目立つ場所に置かれていた「謎のカードが詰まった引き出しがたくさん付いたタンス」の記憶が少しだけあります。少しだけ、ですけどね。

 

2020年06月21日(日)

 現在、津島市立図書館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため感染防止対策を実施した上で、開館しています。来館される際は、可能なかぎりマスクを着用して頂き、前後左右の方とは「思いやりの距離」を取って頂くなど、ご協力頂きますようお願い申し上げます。

 さて、私、および我が家は非常に「物持ちが良い」ことで知られていますが、ここのところ色々なモノが壊れることや、調子が悪くなることが続き、買い換えラッシュとなっています。一つずつ見ていきましょう。

 1.エアコン・・・室外機がカラカラと音を立てるようになったことに加え、部屋を冷やす能力も落ちてきているようなので買い替えを決意。自宅を建て替えた際に購入したもので、21年使用。
 2.プリンター・・・給紙トレイが外れてしまったこと、接続の設定を毎回しなくては動いてくれないことが面倒になったので買い替えを決意。よくよくプリンターを見ると、2009年製造。つまり、11年使用。
 3.洗濯物カゴ・・・自宅の建て替え前から使用。確かではないが、おそらくは25年以上使用。

 正直言って「十分に元は取った!」いや、「まだ使っていたの?」というべきモノばかり。昔からモノがほとんど壊れないので、「買い替えのサイクルがおかしい」とよく言われます。靴や鞄や上着は10年以上愛用しているモノもあるし、靴下ですら3年くらいは平気で履いたりします。ま、良いんだか、悪いんだかは、よく分かりませんが・・・。

 そういえば、いわゆる「コロナ禍」の影響を最近少し受けました。

 1.プリンター・・・買い替えを決意し、最寄りの家電量販店で購入しようとしたところ、まさかの品切れ中。自宅でお仕事をする方が増えたことが原因らしいです。お店で予約したのですが、3ヶ月待ち。高額なものは在庫があったのですが・・・そんなに高いものはいらないので、気長に待つことにしました。ま、今のプリンターも使えるから良いのですが・・・ちょっと面倒くさいですけどね。
 2.運転免許証・・・免許更新を知らせるハガキが届いたので、近くの警察署(仮庁舎)へ更新手続に行く前に、よくよくハガキを読むと「25警察署及び5幹部交番では更新対象者を限定しているので、ホームページ等を確認して下さい」の一文があったので、きちんとホームページを確認すると、高齢者の方以外は更新対象者とならない、とのこと。うぅ、優良なのに・・・。平針へ出掛けるか、有効期限延長を申請するか・・・ま、仕方なく延長を申請したのですが、延長はたったの3ヶ月。うーん、再延長もありか?新しい運転免許証を手に入れることができるのは何時になることやら。

 と、ぼやいていても仕方ないので、現状を受け止めて一つ一つ対処しようと思います。このご時世、それなりに元気で過ごせていれば、まぁいいかな、とも思いますしね。

 

2020年06月14日(日)

 図書館の再開から、早いもので2週間近く経ちました。現在、津島市立図書館は新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行いながら開館しております。そのためサービスの一部を制限しており、利用者の皆さんにはご不便をお掛けしておりますが、利用者の皆さんに図書館を安全に利用して頂くため、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、先週の半ばこの地方も梅雨入りしました。梅雨入り直前の日差しと暑さに参っていたこともあり、梅雨入り後のちょっとした涼しさに一息ついたような気分です。蒸し暑いなぁ・・・とは思いますが。

この頃は、夕食後に家の近くをウォーキングしていると、あちこちで紫陽花の花が咲いているのが目に入ります。紫陽花の種類にはさっぱり詳しくないのですが、色とりどりの花がとても美しく、心が和みます。私の家の近所は、住民の高齢化が少しずつ進んでいることもあり、庭づくりが盛んなようで、歩いていると園芸に勤しむ方の姿をよく見かけます。ご近所なので、当然ながら子どもの頃から知っている方も多く、歩いているとよく声を掛けられますが、いつも「大きくなったねぇ」と言われています。私はもう30年くらい、この大きさなのですが・・・。

 話が逸れました。園芸といえば「緑の指(英国ではGreen Finger、北米ではGreen Thumb)」という言葉を聞いたことはありますか?昔から、植物を育てるのが上手な人を「緑の指を持つ人」と呼ぶそうで、なかなか素敵な言い回しだなぁ、と前から気になっていました。少し調べてみると、この言葉はモーリス・ドリュオンというフランスの作家が書いた『みどりのゆび』という児童文学に由来するそうです。世界中のどんな場所にも花を咲かせることができる、不思議な「みどりのゆび」を持つ少年チトが、この力を使って世界中に花を咲かせていく・・・というお話です。

 作品には「せんそうはんたいを花で」というメッセージが込められており、いかにもフランスといったお洒落なペン画のイラストを眺めるだけでも楽しい本です。とりわけ、街中に花が溢れる場面の描写はとても美しく、今この時期だからこそ・・・の一冊といえそう。ちなみに私は「緑の指」ではなくて、その逆。こちらは、「茶色の指」あるいは「黒色の指」と呼ぶそうです。ん、何だか枯葉みたいでイメージ悪いなぁ・・・ま、絶対に枯れないよ、と言われて頂いたポトスを枯らしたこともあるので、仕方ないですね。

『みどりのゆび』モーリス・ドリュオン∥作 安東/次男∥訳(岩波少年文庫)

 

2020年06月07日(日)

 津島市立図書館は、6月1日から「再開」しました。「再開」と書きましたが、ご自宅で読んで頂く資料を、館内の書架で選んで頂くための入館を「再開」した、という形の「再開」です。滞在時間は30分以内、マスクの着用、そして隣の方・前後の方とは距離を取って頂くこと等、利用者の皆さまに改めてご協力頂きますよう、お願い申し上げます。また当面は、新聞・雑誌最新号の閲覧、コピー機の利用、リクエスト等々のサービスを停止させて頂いております。ご不便をお掛け致しますが、感染症対策として皆さまのご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 さて今回は、私の近況報告もかねて少々風変わりなお話を。タイトルは『私と小鳥と鈴と』ではなく、『私と小鳥とカラスと』です。

 オチから申しますと、ここのところ私はとっても寝不足なのです。なぜか?・・・私の部屋はベランダに面しています。そして、ベランダの正面には隣家の桜の木が植えられています。桜の木には、この季節になると毎年小鳥がやって来ます。やって来る、だけではなくて毎朝鳴きます・・・4時に。大きな鳴き声で。・・・というわけで、ここのところ私は毎朝4時に小鳥のよく響く大きな鳴き声に起こされています。鳥・・・正直に言うと、好きでも嫌いでもないけれど・・・4時には起こさないでほしい・・・本当に。

 さて、そんな小鳥が全く鳴かない静かな朝があります。有難い~。そんな静かな朝は定期的に訪れます。それは、何と町内のゴミ収集日。なぜか?・・・小鳥にとって恐ろしいカラスがゴミを狙ってやって来るからです。うー、さすがカラスっ!頭良い!!

 ということは・・・「私は小鳥が怖い」→「小鳥はカラスが怖い」→「カラスは(たぶん)私が怖い」→そして「私は小鳥が怖い」・・・というループになります。カラスたちが私のことを恐れているかどうかは正直分かりませんが、じゃんけんの「グー」、「チョキ」、「パー」の関係と同じです。面白いでしょ??・・・じゃ、ないわっ!!早く小鳥たちには立派に巣立って頂き、穏やかな朝と安眠を取り戻したいものです。うぅ、今も眠い・・・。

 本当は、今日の「図書館だより」では、図書館再開にあたって図書館の思い出などを熱く語る予定でしたが、急な暑さもあって、ちょっと疲れているので・・・次回以降に!

『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ/作
『カラスの文化史』カンダス・サビッジ/著
『からすのパンやさん』かこさとし/絵と文

 

2020年05月31日(日)

 明日、6月1日より津島市立図書館は再開します。長い長い「臨時休館」となり、図書館利用者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けしました。また、休館にあたっては皆さまのご理解、ご協力を頂き、有難うございました。心よりお礼申し上げます。「再開」とはなりますが、感染拡大防止のため、一部サービスを停止・縮小しております。まだまだ「いつもの図書館」からは程遠く、皆さんにはご不便をお掛けすることも多いかと思います。飛沫防止のビニールカーテン越しではありますが、30分という限られた時間を、皆さまが安全で快適に過ごすことができるよう、職員一同取り組んで参りますので、皆さまのご協力をお願い申し上げます。

 さて、告知です。コーナー9「地球を読む。」、コーナー6「読む“新型コロナウイルス”」が終了し、コーナー8「きょうの世界、あしたの本。」がスタートします。コーナータイトルを考えるヒントとなったのは、“明日世界が滅びるとしても、今日あなたはリンゴの木を植える”という、作家・開高健さんがよく色紙に書いておられた言葉と、木皿泉さんの小説『昨夜のカレー、明日のパン』の語感。どちらも私が大好きな作家さんです。ちなみに、開高さんのこの言葉の「あなた」の部分を「私」に変えたものが(ん?こちらがオリジナルかな?)、教科書でもお馴染みの宗教改革者ルターの言葉、だそうです。私には、開高さんの言葉の方に馴染みがありますが・・・。

 水色の背景に白い文字のポスターは、青空に浮かぶ白い雲をイメージして作成しました。“ステイホーム”の今年は、大好きな5月の美しい青空を見上げる機会が減ってしまったので、私の記憶に残る青空と、ぷかぷか浮かぶ白い雲を思い出してチョキチョキと手を動かしました。

 青空に雲が浮かんでいるかぎり、何とかやり過ごせるさ―。「AB型の伊勢海老」という豪華なラジオネームを持つ方のホームページでオススメされていたラジオをPCで久しぶりに聴いていたら、こんな言葉が耳に残りました。感染拡大の収束にはまだまだ時間がかかりそうですが、あしたへの希望と、人への感謝を忘れずに何とかやり過ごしたいですね。

『オーパ! 直筆原稿版』開高健/著・高橋昇/写真 こちらは、愛嬌いっぱいの開高さんの丸い文字を見ることができます。
『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉/著 2014年にNHKでドラマ化された際には、「うちで踊ろう」が話題の星野源さんが、主人公の亡くなった夫・一樹役で出演されていました。
『村上ラヂオ』村上春樹/文・大橋歩/画 聴いていたラジオのDJはこの方。ボーっと聴いていたので、聞き間違いだったらごめんなさい。

 

2020年05月24日(日)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館の期間を延長し、5月31日(日)まで臨時休館しております。図書館利用者のみなさまにはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 先週5月16日、新型コロナウイルスの感染拡大で中断していたサッカー・ドイツリーグ「ブンデスリーガ」が再開しました。再開にあたっては50ページ以上のガイドラインをリーグが作成。週2度のPCR検査を実施し、選手入場や握手、記念写真は禁止、ボールは試合中に定期的に消毒、控え選手はマスク着用・・・といった対策のもと、無観客で試合が行われました。ヨーロッパサッカーは対応が分かれており、イギリス、イタリア、スペインなどは6月再開を目指す一方、フランス、オランダ、ベルギーなどは今シーズンは既に打ち切りました。再開したドイツでも、世論調査では半数以上の国民がリーグ再開に反対するなど、市民生活の混乱が続く状況でのリスタートには疑問の声が多いのが実情。中断明け初戦のピッチに立った元日本代表でフランクフルトの長谷部誠選手が、試合後のインタビューで、自分の抱える不安と葛藤について自分の言葉できちんと伝える姿が心に残りました。

 さて、本の紹介です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、図書館と同じく美術館・博物館も臨時休館が続いています。私は「出勤日よりも休日の方が忙しい(おいおい!)」と普段豪語しているほど出掛けるのが大好き。なかでも、美術館・博物館目当てに一人旅に出掛けるのが私にとっては最高の贅沢です。しかし、外出の自粛と臨時休館のため、しばらくは難しい状況なので、自宅で本や図録を読んだり、テレビを観たりして美術館・博物館巡りを楽しんでいます。美術館や博物館で何となく買ったものの(重たい本を頑張って持ち帰ったわりに)、全然読まなかった図録を自宅で開く機会が来るとは思いませんでしたが・・・。

 外出する機会が思いがけなく減ったため、数ヶ月前に加入した有料放送「W」では、アート小説が人気で私も大ファンの原田マハさんが出演されている「CONTACT ART」を楽しく観ていました。全8回の放送のうち、第7回が愛知県美術館、第8回が豊田市美術館、と私にとっても馴染みの美術館が登場し、同級生にテレビ越しで再会したような懐かしい気持ちになりました。

 「早く美術館行きたい―!」と、無邪気に叫ぶことができるほど単純な話ではありませんが、アートや冒頭に書いたサッカー、そしてライブ(これも大好き!)が、どれほど私の暮らしに欠かせないものだったのか、あらためて気付かされる毎日です。

『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』原田 マハ/著
『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』長谷部 誠/著

 ちなみに、この図書館には所蔵していませんが、みうらじゅんさんが案内をつとめる『東海美仏散歩』もお出掛けの友です。

 

2020年05月17日(日)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館の期間を延長し、5月31日(日)まで臨時休館することとなりました。ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 少しずつ、しかし確実に暑い日が増えていますね。マスクを着けていると、熱中症のリスクが高くなることが話題となっています。まだ体が「暑さ」に慣れていない時期は最も熱中症の発生が多い時期なので、気を付けなくてはいけません。加えて、私は皮膚が弱いので、夏にマスクを着けていると汗疹ができるのではないか、と個人的にとても心配しています。口の周りに汗疹って・・・これは相当恥ずかしい!扇風機搭載マスク、とか発売されないでしょうかね?

 さて、本の紹介です。先週ご紹介した本は、文庫本で15ページほどの短い小説でしたが、今回ご紹介するのはとても長~い小説。宮本輝/著『流転の海』シリーズです。

 この小説、全9冊の大作です。特筆すべきは、作者が物語を綴った時間の長さでしょうか。1981(昭和56)年に連載がスタートしてから、2018(平成30)年に完結。つまり、宮本輝さんが34歳で書き始め、71歳で完結しているのです。凄いでしょう??宮本輝さんは大好きな作家さんの1人で全作品を読んでいますが、作品のボリュームは『流転の海』シリーズが一番でしょうね。外出自粛が続き、自宅で過ごす時間が増えているかと思いますが、じっくりと本に向き合うことができる貴重な時間といえるかもしれません。「まとめ読み」してみてはいかがでしょう。

 ちなみに、赤川次郎/著『杉原爽香シリーズ』も好きで、ずっと読んでいます。こちらは何と!まだまだお話が続いています。また、登場人物が読者とともに年齢を重ねる形式、つまり毎年一歳ずつ年齢を重ねているので、第1作で15歳だった爽香も、昨年出版された最新作(第32作)では46歳。私と年齢が近いこともあり、一方的に親近感を抱いています。秋のはじめ頃に書き下ろしの文庫本を購入するのは、「栗きんとん」を買うのと同じくらい我が家の秋の楽しみです。個人的には爽香の旦那さん・明男のちょっとゆるいカンジが「相変わらず」なところとかも、わりと好きです。

・『流転の海 第1部』宮本輝∥著
・『若草色のポシェット』赤川次郎∥著

 

2020年05月10日(日)

 ~津島市立図書館は現在、臨時休館中です~

 とってもお久しぶりの「図書館だより」は、臨時休館中の図書館で書いています。「臨時休館」については色々なことを思い、様々なことを考えますが、今回の「図書館だより」は最近読んだ本についてのみ書きたいと思います。

 この職業に就いていて「今さら」なのですが、「人に本を薦めるのは難しいなぁ」といつも思っています。その半面、人から本を薦められるのは、とても嬉しかったりします。まぁまぁ長い年月にわたって本を読んでいると、やはり手に取る本の「範囲」が狭くなってしまうので、視野が広がりとても助かります。さらに、これはとても良くないことですが「読んでいないのに、読んだような気になっている」本も多々あります。

 今回は、とある方にお薦め頂き、かつ「読んでいないのに、読んだような気になって」いた一冊、森鷗外『高瀬舟』ついて、ほんの少しですが書きたいと思います。

 舞台は江戸時代。弟殺しの罪を犯した下人・喜助と、護送する同心・庄兵衛について描かれる、とても短い(文庫本で15ページほど)小説です。「安楽死」がテーマとなっていることでも知られています。無駄をそぎ落とした文体が美しい短い作品なので、自分でも文庫本を購入して繰り返し読んでいます。最近、再読していて気になったのが、「わたしが小さい時に二親が時疫でなくなりまして、弟と二人あとに残りました」と話していたこと。この作品も「時疫」が生んだ悲劇を描いていると考えさせられました。

 「今読まれるべき小説」なのかもしれない、と思います。気になった方はとても短い話ですので、本編を読むことをオススメします。

『山椒大夫・高瀬舟 他四編』 森鷗外/作