図書館だより :き

 

2019年06月02日(日)

 先週同様、今週の「図書館だより」も告知となります。先週金曜の5月31日、コーナー7は「5月の本」から「6月の本」となりました。2週連続怒涛のコーナー替えで、非常に慌ただしい毎日でしたが、無事に完成してホッとしています。

 さて、「6月の本」では、先月予告したとおりに「お父さんの本」、6月の定番ともいえる「梅しごとの本」、「雨の本」、そして6月1日「写真の日」、「日記の日」にちなんだ「写真の本」、「日記の本」、6月6日「楽器の日」にちなんだ「楽器の本」などを紹介しています。

 私は早くに父を亡くしていることもあり、毎年「お父さんの本」を出すにあたっては色々と思うことがあり、普段以上に丁寧に調べてリストを作成しています。「母の日」に比べると、今ひとつ影の薄い「父の日」ですが、実は「お父さん」が主役となっている本は世に沢山あります。“母と子”よりも“父と子”の方が、本にするにあたって物語性があるのかもしれませんね。

 コーナー替えをする時に毎回書いていますが、コーナーでは図書館を利用されている皆さんが「あと1冊何か借りてみようかなぁ~」と思った時に、手に取って頂けることを目指して本を紹介しています。私の思い入れなど気にせずに、気軽に本を楽しんで頂ければ、担当者としてこれ程の喜びはありません。

 もうひとつ、先週の図書館だよりに書いた、コーナー9「ゴクゴク、センゴク。」、多くの方にご利用頂きまして有難うございます。先日、とある方に「何で、ゴクゴクなんですかー?」と素朴に聞かれてしまい、言葉に詰まってしまいましたが・・・もちろん、ダジャレです。改めて書くと恥ずかしいですね。コーナータイトルはダジャレですが、紹介している本はきちんと調べて紹介していますので、こちらも宜しくお願いします。

 ところで・・・、そうでしたか、(す)さんは「たい焼き」が好きになったんですね―。そういえば、NHK・Eテレ「グレーテルのかまど」に、私の尊敬するみうらじゅんさんが出演された回で取り上げられたオヤツが「たい焼き」でした。個人的には、ヘンゼル特製「りんご餡」ってどうよ?・・・と思ったことを鮮明に覚えています。「たい焼き」はやはり王道、塩がほんのり効いた粒あんが一番ですよね??

 

2019年05月26日(日)

 早くも真夏を思わせる暑さが続いていますね。この地方では、ほぼ秋に行われていますが、全国的には今週末は運動会という小学校も多いそうです。急な暑さにまだ身体が慣れていない時期なので、子どもたちも保護者も、そして先生も熱中症にならないよう気を付けなくてはならないですね。

 さて、5月24日(金)に無事コーナー替えが完了しました!!コーナー8「ありがとう、平成。」から、コーナー9「ゴクゴク、センゴク。」へ。うーん、長い道のりでした・・・と書くと少しオーバーですが、元号が「令和」と改まった瞬間にコーナー替えのカウントダウンが始まったようなもので、この3週間ほどは落ち着かない毎日を過ごしていました。

 コーナーのタイトルは「ゴクゴク、センゴク。」・・・駄洒落??はい、その通りです。気軽に本を手に取って頂くためなら、まぁ良いかなと思って命名してみました。出オチにならないよう、本集めのリスト作成には普段以上に時間をかけ、念入りにリサーチしています。「戦国モノの小説」というと昭和の大作家(←個人的にはこちらも好きですよ!)を思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回は2000年以降に出版された本のみで構成しています。令和の時代となっても、私たちの中で生き続けている戦国、そして戦国の世を生きた人々の息吹を感じて頂ければ嬉しいかぎりです。ちなみに、ポスターのデザインは爽やかな味わいで有名な国民的飲料「カ●ピス」をイメージしています。気付かれた方、いますか?

 次回のコーナー替えは7月下旬を予定しています。夏のど真ん中にふさわしいスケールの大きな企画を温めていますので、気長にお待ち頂ければ幸いです。ふふふ、書いちゃった。

さて、今回の図書館だよりはコーナーの告知で内容いっぱいとなってしまいました。先週の図書館だよりで「次週書く」と書いた杉本美術館の話は又の機会にゆっくりと。毎週の如くドタバタしていてスイマセン!私事ですが、先週後半を中心にお休みを頂いてフラフラ出歩いていたため、その影響で予想通りのハードスケジュールとなっております。フラフラ出歩いていた、についての話も又の機会に。足にマメが出来るほど歩いたので、図書館だよりに書くネタのストックがいっぱいですが、次はコーナー7「6月の本」の準備です。もう少し頑張ろう、私。壁は自分自身だ、ということで。

 

2019年05月19日(日)

 少しずつ暑くなってきましたね。夏バテ防止として有効なのは、暑くなりがけの季節にしっかりと汗をかいて汗腺を開いておくこと・・・と数年前に聞いて以来、この時期はなるべく身体を動かして汗をかくように心掛けていますが、やはり動くと暑いですねー。むむ、熱中症にならないように気を付けなくては。

 さて、ここのところ時間を見つけては美術館通いをしています。その中から2つの美術展について、今回は書こうと思います。

 1つ目は名古屋市美術館で開催中の「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」展から。吉野石膏コレクション、ずっと観たかったのです。しかし、山形美術館は遠いしなぁ~、と思っていたところに中部地方初の展覧会が来てくれました!アートについては、普段は予習しないようにしているのですが、今回はBS-TBSの「ぶらぶら美術館・博物館」を観て、しっかり予習してから出掛けました。もちろん、前売り券も購入済です。さて、名古屋市美術館へ行く時は、必ず美術館の裏側にひっそりと建つイサム・ノグチ作“魂”に手を合わせてから美術館に入るようにしています。津島出身の野口米次郎を父に持つイサム・ノグチの本は、当館「ふじいろ文庫」でも紹介しています。何となく、の習慣なのですが、お世話になっているので・・・。

 さて肝心の展覧会は心配していた程の人混みではなく、落ち着いて作品を観ることができました。とりわけ、モネの「サンジェルマンの森の中で」が心に残りました。深い森の奥にかすかに見える2人の人影・・・想像力が膨らむ作品です。私はどれ程時間がなくても、アートについては実際の作品を観なくてはいけない、と考えています。今回の展覧会でも名古屋市内のあちこちにポスターが貼られているので、ルノワールの「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」を目にした方は多いかと思いますが、実際の作品を観なくては青い瞳の美しさを感じることはできません。印刷されたもの、そしてPCやスマホの画面で、作品を観たような気になってしまうのは危険なことだと思います。

 おっと、熱く語っていたら1つ目の美術展で長いお話となってしまいました。もう1つの美術展については、次週書きます。津島ゆかりの画家・杉本健吉画伯の作品が収蔵されている杉本美術館の「杉本健吉が見ていた時代~明治・大正・昭和・平成~」についてです。有難いことに、杉本美術館の学芸員さんから面白い資料を頂けたので、その辺りの話も書けたら、と思います。

 

2019年05月12日(日)

 時間を少し遡って、まだ平成だった頃(と書くと大げさですね)、4月28日(日)に豊田スタジアムで行われた名古屋グランパス対サンフレッチェ広島戦を観てきました。

 2位と3位の直接対決、さらに天候に恵まれたこともあり、スタジアムは沢山の人。サッカーの試合では、後半途中で「本日の入場者数」が紹介されるのですが、この日は何と4万人ジャスト。電光掲示板に40.000人と表示され、場内アナウンスされた瞬間、スタジアムでは歓声が上がりました。「今、試合を観ている私たちの1人でも欠けたらこの数字ではないんだ、凄い―!」と私もグッときてしまいました。

 さて試合の結果は、楢崎選手の背番号“1”を受け継いだGKランゲラック選手のビッグセーブ連発もあり、見事1対0でグランパスの勝利。この試合の結果、グランパスは2位に浮上(ちなみにこの「図書館だより」を書いている現在も2位をキープしています)。ファン、サポーター、そして私も大喜びの一戦となりました。

 少し前にも書いたかもしれませんが、最近はスタジアムでのサッカー生観戦が人気となっているようで(いわゆる“コト消費”傾向でしょうか?)、自由席だと空席を探すのに一苦労。とはいっても、なるべく多くの試合を観たいので普段のJリーグ観戦にはそれほどお金は掛けたくないし・・・うーん、どうしたものかと考えていたところ、自由席と数百円しか値段が変わらない「メイン4階指定席」が今シーズンは売り出されていると知り、迷わず購入。これが大当たりでした。ピッチの全景が観られて素晴らしかったです!皆さん、サッカーは上から観るものですよ。ただし、選手の表情をしっかり確認したいならば、双眼鏡の持参をオススメします。

 

2019年05月05日(日)

 
 先日の夜、自宅から天王川公園まで歩いて藤を観に行きました。自宅から天王川公園までは往復で1時間ほど。運動不足解消のウォーキングにはピッタリの距離です(ここ数年皮膚が弱くなってしまい、昼間のウォーキングが出来ないため運動不足になりがちなのです)。夜だから、そんなに人はいないだろうと思っていましたが、意外にも沢山の人。外国の方がとても楽しそうに写真撮影をしていました。ライトアップの照明に少し眩しさを感じましたが、藤棚の下では藤の香りが濃厚に漂っていました。“香り”は、実際に足を運んだ人だけが感じることができるもの。天王川公園の藤、今が盛りですので是非ご覧下さい。2週連続で天王川公園の話となっていますので、この話はこの辺で。

 藤、だけでなく風も薫る5月です。私にとって5月は、楽しいこと悲しいことも、どちらもたくさんの思い出がある特別な月です。さて、今年はどんな5月となるでしょうか?

 というわけで、コーナー7では「5月の本」がスタートしています。5月ということで、毎年定番となっている「母の日」にちなんだ「お母さん」の本(来月はもちろん「お父さん」の本を予定しています)、5月5日は「おもちゃの日」ということで「おもちゃ」の本、5月18日の「言葉の日」にちなんだ「言葉」の本など、色々なテーマの本を紹介しています。個人的には「言葉」の本が割と気に入っています。

 また、田植えシーズンということで紹介した「田んぼ」の本と、5月7日「コナモン」の本で“小麦粉vs.お米”という対決も行ってみました。“炭水化物最強”の座をかけての戦いですが、どちらの本が人気となるでしょうか?・・・まぁそれは兎も角、毎月同じようなことを書いていますが、コーナーでは図書館を利用する皆さんに、気軽に本を手に取って頂ければ・・・と思い、色々なテーマで本を紹介しています。もう1冊何か借りようかな、と思った時に目に留めて頂ければ、とても有難いです。

 さて、「令和」がスタートして早くも5日。「令和」がすっかり馴染んだ頃には、現在のコーナー8「ありがとう、平成。」は当然ながら終了する予定です。つまり現在、次回コーナーに向けての準備を進めています。進めている、どころではありません。たけなわ、なのです。さぁ頑張ろう、私。

 

2019年04月28日(日)

 
 ある日の昼休みのこと。図書館近くのコンビニへ振り込みに行く用事があったため、少し足をのばして天王川公園に寄ってきました。「藤まつり」の開催中ということもあり、観光客の姿が目立つものの、肝心の藤はまだまだ、といったところ。今年の見頃はGW半ばでしょうか?

 何年か前にも「図書館だより」に書いた記憶があるのですが、現在の藤棚がある場所には、かつて動物舎がありました。フラミンゴ、クジャク、サル、シカ・・・。1998年に廃止された動物舎は、津島の子どもにとって無料で楽しめる身近な動物園でした。津島で生まれ育った人間にとって、天王川公園はたくさんの思い出がある場所です。

この日も、遠足に来ていた小学生達が「杉浦兼松顕彰碑」の建つ芝生でお弁当を食べているのを見かけましたが、私の母校M小学校は一年生の遠足といえば天王川公園でした(そういえば、Z幼稚園の遠足も天王川公園だった気がします)。遠足だけではありません。写生大会もマラソン大会もすべて天王川公園で行われていました。天王川公園にどれだけ行ったのか、数えきれないですね。

 子どもの頃は、天王川公園内に売店もありました。コンビニ、ではなく売店なので店番のおばちゃんがいました。今考えるとおばちゃんは少し厳しめな方で、商品をベタベタ触る子どもは容赦なく注意されていました。ソフトクリームの形をした硬いアイスクリームをよく食べた記憶があります。広場では、その売店で買ったビニール製の凧で凧あげをした記憶や、中学生くらいにバドミントンの熱戦を友人と繰り広げた思い出もあります。うーん、懐かしい。「ザ・昭和」な思い出ばかりですが、津島で育った同世代の人間ならば「あった、あった」と懐かしく思われるはずです。

 さて、私(き)にとっては、今回が平成ラストの「図書館だより」です。そういえば、江戸時代と明治時代の二つの時代を生きた福沢諭吉は、著書『文明論之概略』の中で「一身にして二生を経る」と書いていますね。福沢諭吉に倣えば私は“昭和・平成・令和”の三生を経る、といえるのでしょうか?うーん、一生の間に「三生」を経験するとは驚きですが、時代の節目に立ち会うことになるのは貴重な体験といえそうです。間もなくやって来る「令和」はどんな時代となるのでしょうか?ごくありふれた一人の日本人として「へいわ」な「れいわ」となりますように、切に願っています。

 

2019年04月21日(日)

 先週末、岐阜県多治見市に行って来ました。目的は「たじみ陶器まつり」、と毎年のように書いていますが、数年いや恐らくは10年以上も多治見通いを続けていると、すっかり馴染みの町となっています。今回も、いつもお世話になっている服・雑貨のお店Aさんに「14日(日)にお邪魔しますねー」と事前に連絡を済ませ、お昼を食べる鰻屋さんの開店時間も入念に確認し(←陶器まつりで混むため、開店直後を狙います)、陶器まつりの会場・オリベストリートにあるパン屋さんの新作もチェック。つまり準備万端で、14日が来るのを指折り数えて楽しみにしていました。

 当日、天気予報はあいにくの雨。うーん、陶器まつりの店舗は屋外のテントなのに困ったな―、と思っていましたが、幸いにして夕方近くまで降られることなく買い物を楽しむことができました。やはり陶器の品揃えが良く、しかもお得です!陶器まつり以外にも、近くで開催されていたクラフト市も素敵な雑貨が並んでおり、多治見に来て良かったな、と心から思いました。他に、ながせ商店街にある服と雑貨のお店Aさん(いつもお世話になっています!)や、バッグと靴のお店、オリベストリートにあるパン屋さんと暮らしの雑貨屋さん、そして歌手さだまさしさんのサインがレジに飾られていた鰻屋さんなど、多治見ならではのお店を巡ってきました。

 さらに、嬉しいことに新しい出会いもありました。服と雑貨のお店Aさんで「最近、近くに本屋さんが開店したんですよー」と聞いたので、教えて頂いた「ひらく本屋 東文堂書店」に寄ってみたところ・・・本当に良い本屋さんでした!少しだけお店の方とお話したところによると、間もなく2階は小説と物語のフロアに改装する予定とのこと。今回は時間切れとなってしまったため「本屋のとなりの喫茶わに」でお茶することができなかったのですが、次は必ずお茶したいと思います。あぁ、こんな本屋さんが近くにあればいいのに!

「活字離れ」、そして「書店・冬の時代」と言われてずいぶんと経ちます。このご時世にあえて本屋が町の真ん中にできるなんて、凄いことだと思います。先月に放送されたNHK「美の壺」では「町の本屋さん」が特集されており、副題に「人生の宝箱」とありました。宝物を扱うように本を扱わなくては、と改めて思いました。

 さて、今回は「本屋のとなりの喫茶わに」以外にも、開店したばかりのサンドイッチ専門店や絶品の蕎麦屋さんなどには寄ることができませんでした。胃が3つ欲しいです。服と雑貨のお店Aさんにも「夏が来る前にまた伺います」と約束しましたが、近いうちに遊びに行くぞー、と心に誓いました。年に数回は出掛けている多治見ですが、行く度に魅力的なお店が増えています。それにしても本屋とは!私のツボをグイグイ押してくるなぁー。私、多治見の大ファンです。

 

2019年04月14日(日)

 4月も早くも半ばですね。先週末、花鳥風月を愛でるにはまだ至っていない私としては珍しいことですが、2日にわたって桜を観てきました。1日目は山桜、2日目は海の近くの桜です。どちらも、あまり人が観に来てしまうと困るので、場所は秘密にさせて頂きますね。しかし、山桜は山を2時間ほど登ってやっと観ることができる桜なので、誰も行きたがらないかな、とも思います。

 職業柄と言えそうですが、普段は頭と目ばかり使っているので、お休みの日はなるべく身体を使うようにしています。ここのところ暖かくなってきたので、身体を動かすのもだいぶラクになってきました。運動するぞー、という気分です!・・・とはいえ、身体緩む季節は、気も緩むそうなので気を付けなくては。また、身体を動かす以上にもっと動かさなくてはならないのは心かなぁ、とも思います。頭と身体と心―、3つのバランスをよく考えて、3つともきちんと動かしていきたいと思っています。

 さて話は変わって、告知です。

 「ふじいろ文庫」の展示をリニューアルしました。詳細については、今ご覧頂いている図書館HPの新着情報「ふじいろコーナー『津島・古地図さんぽ 第0回』」で見て頂けます。「なぜ、『第1回』ではなくて、『第0回』なの?」そんな疑問をお持ちになられる方も多いかと思いますが、その答えも簡単に説明していますので、HPもしくは館内展示を覗いて頂ければ嬉しいです。展示の最後に(つづく)と入れましたが、どこに続いていくのか、実は私もまだ決めていません。どこへ続くことやら、温かく見守って頂けると有難いです。次回はどこを歩こうか、ゆっくりと考えているところです。

 少しマジメなお話も。今回の展示は、①とにかく分かりやすいものを作る、②郷土資料のハードルを下げる、という2つの目標を持って作成しました。コーナーを作成するにあたって、いつも大切にしているのは「中学生が読んでもわかる内容」という基準です。この基準は、これまで一度もブレたことはありませんし、今後も大切にしていきたいと思っています。もう一つの「郷土資料のハードルを下げる」については、まだまだこれからだと思っています。とはいえ、自分が担当して役立てそうな要素はそれぐらいしかなさそうなので、色々と工夫して楽しんで頂ける展示を作成したいと思っています。

 最後に(Go)さん。一緒にやらせて頂くのは、この展示がラストになるかと思います。いつも自分の無茶ぶりを図書館HPにキッチリとあげて頂いて、本当に有難うございました。新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。お身体くれぐれも大切に、そして頑張ってねー!

 

2019年04月07日(日)

 “工事用鋼材 線路に落下 JR紀勢線 上下10本が運休”

 いきなり何事?・・・と疑問をお持ちになられた方も多いかと思います。(い)さんが、アドベンチャーワールドで赤ちゃんパンダ・彩浜の写真撮影に夢中になっていた時から遡ること2週間程前、私もアドベンチャーワールドにいました。しかし、私は彩浜には会えませんでした。何故って??話は「パンダ」という言葉が付かない、ただの「特急くろしお」車内に遡ります。

 私は大阪で学生時代を過ごしたため、今も多くの友人が関西地方に住んでいます。その友人達と久しぶりに会い、美味しいものを食べ、美術館やお寺を観光しよう、と関西旅行に出発したのは3月の中旬のことでした。津島→名古屋→新大阪、までは順調に進み、新大阪から「特急くろしお」に乗車。指定席は満席、自由席乗車口にも長い行列が出来ていました。若者の姿が目立つ乗客の目的地は、おそらくほぼ白浜。みんな、「パンダ、まっしぐら」です。

 ちなみに私は友人夫妻の住む御坊駅で下車し、友人の旦那さんの運転で和歌山観光を楽しむという予定。必ず行く!・・・と密かに決めているのは道成寺とアドベンチャーワールドのみ。何せ出発ギリギリまで私も友人も慌ただしく、待ち合わせの場所と時間、昼・夕食を一緒に食べること、(次の日に大阪で別の友人と待ち合わせをしているため)夜は和歌山市内まで戻ってホテルに一泊すること、を打ち合わせしているだけ。お昼ご飯でも食べながら追々考えようねー、と話していました。

 ところがです。途中の和歌山駅で停車してから、電車がピクリとも動きません。「あれ、どうしたんだろ?」と思っていると、“ただ今、冷水浦駅の線路内に落下物があったと連絡があったため、確認をしております。しばらくお待ちください”と車内アナウンスが流れました。「へー、落下物ねぇ。ま、しばらく待っていれば動くでしょ」と、友人に電車が停まっているので到着が遅れるとメールを送り、ガイドブックを読んでいると・・・“乗客の皆様にお伝えします。線路内の落下物は巨大な鉄の塊であることが判明しました。撤去に相当な時間がかかることが判明したため、この列車は運休とさせて頂きます。乗客の皆様は電車を降りて下さい”と車内アナウンスが流れるではありませんか!車内は「嘘―っ!」と悲鳴のような声が響きます。無理もありません。みんな、パンダまっしぐら、ですから。・・・っていうか、巨大な鉄の塊って何!?・・・電車を降りたものの、駅は払戻しと問い合わせをする人の長い行列です。皆スマホを覗き込んでいますが、大阪まで戻らないと白浜へ行くバスもありません。レンタカーやタクシーはお金がかかるし、そもそも捕まるかどうか分からない。うーん、大変なことになったぞ、こりゃ。

 とはいえ、私は有難いことに友人に事情するため電話をしたところ、和歌山駅まで迎えに来てくれることとなり、宿泊予約していた和歌山駅近くのホテルのロビーでのんびり待つことに。1時間ほど後に友人夫妻ともめでたく会えたのですが、この時間ロスが響いてしまった結果、午後3時までの赤ちゃんパンダ・彩浜の公開には間に合わなかった、というわけです。パンダへの愛が(い)さんと比べて圧倒的に弱かったのかもしれません。今は、自分の乗っている特急に巨大な鉄の塊、もとい鋼材が落ちなくて良かったと心から思っています。ただ、白浜では海の見える温泉に入るつもりだったのですが、これも時間の都合で果たせませんでした・・・やはり無念ですね。

 今回は、トラブルについて書いていたら長いお話となってしまいました。美味しいお蕎麦や道成寺、大人パンダには会えたアドベンチャーワールド、続いての太陽の塔やフェルメール展、そして友人達(←書いていいのかな?)については、またの機会に書こうかな、と思っています。(す)さん、フェルメール展、大阪ならば日帰りでも十分楽しめますよ。オススメします。

ここのところ、暖かくなったかと思えば、また寒くなる、の繰り返しですが、ようやく桜が満開となりましたね。この図書館だよりが掲載される頃は、ちょうど桜を見上げている予定です。ちなみに、明日のこの時間もたぶん桜の下にいるはず。今年の春は、ゆっくりと訪れているようで、まるで「焦ることないよ」と私の肩を叩いてくれているようです。ようやくやって来てくれた春です。ノンビリ楽しむ時間を大切にしたい思います。

 

2019年03月31日(日)

つい先日、「明けましておめでとうございます」という挨拶をしたばかりのように思いますが、早くも3月31日。つまり、2019年は4分の1が過ぎた、ということになります。うーん、早いものです。早すぎる、くらいです。時間は誰にとっても平等であり、時の流れを止める魔法もありません。大切に、大切にしなくては、と思います。

 というわけで、月末、もしくは月初め恒例の告知となっていますが、3月29日(金)にコーナー7「4月の本」がスタートしました。月末の曜日の関係で、少し早めのスタートです。朝晩は冷える日も多いですが、一足早く春を感じて頂ければ嬉しいです。

 「4月の本」では、毎月恒例となっている記念日にちなんだ本として、「お弁当」の本、「喫茶店」の本、変わり種としては「オレンジ」の本、「東大」の本などを紹介しています。また、「お花見」の本では少し広めの意味で「お花見」を解釈し、「花」に関連した小説なども並べています。毎月同じようなことを書いていますが、コーナー7は図書館を利用して頂く皆さんに、新たな本との出会いの場となることを願って作成しています。あと1冊何を借りようかな?・・・と思った時に覗いて頂ければ有難いことです。また、コーナー作成の作業は、担当である私にとっても新たな本と出会うきっかけとなっています。普段はなかなか手に取らないような本に光を当てることも、大袈裟に言えば目標の一つです。

 さて、今日は3月31日―、今年度最終日です。平成30年度の「図書館だより」は、今日がラストです。今年度も「図書館だより」にお付き合い頂き、有難うございました。図書館職員一同深くお礼申し上げます。平成31年度、あるいは○○元年度(明日が新元号発表です!)が明日から始まります。「改元」という歴史的な出来事も控えていますが、来年度も「図書館だより」、そして津島市立図書館をどうぞ宜しくお願い致します。そうそう、“10連休”の期間中も図書館カウンターでお待ちしておりますので、どうぞご利用下さい。

 

2019年03月24日(日)

先週金曜日、3月22日にコーナー8「ありがとう、平成。」をスタートしました。正直に言うと、スーパーや百貨店のセールみたいなコーナータイトルだなぁ、と思っています・・・しかし、平成の30年間への感謝の気持ちを素直に伝えようと思い、あえてシンプルな命名となりました。天皇家についての本、平成を振り返る本、美智子皇后が書かれた絵本等々、書店では買えない絶版本も紹介しておりますので、気軽に覗いて頂ければ嬉しいです。薄い黄色に白色の文字というタイトルポスターが見づらいかも?・・・とコーナーがスタートしてから気付きましたが、近づいて見て頂ければ穏やかな雰囲気が伝わる優しい色合いかと思いますのでご容赦下さい。

 さて、今回のコーナーの目玉は「平成読書王クイズ」。展示スペースに限りがあるため10問のみの出題となっていますが、「本」を通じて平成の30年間の振り返るクイズを出題しています。また、コーナー8の展示スペースだけではなく、津島市立図書館ホームページにも「平成読書王クイズ」は掲載しています。さらに(!)Web限定解説編もホームページでは掲載しています。皆さまの挑戦をお待ちしています。

 さて、先週イチロー選手が引退しましたね。まさしく、「平成の終わり」を感じさせる象徴的な出来事だと思いました。サッカー好きの私は、野球については詳しくないため語る立場ではありませんが、愛工大名電→オリックス→シアトル・マリナーズ、とイチロー選手の野球人生をリアルタイムで見ることが出来たのは、とても幸せなことだと思います。あらためて、イチロー選手お疲れ様でした、そして有難う。あなたのユニフォーム姿は、とても格好良かったです。

 

2019年03月17日(日)

先週は、これぞ“春の嵐”という天気が続きましたね。特に13日(水)の夕方は帰宅途中、運転中に「お、雨がポツポツ来たな」と気付いたら、「ポツポツ」がやがて「ボタボタ」という音に変わり、さらには激しい風も吹いてきて、さらに雪。まさに“春の嵐”・・・ビックリしました。もうすぐお彼岸を迎えますが、「暑さ寒さも彼岸まで」となるでしょうか? ともあれ、穏やかな春となりますように。

さて、ここのところ日曜の「図書館だより」は、ほぼ業務報告と化しているので、たまには私の近況を。少し前に、映画「グリーンブック」を観てきました。本年度アカデミー賞作品賞受賞作ということで、開館前に到着したにも関わらず映画館の前には行列が出来ていましたが、まぁまぁの席を確保して映画鑑賞をじっくり楽しんできました。

 “ネタバレ”してしまうので詳しくは書きませんが、ロードムービー、かつ音楽モノという私のツボを2つも押してくれる良い作品でした。それにしても、音楽が題材となっている映画は、やはり映画館で観るのが良いですねぇ。自宅のテレビとは比べ物にならない良い音で、これは足を運ぶ甲斐があるというものです。これまで「図書館だより」には殆ど書いてなかったような気がしますが、実はかなりの洋楽好きなので海外ミュージシャンのドキュメンタリー映画や音楽をテーマとした洋画はなるべく観に行くようにしています。

 少し話が逸れてしまいましたが、「グリーンブック」を観ていると、主人公トニーの奥さん・ドロレスが気になるのです・・・うーん、この人どこかで見た事ある人のような気がする・・・モヤモヤが募ったので、映画を観終わった後すぐにスマホで検索してみると(こういう時は便利ですね、スマホも)、海外ドラマ「ER」の看護師サムを演じていた女優さん・リンダ・カーデリーニさんだったことが分かりました!わー、懐かしい。そして、相変わらずキレイ。

 「ER」は、NHK-BSで放送されていた頃にハマっていた懐かしい海外ドラマです。図書館に勤め始めた頃に、この図書館で「ER」のVTRを所蔵していることを知ったときは、とても驚きました。海外ドラマといえば、今月4日に「ビバリーヒルズ青春白書」のディラン役、ルーク・ペリーさんが亡くなられました。「ビバリーヒルズ青春白書」も昔観ていた懐かしいドラマです。アメリカでは高校生が運転するんだ!・・・とビックリしたことを思い出しました。心よりご冥福をお祈りします。

 さて・・・やりました!グランパス!!12年ぶりの3連勝、そして首位です。ここのところ非常に慌ただしく、スケジュールがまるで合わないためスタジアムへ応援に行けないことが甚だ残念ですが、本当に嬉しいです。この先も連勝を続けてくれれば、と切に願っています。この連勝が「春の椿事」となりませんように。そういえば、CLも8強決まりましたね。プレミア勢が残っているのが個人的には嬉しいです。レアル敗退で、ジダン監督復帰とはまた面白くなってきたなぁ。今週&来週は代表戦もあるし、サッカーを堪能する春としたいものです。そろそろスタジアムへ行きたい!

 

2019年03月10日(日)

 先月の終わり、図書館玄関横のガラスケースで展示されていた「杉本健吉、津島を描く。」が終了致しました。

 こうして無事に終了の日を迎えることができて、心から安堵しています。そして、色々なことを思い出します。昨年末、原稿の作成がさっぱり進まず「このままでは、図書館で年を越すことになってしまうー!」と叫んだことや、画伯の「書」がまるで読めずに苦労したこと・・・。うーん、懐かしい。

 今回の展示で多くのご協力を頂いた杉本美術館には、この場を借りてお礼申し上げます。また、杉本美術館の方々には、遠方より当館まで足を運んで下さり、展示をご覧頂きまして、有難うございました。少しお話させて頂いた際に、図書館で展示を観た方が「はじめて杉本健吉画伯が、津島ゆかりの画家だと知ったから」と当館に設置していたチラシを持参して、杉本美術館へ来て下さったと伺いました。有難いことです、本当に。

 また、クローバーテレビで展示を紹介した放送日当日に、ご夫妻で展示を観に来て下さった方にカウンターで声を掛け頂き、とても嬉しかったです。ご夫妻にお話を伺ったところ、ご主人は南小学校の卒業生とのこと。つまり私にとっても大先輩にあたる方でした。「杉本健吉さんの名前は知っとったけど、小学校の先輩だとは全然知らんかったもんで、テレビ見て来たんだわー。図書館来たのは、はじめてだわー。」と話して頂き、心が温かくなりました。ご夫妻、そして展示をご覧頂いた図書館利用者の皆さまにも、改めてお礼申し上げます。

4月の「改元」に関連して、杉本美術館では春から「明治・大正・昭和・平成」の四つの時代を生きた画伯にちなんだ展示をされるそうです。津島で過ごした少年時代の作品も展示される予定、と杉本美術館の方に教えて頂きました。楽しみです!私も、少年時代の画伯と再会を果たすため、春に美浜町まで伺います。

「改元」とはいえば、現在私も「改元」に伴ったテーマ展示の準備を進めております。「図書館」という場で平成の30年間を振り返るには、どのような企画がいいかな、と日々考えているところです。「思い出」は「思い出」として自分の中で大切にしつつ、これからも、1ミリでも図書館利用者の皆さんに本との出会いを楽しんで頂けるように頭を使っていきたいと思います。

 私の尊敬する脚本家の坂元裕二さんが、以前テレビのドキュメンタリー番組で「汲んである水ではなく、新しい井戸を掘りに行くこと」を大切にしていると話されていました(少し前の放送なので、記憶違いだったらスイマセン)。何年もコーナー担当をしていると、自分の「手癖」みたいなものが出てしまうことがあり、反省することも多いです。春になることだし、「新しい井戸」を探しに行かなくてはなぁ、と思っています。

 

2019年03月03日(日)

 ♪今日は楽しい雛祭り、ですね。私は「ちらし寿司」も「雛あられ」も食べず、雛祭りの実感のない3月3日を過ごしている予定です。雛人形も、大昔は自宅で飾っていたのですが、私の成長に伴い飾られることがなくなっていました。しかし、数年前に身内が勤める介護施設で飾られることとなったため、日の目を見ることとなり喜んでいたのですが、その介護施設が猫を飼い始めたため、「ルパン(猫の名前です)がジャンプしてイタズラするから、飾れんくなったわ~」ということになり、再び誰からも注目されなくなってしまいました。先日行った歯医者さんで、診察台の正面に雛人形が飾られており、このお内裏様とお雛様は患者さんにいっぱい見てもらえていいなぁ、と思いました。ううむ、猫は大好きだが少し憎い・・・というわけで、先週2月28日からコーナー7「3月の本」スタートしました。

 「3月の本」では、先ほど触れた「ひなまつり」の本や、3月3日の耳の日にちなんだ「耳」の本、3月2日のミニの日にちなんだ「ミニ」の本、3月29日のEU離脱予定で注目を集めている「イギリス」の本などを紹介しています。また、主に卒業にちなんだ本を集めた「旅立ち」の本では、“大人になること”をテーマに、少し幅を持たせて本を集めてみました。私の大好きなみうらじゅんさんが“答える人”の『大人に質問!「大人ってどのくらい大変なんですか?」』がイチオシです。

 そして、3月を迎えるにあたり「東日本大震災」の本も紹介しています。震災の発生から8年が経ち、震災に関連する本の出版も減ってきていますが、“現在の被災地”に心寄せることができればと思い、本を集めました。是非ご覧下さい。

 もう一つコーナーについてのお知らせを。2月24日にドナルド・キーンさんが96歳で亡くなられました。コーナー9でキーンさんの著作と略歴を紹介していますので、川端康成、三島由紀夫、瀬戸内寂聴らの交流や、東日本大震災後に日本永住を決意されたキーンさんの精神に触れて頂ければ嬉しく思います

 最後にもう一つ、開幕戦でグランパス勝ちました!しかも、4-0の大勝。1試合終わっただけですが、暫定首位です。首位、何て良い言葉でしょう。早く暖かくなってスタジアムへ試合を観に行きたいです、本当に。

 

2019年02月24日(日)

 少しずつ暖かくなってきましたね。サッカーファンにとっては、待ち遠しい春。27年目のJリーグが2月22日に開幕しました。

 今シーズンの話題はやはり、「川崎の3連覇をどこが止めるのか?」ということになりそうですね。先週のレッズ戦でも強さが際立っていた川崎フロンターレ。2017年のJ1初制覇後も主力は変わらず残留し、補強も的確。さらに素晴らしいのは、図書館でも所蔵している『スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街 スポーツでこの国を変えるために』に詳しく書かれていますが、徹底的に地元・川崎への貢献を貫くフロントの存在。そりゃあ悔しいですが、強くなるわけです。Jのクラブとして頭一つ抜けた存在といえるでしょう。

 対抗馬は鹿島アントラーズ、浦和レッズ、そしてイニエスタ、ポドルスキ、ビジャら名選手を擁するヴィッセル神戸あたりでしょうか。イニエスタ選手は私も見たいな・・・。しかし、開幕戦はセレッソ大阪に良いところなく負けてしまいましたね。ふふふ、サッカーはだから面白い!個人的には、セレッソ→ヴィッセルへ移籍したばかりの山口選手へのセレッソサポーターの凄まじいブーイングが印象的でした。愛だな、って思いました。

さて、私の応援するグランパスはというと・・・今季は何とか守備を頑張ってほしいものです。得点王・ジョー選手が在籍しているのに、残留争いに巻き込まれるとは情けないっ!フレディ・マーキュリーのモノマネも上手い千葉選手、守備のリーダーとして期待しています。「図書館だより」を書いている現在のところ、開幕戦の結果は出ていませんが・・・どうなったでしょうか?ドキドキです。

 私は「寒いと行かない、夜は終電に間に合わないので行かない、雨だと行かない」の三拍子揃ったヘタレサポーターですが、もう少し暖かくなったらスタジアムへ生観戦に行きたいと思っています。ほんの数年前まで、豊田スタジアムの席が埋まることはなかったのですが、最近は自由席でチケットを取ると、空いている席を探すのが難しいほど・・・。テレビ東京系「FOOT×BRAIN」でも特集されていましたが、グランパス小西現社長の営業力、行動力には脱帽です。

 さて、もう一つおまけの話。先週2月16日(土)の図書館だよりに(い)さんが書いておられた「太陽の塔の内部観覧」、私も3月に出掛ける予定なので大変参考になりました。また、「エレベーターの予約は要らない」などの貴重な助言を有難うございます。3月は、美しいモノをたくさん観て、懐かしい友と会い、かつ美味しいものを食べるぞ!・・・というわけで、暫くは仕事に集中します。

 

2019年02月17日(日)

 2週にわたる長い前置きとなってしまいましたが、今週こそはテーマ展示「コーナー7・9」について書きたいと思います。

まず、コーナー7「2月の本」について簡単に。毎月同じことを書いているかもしれませんが、コーナー7は皆さんに“本との出会い”を気軽に楽しんで頂ける場となることを願って作成しています。「あと1冊借りられるけど、何かないかな~」と思った方の「あと1冊」となれば有難いです。ちなみに今月は、バレンタインにちなんだ「チョコレート」の本、そのチョコレートをプレゼントするにあたってお役に立てば・・・と「ラッピング」の本、2月23日“富士山の日”にちなんだ「富士山」の本、2月9日“肉の日”にちなんだ「肉」の本などを並べています。

個人的には、今月は「雪と氷」の本がイチオシです。展示では、物理学者・中谷宇吉郎博士の “雪は天から送られた手紙である”という、私の好きな言葉をこっそり紹介させて頂きました。ふふふ。中谷博士の出身地・石川県加賀市には「中谷宇吉郎・雪の科学館」があるのですが、こちらは建築家・磯崎新氏が設計した六角形の素敵な建物です。石川県へはしょっちゅう出掛けているのですが、実はまだ行っていないので、近年中に必ず行きたいと思います。こうして色々調べていると、行きたい場所がどんどん増えてしまいますね、本当に。

 続いて、コーナー9「手と手をつなぐ。」について。今回のテーマは、数年前からずーっとやりたいなぁと温めてきたテーマです。「手と手をつなぐ」ことをポジティブに捉える温かなコーナーとなることを目指して作成しました。

 コーナー制作の舞台裏を少しだけお話すると、折しも原稿作成中に公開されていた映画「ボヘミアン・ラプソディー」、「こんな夜更けにバナナかよ」には大きなインスピレーションを受けました。他に、当館でDVDを所蔵している映画「最強のふたり」―、この作品は数年前に映画館で観たものですが、多くの考えるヒントを頂きました。また、東京都立図書館をはじめとする他図書館の「闘病記文庫(ライブラリー)」は、ブックリストを作成するにあたって参考とさせて頂きました。先週の讀賣新聞で「医療ルネサンス・図書館の力」という短期連載が掲載されていましたが、他館の取組みにはいつも頭が下がります。“下げっぱなし”では格好悪いので、図書館を利用して下さる方にとって役に立つサービスとは何か、考えていかなくてはならないと思いました。

 他にも、展示スペースに限りがあるため紹介できませんでしたが、能町みね子さんの『オカマだけどOLやってます。』を読んで、運転免許証には性別の欄がないこと、『こんな夜更けにバナナかよ』を読んで、猛特訓の末に人工呼吸器を装着して会話ができるようになった方がいること、LGBTをテーマとした絵本が数多く出版されていること等々、今回のテーマ展示を作成する途中では、多くの“気づき”を得ることができました。私は、「強い人」ではなく、「勁い人」になりたい、と思います。

 もう一点、追記を。NHK・Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」の2月1日(金)「癒やしと安らぎ!本を楽しむ」の回に、津島市出身のブックディレクター・幅允孝さんが出演されていました。番組で紹介されていたのは視覚に障害がある方が利用される神戸アイセンター・ビジョンパークのライブラリーでしたが、脳梗塞の患者さんのための専門病院・千里リハビリテーション病院のライブラリーについて触れた『つかう本』を今回のコーナーで紹介しています。ほかの幅允孝さんの本は「ふじいろ文庫」で手に取って頂くことができますので、こちらも是非ご覧下さい。

さて、今回はとても長い話になってしまいましたが、この辺りで。2月は28日しかないのです。そろそろ「3月の本」の準備に取り掛からなくては。あ、書き忘れていました。コーナー9「手と手をつなぐ。」は3月末に終了予定です。次回コーナーについても、そろそろ調べ始めなくては・・・。

 

2019年02月10日(日)

 ここのところ、雨の日が多いですね。気付けば立春も過ぎ、「春近し」といったところでしょうか。先日、子どもの頃から図書館に通って頂いている利用者の方から「高校、受かったよ!」と、声を掛けて頂きました。え、ちょっと前まで小学生だったよね・・・と、ビックリです。いやぁ、道理でこちらはババァとなるわけだ。ともあれ、図書館で働くことの醍醐味はこんなところにあるのかもしれません。「高校生になっても図書館へ来てね」、「うん、忙しくなるけど、息抜きにくるよー」と、子どもの頃のままの笑顔で答えてくれて、とても眩しく感じました。春はもう近くまで来ているのですね。まだまだ寒い日が続きますが、心温まる出来事でした。

 もう一つ、嬉しいご報告を。図書館玄関の企画展示「杉本健吉、津島を描く。」に、展示パネルを追加しました。一点は「下新田の藤」という作品のパネル。こちらは、市内在住の方に、画像提供を頂いたものをパネルとしたものです。そして、もう一点。こちらは、杉本美術館より画像提供頂いた「絵地図」のパネルです。

この絵地図、とっても凄いのです。少しだけ解説させて頂くと、この絵地図は2000年に95歳となった杉本画伯が少年時代を過ごした「津島」を思い起こして、絵日記に描いたものです。ちなみに画伯は生涯で200冊を越える絵日記を残しており、これらの絵日記については、『余生らくがき』『生きることは描くこと』の2冊に詳しく紹介されています。絵日記が収蔵されている書棚の写真は、圧倒的な迫力がありますので、是非本をご覧下さい(「ふじいろ文庫」にあります)。

追加展示では、津島駅が2つあることと、大正9年1月1日に発生した津島第三中学校(現在の津島高校)の大火について、ごく簡単に紹介していますが、いつもの如く展示スペースに限りがあるため、紹介できなかったことが沢山あります。「金明堂」、「まのや」、「ランカ堂」、「放牧牧舎(佐脇精牛舎を指すと思われます。可愛い牛のイラストが目印ですよ)」の書き込みを探しながらご覧頂くと、少年時代の画伯が歩いた津島を一緒に歩いているような気分になれるかと思います。それにしても、95歳の画伯の記憶力には脱帽です!観ているだけで心温まる「作品」画像をご提供頂いた杉本美術館には、改めてお礼申し上げます。有難うございました。

と、書いていたら今回もテーマ展示「コーナー7・9」について書くスペースがなくなってしまいました。それほどに画像を提供して下さったことが嬉しかったということで、ご容赦下さい。来週こそ、きちんと書きます!熱く語ります!!

 

2019年02月03日(日)

 今日は、愛知県知事選挙の投票日ですね。先日、所要があり清須市立図書館のホームページを開いたところ、今日2月3日(日)は図書館を投票所として使用するため、臨時休館するという告知がされていて驚きました。図書館も投票所となっているとは初めて知りましたが、投票所って色々な場所があるのですね。ちなみに私は、近所の保育園が投票所です。

実は私(って前も書いたことあるかと思いますが)毎週金曜夜にヨガに通っているのですが、お借りしているヨガの会場も投票所となっているため、投票日前の金曜日は投票所設営準備のためお休みとなってしまいます。週に一度の大切な時間が、選挙の都度消えてしまうのはツライです、本当に。今年は亥年ということで、「亥年選挙」という言葉もあるほど、12年に1度の選挙が多い年です。うーん、ヨガがお休みにならなければ別にいいのですが・・・。投票は毎回きちんと行くのですけれどね。

 さて、サッカーのアジアカップ、この図書館だよりを書いている2月1日(金)は決勝カタール戦の試合前なので、結果は分からないのですが・・・試合前日主将会見の吉田選手、格好良かったですね。ラフプレーが続出した準決勝2試合を踏まえ、決勝の対戦相手カタールに対し、「アジアの代表」としてフェアプレーで戦うことを呼び掛ける素敵な会見でした。サッカー、そしてスポーツの持つ言葉の力に試合前から感動しました。

実際の試合についても少しだけ。準決勝イラン戦は快勝でしたね。準々決勝のベトナム戦が辛勝だった(とはいえ、サッカーで一番面白いは1-0の試合というのが私の持論です)こともあり、アジア最強といわれるイランとの試合は厳しいかな?と心配していたのですが、素晴らしい内容でした。日本も強くなったものです、エヘン。決勝は2022年W杯開催国カタール戦です。サッカーファンなら誰もが同じことを思っていたでしょうが、ザッケローニ監督率いるUAEとの試合が観たかったなぁ、と思います。「勝って恩返し」してほしかったです。

 サッカーについては何時間でも語ることができるため、つい話が長くなってしまいました。というわけで、先週予告していた、コーナー9「手と手をつなぐ。」について、そして、ややフライング気味の1月30日からスタートした、コーナー7「2月の本」については、来週詳しく書きたいと思います。今回の図書館だよりで、書こうと思えば書くことも出来るのですが、「手と手をつなぐ。」については、私の個人的な「思い」みたいなものもお伝えできれば、と考えています。来週の「図書館だより」で丁寧に書きたいと思っていますので、暫しお待ち下さい。

 ・・・と、ここまでは2月1日(金)に書いてあったもの。ここからは、2月2日(土)に書いています・・・負けてしまいましたね、決勝。勝利を信じて疑っていなかったので、ガッカリです。私も含めて、準決勝イラン戦、特に後半の内容が素晴らしかったので決勝も簡単に勝てるような気になっていたことが敗因でしょうか、うーん・・・。「まだ何も手にしていない」のですから、もう一段階追い込む必要があったのでしょうね。サッカーは、やはりメンタルのスポーツです。シャクですが、サッカーの奥深さを思い知らされたように思います。それにしても、久しぶりにトロフィーを掲げる場面が観たかった!!書いていると段々と悔しさが増してきますね・・・むむむ。

 

2019年01月27日(日)

女子テニス・大坂なおみ選手の全豪オープンの活躍に隠れてしまい、今ひとつ目立っていませんが、サッカー・アジアカップはめでたくベスト4進出が決まりました。個人的には、サウジアラビア戦でのキャプテン・吉田麻也選手の顔面ブロックに痺れました。うーん、体張ってこそのセンターバックです。素晴らしいっ!続くベトナム戦もVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定にドキドキさせられながらも無事に勝利。昔からサッカーを観ている私のような人間には、試合の流れが止まってしまうこともあり、ビミョーな気もするVARですが、VARで判定が覆るのも想定済みという選手のコメントには頼もしさも感じました。うーん、観ている私も盛り上がってきましたよ!次は、“アジア最強国”イラン戦です。ちなみにイラン代表の監督は、以前名古屋グランパスで監督をしていたカルロス・ケイロス監督。長いことサッカーファンをやっていると、こんな因縁はよくあることですが、やはり燃えますね。ふふふ。

さて、「図書館だより」に書くのは恐縮なのですが、ここのところ「とある事情」があって、非常に慌ただしく落ち着かない毎日を送っているので、今回は軽めの話を・・・最近、大好きなみうらじゅんさんがいっぱいテレビに出ていて嬉しいなぁ、というのが今回の話題です。

まずは、先日の「タモリ俱楽部『お寺の掲示板大賞・2018』」から。内容はザックリ書くと、お寺の掲示板に書かれた言葉から大賞を決めるというもの(仏教伝道協会が主催されているとか)でしたが、みうらさんのツッコミが絶妙でした。さすがです。飲み屋の説教なのか、有難い言葉なのか、確かにどちらとも解釈できそうな言葉もありますね、本当に。また、「食べないと死ぬ、食べても死ぬ」、「のぞみはありませんが、ひかりはあります」、「NOご先祖、NO LIFE」あたりは、何でしょう・・・同じような“掲示板≒POP”を担当する者として、「攻めているなぁ~」と少し尊敬してしまいました。少し、ですけど。

かわって「グレーテルのかまど~みうらじゅんのたい焼き~」の回は、「たい焼き」そのものよりも、みうらさんが「たい焼き」を熱く語る後ろに映っている本棚に並んでいる本が気になって仕方がありませんでした。ちなみに、私もみうらさんと同じく「硬めでカリっと焼いてある薄皮のたい焼き」派です。しかし、番組で作っていた“ヘンゼル特製リンゴ餡”は今ひとつかな~。やはり餡は少し塩味が効いた粒餡が一番です。

さて、ここまで長々とみうらじゅんさんの話を書いてきましたが、もうすぐ番組収録に参加した「最後の講義・みうらじゅん」のオンエアです。NHK・BS1で2月2日(土)夜22時~。BS視聴可能な方、観てくださいね。私は真ん中の辺り、前から2列目の席に座っています。私は「今はこの番組のオンエアだけが人生の楽しみ」と書いてもいいくらいに楽しみにしています。

 では、次週の「図書館だより」は1月24日(木)にスタートした、コーナー9「手と手をつなぐ」について詳しく書きたいと思っています。余裕があれば、コーナー7「2月の本」についても触れたいと思います。余裕、あるといいですが。

 

2019年01月20日(日)

 一年で一番寒い季節ですね。わが家は、鉄筋コンクリート打ちっ放し、さらに吹き抜けという造りなので構造上も寒いのに、母が雪国出身のため寒さに強いので暖房をほとんど使わないため本当に寒いです。どれくらい寒いかというと・・・寒いのでわが家に来たお客さんはすぐ帰ろうとする、図書館へ出勤すると暖かく感じる・・・というくらい。私は夜寝る前には必ず本を読んでいるのですが(もう何十年もの習慣です)、布団から出している手が、すぐに冷たくなってしまい読書を中断することが多くて困っています。とはいえ、今年は今のところ風邪を引かずに過ごせているのは有難いこと。何とかこのまま元気に冬を越えたいものです。

 さて、ここのところ私の図書館だよりは殆ど“業務報告”と化していたので、今回は久しぶりに近況を書きます。先日、名古屋市博物館の「特別展・画僧 月僊」と、名古屋市美術館の「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」を観てきました。ここのところ非常に慌ただしく本当に時間がないのですが(目の調子が悪いのに眼科にも行けないくらい)、たまにはアートに触れていないと頭がおかしくなりそうだったので、近場の美術館・博物館に行くことにしたのです。

 月僊(げっせん、と読みます)、という名は私も今回の展覧会ではじめて知ったのですが、名古屋で生まれて伊勢で名を高めた浄土宗の画僧(絵を描くお坊さん)です。特筆すべきは蓄えた画料で弱者救済、今でいう社会福祉活動を行ったこと。「百盲百図」という目の見えない人が100人描かれた作品が展示されており、今回の展覧会ではこれが最も心に残りました。ここのところ、次回コーナー作成のため障がい者について色々と調べているのですが、「目の見えない人も、目の見える人も、一生懸命に道を探して生きているという点では同じだ」というメッセージが込められているように思いました。

ところで、最近私の美術鑑賞でお供となっているのが単眼鏡。名古屋に出ると「特別展・画僧 月僊」告知のポスターがあちこちに貼られていますので、睨まれているように感じるあのポスターを見かけたらお坊さんの瞳に注目して下さい。私も単眼鏡を使ってじっくり見ましたが、瞳の虹彩まで丁寧に描かれていました。意外と可愛い瞳です。また、月僊については「芸術新潮2018年12月号」でも紹介されていますので、興味のある方はこちらもご覧下さい。

 もう一つの「アルヴァ・アアルト」展についても少し。アルヴァ・アアルトについて殆ど知らなかったため、「そんなにお客さんはいないだろうなぁ」と思っていたのですが、予想外に沢山の人でした。しかも若者がいっぱい!展示を観ていくうちに、建築家、そして北欧家具を代表する名作家具「スツール60(三本脚の椅子で北欧を代表する名作家具)」でも知られるデザイナーであり、自然を活かした「人に優しい建築」は観ていると心和むものがありました。そして、どうやら若者達は建築やデザインの勉強をしている学生さんのようで、熱心に設計図を見ている姿には「学ぶ」という強い意志を感じました。最も心に残ったのは、職業柄でしょうか「ヴィープリ(ヴィボルグ)市立図書館」(戦前はフィンランド領でしたが、戦後ロシア領となっているので名前が併記されています)。2017年に撮影された現在の図書館の写真もあわせて展示されていたのですが、カウンターからの目線や書棚の位置も計算されており、「さすが!」と思いました。

ところで、名古屋市美術館といえば、津島ゆかりのイサム・ノグチの作品“魂”がありますね。美術館内ではなく、裏庭の池をのぞむ場所にポツンと少し寂しそうに立っています。資料としていつか役に立つかも・・・と思い、以前撮影したことがありますが、撮影中に誰も通りませんでした。世界的な彫刻家の作品なのに・・・。気になる方は、地下鉄東山線・伏見駅徒歩5分ほどの距離ですので、是非本物をご覧下さい。「アート」は本物を観てこそ、です。「検索」は便利ですし、「ある程度の情報」を得ることはできますが、心を動かすことはできません。少なくとも私は、自分の目で見たものだけを信じています。

さて、アジアカップはいよいよ決勝トーナメントですね。ここからが本番ですよ!良い結果が出るように、私も本番モードで応援しようと思います。

 

2019年01月13日(日)

 1月も早くも半ばですね。先週日曜、新年一回目の(き)の図書館だよりは、実は年末に書いておいたものです。スイマセン。で、実際のお正月も図書館だよりに書いた予定どおりに「のんびりとした楽しいお正月」を過ごしていたのですが、年末にものもらい」らしきものが右目に出来てしまい、視野が狭くて運転しづらいし、瞼にずっと小人が乗っているような違和感があって、難儀していました。年末年始は開業医がお休みしている時期だし、救急外来に駆け込むほどには悪くないし・・・とグズグズしている内に、少しずつ良くなってきたのですが、今も少し違和感があり、視野も狭いように感じられて困っています。手の炎症も悪化の一途を辿っていて、痛いし見苦しい限りだし・・・早くスッキリ良くなりたいです。

さて、今回の図書館だよりは先週思わせぶりに書いていた企画展示について書きたいと思います。先週の5日(土)から、「杉本健吉、津島を描く。」と題した企画展示をスタートしました。展示の目玉は何と言っても、杉本健吉画伯の作品2点。本物です!「なるべく多くの方に作品を観て頂きたい」という持ち主のご厚意のもと、作品2点をお借りすることができました。本物の作品だけが持つ「力」に触れて頂ける絶好の機会かと思います。3月初めに作品をお返しする予定ですので、2ヶ月弱の短い期間の展示となる予定です。お見逃しなく!

 また、作品と合わせて、グラフィック・デザイナーとしての画伯の仕事ぶりや、画伯の母校・津島第一尋常小学校について、画伯がよくスケッチした天王川公園についても写真を交えて紹介しています。以前にも図書館だよりに書いたことがあるのですが、杉本健吉画伯は私にとって小学校の大先輩にあたる方です。“母校愛”を込めて原稿を作成しましたので、こちらは気軽に覗いて頂ければと思います。

 サッカーでは、アジアカップ始まりましたねー。初戦は硬かったですが、前半と後半で切り替えて、勝ち点3をきっちり取ったのは良いスタートではないでしょうか?しかし、今週はグランパスの守護神・楢崎正剛選手の引退発表が個人的には最大のニュースでした。昔、グランパスの練習を友人と観に行った帰りに、信号待ちをしていたら隣の車線に楢崎選手の車が停車した、なんて事もありました。懐かしいです―。もちろん、試合ではここには書ききれないほど沢山の思い出があります。有難う、そしてお疲れ様でした。サッカー選手としては引退ですが、もちろんサッカー人生は続きます。グランパスのファンとしては、これからもあなたのでっかい背中を応援していきます。同い年だから敢えて書きますね。まだまだ、これから、だよね!

 

2019年01月06日(日)

新年明けましておめでとうございます。つい先日、「2018年最後の図書館だより」と書いたばかりのような気がしますが、2019年も6日が経ってしまいました。

年末は、久しぶりに演者となったクリスマス会(多くのご来場、心より感謝申し上げます)の頃から、怒涛のスケジュールとなってしまい、非常に慌ただしい毎日を過ごしていました。しかし、自分にとっては「大きな仕事」を何とか年内に終わらせることができてホッとしています。また、慌ただしい中でも風邪をひかずに新年を迎えることができて、本当に良かったです。おかげで、のんびりとした楽しいお正月を過ごすことができました。先ほどから思わせぶりに書いている「大きな仕事」については、来週の「図書館だより」でお知らせする予定ですので暫しお待ち下さい。いつもながら、引っ張ってスイマセン。

さて、今回は別の告知を。年内開館最終日の12月28日、コーナー7では少し早めに「1月の本」をスタートしました。津島市出身の選手も走った“箱根駅伝”にちなんだ「駅伝」の本、初夢にちなんだ「夢」の本(←こちらは「夜に見る夢」とともに「昼に見る夢」もあわせてご紹介しています)、この時期に積極的に食べたい「野菜」の本、そしてすぐに役立つ「冷え取り」の本、1月6日「色の日」にちなんだ「色」の本などを並べています。毎月、月替わりの本を紹介している「コーナー7」では、皆さんに気軽に本を手に取って頂くことを願って作成しています。ごゆるりとお楽しみ頂ければ嬉しいです。

もうひとつ告知を。今月、実はミニコーナーも担当しています。「笑門来福」というタイトルで「笑い」をテーマとした本を集めました。人を笑わせることができる人、仕事へのリスペクトを込めてコーナーを作成しましたが、こちらも本で「初笑い」して頂ければなぁ、と思っています。

ここまでは完全に業務連絡となっていますが、お正月明け早々にサッカー日本代表はアジアカップを戦っています。この「図書館だより」が掲載される頃は、テレビに向かって応援しているはず。アジア王者、獲りましょう!!

 年が明けてからは「言ノ葉ヲ聴ク。―追悼2018―」の次のコーナー作成がスタートしています。以前から「図書館だより」では少し書いていますが、次は“攻め”の内容を予定しています。まだお知らせできる段階には程遠いのですが、少しでも良いコーナーとなるよう、業務の傍ら毎日テーマについて猛勉強していますので、2019年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

2018年12月23日(日)

 さて、先週の続きです。みうらじゅんさんの番組収録参加のために日帰りで出掛けた東京では、他に三菱一号館美術館と東京スカイツリーに行ってきました。優先順位としては①みうらじゅんさん②三菱一号館美術館③東京スカイツリー、の順でしょうか?

 ではまず、第2位の三菱一号館美術館について。今年4月に放送された、BS日テレ「ぶらぶら美術館・博物館」の「明治・昭和にタイムスリップ!丸の内・名建築めぐり」の回で建物の佇まいを観て以来、「いつか行きたいなぁ」と思っていた美術館です。今回の急な東京行きでどこか寄れるところを・・・と調べてみると、三菱一号館美術館は東京駅から徒歩5分。おぉ、ここなら開館と同時に入館すれば、番組収録に間に合う・・・というわけで、朝イチで行ってきました。

 美術館では「フィリップス・コレクション展」が開催中でしたが、展覧会のサブタイトルに「全員巨匠!」とあるように、ゴッホやピカソ、モネ、セザンヌ、ドラクロワらの作品を一挙に観ることができて、とても幸せでした。都会は苦手なので住みたくないのですが、東京に美術館が多いことは羨ましいかぎりです。やはりアートについては、実際に自分で足を運んで、この目で観ることが何よりも大切なことだと思いました。また三菱一号館美術館といえば、ミュージアムショップ「1894」。噂にたがわぬお洒落なショップ・・・時間がなくてゆっくり買い物出来なかったのが、今も少し悔しいです。銀行営業室を復元したクラシック・カフェ「1894」にも行けなかったし、美術館近辺の「エシレ」のお店などの素敵なお店も寄れなかったので、また三菱一号館美術館へは行きたいなぁと思います。

では、最後にオマケで寄った「東京スカイツリー」について。収録後、このまま帰るには少しもったいないくらいの時間の余裕がありました。しかし、フェルメール展は来年大阪で観るつもりだし・・・。うーん、東京でしか観られないもの・・・と考えて寄ったのがスカイツリーでした。3連休の真ん中の日であったにも関わらず、オープンから少し時間が経ったせいか「40分待ち」の掲示。実際には30分そこそこで展望台へのエレベーターに乗ることができました。感想は・・・うーん、「高いところ」と「物凄く高いところ」では、景色にそれほど変わりがないのではないだろうか?・・・というもの。でも、夜景はとっても綺麗でしたよ!ところで東京スカイツリーの制服は、私がファンの「ミナ・ペルホネン」の皆川明さんのデザイン。うーん、これは可愛かったなぁ。もちろんショップで“東京スカイツリー限定”ミナ・ペルホネンのグッズをいっぱい買ってしまいました。

 さて、今回が日曜担当(き)にとっては、2018年最後の「図書館だより」となります。今年一年を振り返ってみると・・・「忙しい」という言葉は、「心が亡びる」と書くので、書かないように、そして言わないようにしているので・・・そうですね・・・「慌ただしい」一年でした(まだ終わっていない大仕事も抱えているので、過去形で書いてしまうのはヘンなのですが・・・現在、面白いモノを作るために頑張っているところです!)。傍目には、充実しているように見えていたのかもしれませんが、ボロが出ていないだけだということは、自分自身が一番理解しています。来年2019年は、本をたくさん読んで、しっかりと学ぶ一年にしたいと思っています。今年は、おそらく読書量としては40年と少し生きてきた中で、生涯最低冊数だったと思います。受験生だった頃より本を読んでいないとは、我ながら反省しきりです。

 

2018年12月16日(日)

思いがけない暖かさから一転、先週から冬本番の冷え込みが続いていますね。私は、半分は雪国の血が流れているので(もう半分は南国の血ですが)、今年の冬の暖かさは「楽だなぁ」とは思うものの、正直に言うと物足りなさも感じていました。伊吹おろしも吹き、いよいよ冬本番です。寒さに負けないよう、気を引き締めていきたいと思います。原稿、来週こそは進めるぞっ(つまり今週は進みませんでした・・・)!

さて、時間がなくてずっと書けなかった話を今回こそ書きます。今を遡ること1ヶ月ほど前の11月24日(土)、憧れのみうらじゅんさんにやっと会うことが出来ました!

 ある日いつものように、みうらさんのオフィシャルサイトをチェックしているとNHK・BS1「最後の講義 みうらじゅん」公開収録の聴講生募集の告知が掲載されていました。

「最後の講義」とは、様々な分野の第一人者に「もしあなたが“最後の講義”を行うとしたら、どんなメッセージを届けたいですか?」というテーマで講義を行い、大学生(ではない私も今回応募出来ましたが)に聴講してもらい、その内容を番組として放送するというもの。これまでに西原理恵子さんや生物学者の福岡伸一さん、「マツコロイド」などのアンドロイド研究で知られるロボット工学者の石黒浩さんなどが登壇しており、私は西原さんと福岡さんの回のオンエアをたまたま観ていました。ちなみに、この「最後の講義」の元祖ともいえるのは、カーネギーメロン大学のランディ・パウシュさん。余命半年を宣告された彼がユーモアを交えて行なったものが元祖となっています。パウシュさんの講義については『最後の授業 ぼくの命があるうちに』(289.3/ハ)という、この図書館でも所蔵している本に詳しく書かれていますので、興味のある方はこちらをご覧下さい。私も10年近く前に読みましたが、今も当時の感動を鮮明に憶えている一冊です。

さて、前置きが長くなりましたが、収録日に私は仕事が休み、しかも東京へ日帰りで行ける時間帯の収録。「これは行かねば!」と気合いを入れて応募しましたが、見事に落選。そうか、大学での講義形式の収録だから、きっと若者が優先なのね・・・と思いつつも「キャンセル待ち」の申込みを受付しますと書いてあったので、全く期待せずに「キャンセル待ち」を申し込んでおきました。すると、収録2日前の22日(木)、帰宅してスマホを見ると「お席の用意ができました。ただし後方のお席になります」のメールが届いていたのです。わぁー、嬉しい。後ろでも全く構わん!・・・というわけで、急きょ東京へ行くことになりました。

 案の定、渋谷で道に迷ったものの無事に会場へ辿り着き、受付を済ませて指定されたとおりに後方の席に座っていると、係の方に「前の席に空きが出てしまったので、前の方に移動して下さい」と声を掛けられました。え、嘘?いいの!?・・・、と思いつつ移動すると、何と中央の前から2列目の席。うっわ、むっちゃラッキー!というわけで、初M・Jは見事“神席”となったのでした。放送前にネタバレしてしまうので、講義の内容はここには書きませんが、オープニングから圧倒されました。みうらさん、とても格好良かったです~。来年の放送が今から楽しみです。

 さて、東京までせっかく行くのだから、と他にも2ヶ所ほど立ち寄ったのですが、スペースに余裕もなくなったので、これは次回に。いつもながら、引っ張ってスイマセン。

 

2018年12月09日(日)

 12月1日(土)、めでたく名古屋グランパスのJ1残留が決まりました!!この日、私は出勤日。いや、休みであってもパロマ瑞穂スタジアムのチケットは、とっくにソールドアウト(なぜ、収容人数の多い豊田スタジアムでの試合ではなかったのか、今でも不思議に思っています)。たとえ仕事が休みであっても瑞穂スタジアムでは応援できません。というわけで、NHK-BSの試合中継を録画し、仕事中ですがほんの少しだけ魂を瑞穂へ飛ばして声援を送っていました。

 帰宅して録画しておいた試合を観ると・・・うーん、劇的な幕切れ・・・奇跡の残留・・・いや、正直これでよく残留できたな・・・、というのが私の感想。とはいえ、結果が全てのプロの世界。奇跡だろうが、まぐれだろうが、J1残留はとにかく喜ばしいことです。感動の瞬間に立ち会い、選手と共に残留を祝った生観戦のサポーターが少し羨ましかったですが、自宅でしみじみと残留の喜びを噛みしめていました。来年こそは、スタジアムへ一緒に応援に行こうねー、Hちゃん。

 さて、このグランパス。実はここのところ、マーケティング戦略でも注目を浴びており、先日のテレビ東京系サッカー番組「FOOT×BRAIN」でも、“いま名古屋が熱い!一歩先のグランパスの集客戦略とは!?”という特集が組まれていました。集客イベントなどを地道に開催した結果、今年は主催17試合で年間40万人という観客動員を達成したとか。一般的には、成績と観客動員数は比例するといわれているのですが、ギリギリでJ1残留を決めたチームとは思えない集客力です。素晴らしい!かつての「グランパスはお金あるから有名な選手はいるけど、お客さん入ってないねー」と言われ続けていた時代を知っている者としては嬉しいかぎりです。行きと帰りの電車が混んでしまいますが、これからも満員のスタジアムでグランパスを応援したいものです。来シーズンもみんなで盛り上がりましょう。

 さて、今シーズンでグランパスのレジェンド・楢崎選手、玉田選手のグランパス退団が決まりました。同い年の楢崎選手もついにグランパスを去る日が来たかと思うと、やはり寂しさを感じます。お疲れ様、そして本当に有難う。2人は現役を続けると伺っているので、今後の活躍も応援しています。でも次に会う時は、グランパスのユニフォームじゃないんだね・・・。

 さて、なかなか書けない「憧れのあの人」にやっと会えた話は、また次回以降の「図書館だより」でゆっくり書こうと思います。引っ張ってスイマセン。ほか、話題のクイーン映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た話や、ようやく名古屋城へ行くことができて「青松葉事件の碑」に手を合わせてきた話など、私の近況ネタも少しずつ溜まってきていますが、こちらもまた今度ゆっくりと。気がつけば12月も10日です。とにかく、展示原稿を書かなくてはいけません!焦っても仕方がないと思いつつも、焦るなぁ、しかし・・・。時間があれば、愛知県図書館で開催されている「奥山景布子の世界」ミニ展示をチェックしに行きたいのですが、今は難しそうです。県図書館では、どんな関連図書を紹介しているのか、気になって仕方がないのですが・・・。

 

2018年12月02日(日)

 一昨日の11月30日(金)にコーナーの引っ越し作業がひとまず完了しました。カウンター横の書架(以前はDVDが並んでいた棚)、向かって左側がコーナー7「12月の本」、右側がコーナー8「言ノ葉ヲ聴ク。―2018追悼―」となっています。コーナーの模様は、津島市立図書館HPの「新着情報」からも見て頂くことも出来ますので、宜しかったらご覧下さい。

引っ越し作業のために1ヶ月のお休みを頂いたコーナー7ですが、今後は以前と同じく毎月のテーマに合った本を紹介していく予定です。充実したコーナーとするため努力を重ねていきたいと思いますので、宜しくお願いします。また、コーナー8・9についても(運用上2つのコーナー番号を使い分けていますが、同じコーナーと考えて頂ければと思います)、皆さんに本との出会いを楽しんで頂けるようなコーナーを作っていきたいと考えています。コーナーのネタのストックは幸いにしてまだまだ持っていますので、今後ともご期待下さい(←わー、言ってしまった!)。内容はまだ書きませんが、次回コーナーは攻めたい、と秘かに思っています。とはいえ、大急ぎで進めなくてはならない仕事が急きょ入ってしまったので、個人としては気忙しい12月となりそうです。うーん・・・12月こそは、自分や家族、友人、その他の人との時間を大切にしよう、と誓っていたのですが(毎月誓っているかもしれません)・・・しかし、これは仕事です。責任を果たすため、集中して取り組みたいと思います。とにかく、ここで愚痴っている暇があるなら原稿を書かなくては、ですね。

 さて、コーナー作成の裏話も少しだけ。コーナーを作るにあたって、毎回悩むのがコーナータイトルです。私には残念ながら、大喜利や即興の才能は全くなく、また神様が降りてくることはないので、毎回ひたすら考えることによってタイトルを作っています。今回も・・・、

「言ノ葉ヲ聴ク。―2018追悼―」
「言ノ葉ヲ読ム。―2018追悼―」
「言ノ葉ハ語ル。―2018追悼―」

・・・のどれが良いのか、最後の最後まで迷いに迷いました。結局「聴ク」を採用しましたが、今でもこれが正解だったのかはよく分からないままです。

 また、今回のコーナーを作るにあたって、インスピレーションを与えてくれたのは2人の詩人でした。1人目は日本を代表する詩人・谷川俊太郎さん。詩集『シャガールと木の葉』に収録されている詩「読む」と「言葉は」の2篇が、コーナーの構成を考えるヒントとなりました。『シャガールと木の葉』は当館でも所蔵していますので、興味ありましたらご覧下さい。

 もう1人の詩人はカナダ出身のシンガーソングライター、レナード・コーエン。彼の代表作「ハレルヤ」の一節が、コーナータイトルを作るきっかけとなりました。公式録音されたものだけでも300以上のバージョンがある有名な曲なので、聴いたことのある方も多いかと思いますが、「ハレルヤ」の一節を紹介して今回の「図書館だより」は終わろうと思います。この曲は、歌詞の言い回しが難解なことでも知られており(和訳も多くの訳が存在します)、伝わりにくい点も多いかと思いますが、曲の持つ雰囲気だけでもお伝えできれば、と思います。

神の名をみだりに唱えるなと言うが
私はその名前さえも知らない
もし唱えたとしても あなたには関係ない

すべての言葉には炎のような輝きがある
どれを聞いたか問題ではない
聖なるハレルヤも 壊れたハレルヤでも
ハレルヤ

どんな言葉にも光り輝くものがあるだろう
おまえがどっちを向いていても構わない

2018年も、残すところあと1ヶ月。悲しいことですが、今年も多くの方との別れがありました。遺された言葉に耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。

 

2018年11月25日(日)

 さて、今週の図書館だよりは先週の予告通り、徳川美術館で開催された「徳川慶勝が見た幕末と尾張inやっとかめ文化祭」について書きたいと思います。

 私は集合時間より早く到着しているタイプの人間です。この日も、開場20分前に徳川美術館に到着していたのですが、講演会場に向かうと行列が出来ているではありませんか!(後日、奥山景布子先生のブログ「けふのおくやま」を見ると、当100名定員の予定が150→180と増えて、机を取り払い椅子ぎっしり並べた、とありました)・・・最前列を狙っていたのに不覚です。しかし、何とか前から2列目の席を確保し、講演会がスタートしました。

 講演会では、近いうちに賞の名前は言えないけれど、もうひとつ賞を受賞されることを(「本屋が選ぶ時代小説大賞」のことでした。先週も書きましたが改めておめでとうございます!)サプライズ発表して下さった奥山先生―。「『葵の残葉』大河ドラマ全50回構想」、素晴らしかったです。図書館でご講演頂いた時よりもさらにパワーアップされて、輝いておられました。徳川美術館の原学芸員(お噂通りのマシンガントークと毒のあるツッコミが素敵でした)との当意即妙のやり取りもとても楽しく、先生の「どんどん撮影して、#高須四兄弟を大河ドラマに、で拡散して下さいね」の言葉に、私もスマホを片手に熱写です!熱写、熱写っと・・・・・・ん、何だかスマホが熱い・・・と思った瞬間、スマホが全く動かなくなってしまいました。―う、嘘でしょ?と思いましたが、現実です。現在は、「スマホが燃えて煙が出なくて良かった、そして先生に迷惑を掛けなくて良かった」と心から思っていますが、ショックな出来事です。この日は久しぶりに公衆電話を使い(公衆電話の使い方、何とか覚えていました)、家族に事情を説明して最寄り駅まで迎えに来て貰いました。

後日、A社の力と私の負担金で講演会の画像が一部復旧できました。思ったよりもデータ復旧出来たなぁと思い、画像を確認するとスマホが最後に撮影した写真に写っていたのが、何と名古屋城の青松葉事件の碑!・・・って怖すぎるわ。しかし考えてみれば、青松葉事件には何かとお世話になっているのに一度も伺っていない・・・近いうちに、必ず手を合わせに伺おうと思います。

というわけで、復旧できた画像から、まず講演会の模様を

そして、奥山先生と慶勝公の貴重な2ショットをご紹介します。

高須四兄弟、そして幕末の尾張については、確かにここのところ新聞でよく目にします。11月5日の朝日新聞朝刊では、北海道の土産物「サケをくわえた木彫り熊」は明治の初めに旧尾張藩が開拓した八雲町で、農場経営した徳川義親がスイスで木彫り熊を購入し広めたエピソードが大きく掲載されていました。また、11月14日の読売新聞朝刊では、歴史学者・磯田道史さんのコラム「高須藩 人材輩出の謎」が掲載されており、京都の古書店でたまたま発見した古文書に高須松平家藩主家族が松茸狩りを楽しんでいたことが発見されたと紹介されていました。そういえば、私はよくあの辺りの山へ体力作りがてら歩きに行くのですが、先日「松茸山です・立ち入り禁止」の札が貼られたロープで囲まれた一角がちらほらありました。皆さんも“高須四兄弟を大河ドラマに”、ドンドン広めていきましょう。

 徳川美術館では企画展「徳川慶勝の幕末維新」が開催されており、こちらもしっかり観させて頂きました。徳川慶勝公着用の「フロックコート」が展示されていたのですが、大柄な私にはとても着られそうもない子ども服のようなサイズ・・・こんなにも細くて小さな肩でこれほど大きなものを背負っていたのかと思うと、改めてこみ上げてくるものがありました。この日は「蓬左文庫古書市」も開催されていたので、こちらも帰りに覗いてみると、明治時代の津島町の地図が300円で売られていました。あまりにも安くて少し悲しかったので、講演会の記念に買ってみました。何かの役に立つとは、あまり思えませんが・・・。

来週はコーナー引っ越し作業の裏話を書こうと思います。その次の週は、ついに憧れのあの方にお会いできた話を書く予定です。ふふふ。

 さて、長くなった今回の図書館だよりですが、最後にお悔やみを。先日、元・名古屋グランパスGM久米一正さんが亡くなられました。グランパス初優勝の最大の功労者は間違いなく久米GMです。忘れもしない2011年―、久米GMの講演会が開催されると聞いて申し込んでいたのですが、講演会の直前に東日本大震災が発生し、講演会はやむを得ず中止となりました。今でも、あの幻の講演会を思うことがあります。グランパス初優勝は、あなたなくしてはあり得なかったです。本当に有難う、そしてグランパスをこれからも見守っていて下さい、そしてたまに叱ってやって下さいね。さぁ、来週12月1日(土)は運命のJ1最終節。来年もJ1でグランパスを観たいっ!

 

2018年11月18日(日)

 蔵書点検も無事に終了し、昨日から通常通り開館となりました。昨日17日(土)は、「本のリサイクル」初日と重なったこともあり、多くの方にご来館頂き有難うございました。

 さて、この特別整理休館明けから図書館入口ガラスケースの一部を使って、新たな企画展示をスタートしました。津島市出身の絵本作家・画家の伊藤秀男さんの作品『町のけんきゅう』を題材に、懐かしい津島を紹介する展示です。題して、「『町のけんきゅう』を研究する。」

『町のけんきゅう』の作中で描かれている喫茶店や酒蔵、商店などを、地図や写真、商標などと併せて紹介する展示となっています。私は写真がとても下手なのですが、今回は幾つか私がスマホで撮影した写真も使っています。年齢を重ねた方には「懐かしい津島」を、若い方には「賑やかだった在りし日の津島」を旅して頂ければ、と願っております。

展示原稿はスイスイと作れたら格好良いのですが、相変わらず、悩みに悩んで、考えに考えて・・・で作成しました。1ミリでも良いものを作りたい―、それだけを考えて取り組んでいますが、難しいものだなぁ、といつも思います。今はまた別の原稿を書いているのですが、こちらもゴールが見えなくて四苦八苦しているところです。とはいえ、仕事としてやっている以上、当然ながら〆切もあるので頑張ります。

 今回の展示をご快諾下さった伊藤秀男さんに、この場を借りて改めて深く感謝申し上げます。原稿を書いている時、伊藤秀男さんの力強い絵に背中をグイグイ押して頂いたように思います。有難うございました!私にとっても、今回の展示原稿作成は学ぶことが多く、たくさんの「気づき」をもたらしてくれました。この「気づき」を今後の仕事にも役立てていかなくては、と改めて身の引き締まる思いでおります。

 来週の「図書館だより」では、徳川美術館で開催された「徳川慶勝が見た幕末と尾張inやっとかめ文化祭」に参加したことと、講演会の途中でスマホが壊れた怪奇現象について書きたいと思います。最後に、奥山景布子先生、「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞決定、おめでとうございます!!

 

2018年11月04日(日)

 秋がいちだんと深まり、朝晩冷え込む季節となりました。さて、先週に引き続き北海道旅行の話です。

 前回は、モエレ沼公園の話で終了してしまったので、ここから一気にスピードアップしたいと思います。モエレ沼公園宛に葉書を出したところ、先日ポストカードを頂きました。とても嬉しいです!今後とも、イサム・ノグチを通じたご縁を大切にさせて頂ければと思っておりますので、宜しくお願いします。雪のモエレ沼公園、いつか必ず伺います。

 さて、2日目は小樽→余市観光を楽しんできました。小樽では、特に予定はしていなかったのですが観光遊覧船に乗ってきました。私は船が好きです。ロープウェイとかもわりと好きです。旅に出ると小さな乗り物に一度は乗りたいと常々思っているので、予約していなかったにも関わらず遊覧船に乗って、運河沿いの美しい景色を観ることが出来て幸せでした。余市ではニッカウヰスキー工場見学ツアーに参加してきましたが、案内のお姉さんの説明が素晴らしくて感心させられました。ご案内下手の私としては見習わなくては!余市ニッカウヰスキー工場限定のお土産も購入できたし、良い思い出ができました。

 3日目は飛行機の時間を気にしつつ、札幌市内の円山動物園に行ってきました。この動物園、何と入場料が大人1人600円。さらに年間パスポートは、たったの1000円というビックリ価格!2回動物園に行けば元が取れるとは驚きです。お目当てのシロクマは全くダイブしてくれず、ユキヒョウもこちらを向いてくれなくて少し残念でしたが、小さな動物園ということで動物たちとの距離が近くて楽しかったです。

 それにしても、北海道は美味しい食べ物がいっぱいですね。3日間という短い旅でしたが、ルイベや鰊のきりこみ、札幌のジンギスカンに小樽のお寿司、ルタオの15日限定シュークリーム、味噌ラーメンに白い恋人ソフトクリーム、六花亭のパイやよつ葉のパンケーキ等々、北海道の味覚をしっかりと満喫してきました。人気店でもそれほど並ばずに入店できたのは地震の影響かなぁと思いましたが、北海道の食べ物はどれも美味しいです!また行きたい、そして食べたいです。

 私は一人旅が多いのですが、今回は珍しく連れがいました。少し離れた場所に住む友人とは、久しぶりにじっくり呑んで喋りました。友人はなかなか耳の痛いことも言ってくれますが(だからこそ友情が続いているとも考えられます)、楽しいお酒となりました。有難う、(ニ)さん。懐かしい「動物のお医者さん」の実地検証も出来たし、とても楽しかったよ。

 さて、明日から図書館は蔵書点検作業のため特別整理休館に入ります。図書館利用者の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、17日(土)に再会できることを心より楽しみにしております。

 

2018年10月28日(日)

 今を遡ること2週間ほど前、北海道を旅してきました。

 2泊3日の短い旅でしたので、あちこち廻ることは出来なかったのですが、幾つかの目的地を決めてスケジュールを組んで、旅を楽しんできました。目的地のひとつは、札幌市内のモエレ沼公園。モエレ沼公園の基本設計を担当したのはイサム・ノグチ-、津島市出身の詩人・野口米次郎の息子です。

 秋の北海道は気候の変化が目まぐるしく(旅の途中で雨上がりの虹を2度見ました)、モエレ沼公園では雨に降られてしまいましたが、「セイコーマート」でビニール傘を購入して、広い公園をのんびり歩いてきました。青空と芝生を楽しみにしていたので、雨が降り出してがっかりしていたのですが、天候のためかほとんど人を見かけず、とても静かで、なおのこと美しいように思われました。「公園そのものが芸術作品」とは聞いていましたが、実際に目にして、そして自らの足で歩いてみて、ようやくその言葉の意味が分かったように思います。旅に出て良かった、心からそう思いました。

 モエレ沼公園には幾つかの施設がありますが、そのうちの一つ、ガラスのピラミッドは日曜ということもあり、幾つかのイベントが開催されていました。イベントを楽しむ子どもたちの賑やかな声を聞き、「子どもが集まる庭園にしたいね」と語っていたイサムも喜んでいるのだろうな、と思いました。子どもたちの賑やかな声が響く場所から少し離れた静かな3階に「イサム・ノグチギャラリー」があり、じっくりと展示を観てきました。展示では、イサムの言葉が幾つか紹介されていたのですが、「人の役に立つものができたら、芸術家として一番嬉しい」という言葉が印象に残りました。「生まれた時から、僕にはファミリーと呼べるものはなかった」と語っていたイサムの孤独が伝わってくる言葉だなぁ、と思いました。それにしても、札幌には4度も足を運んでいるのに、父の故郷・津島へは一度も来ていないとは!うーん、少し寂しいです。モエレ沼公園とイサム・ノグチについては、私のヘタな説明よりも『イサム・ノグチとモエレ沼公園 建設ドキュメント1988-』を読んで頂くとよく分かりますので、こちらをお読み頂ければと思います。

さて、好きな場所に行くのは旅の楽しみの一つですが、金沢に行った時は鈴木大拙館に行くことをいつも楽しみにしています。私にとって鈴木大拙館はとても居心地が良くて、庭でボーっと時間を過ごす時はいつも無上の幸せを感じます。この鈴木大拙館の設計を担当したのは、建築家の谷口吉生氏。谷口吉生氏の父親は、同じく建築家の谷口吉郎氏。この名前を聞いてピンと来る方もいるかもしれませんが、谷口吉郎氏はイサム・ノグチと共に、慶応義塾大学の萬來舎を共同設計した建築家です。自分にとって大切な場所が、こうして繋がっていることをとても不思議に思います。世界はとても広くて、そして狭いものですね。ちなみに、萬來舎とイサム・ノグチについては『萬來舎 谷口吉郎とイサム・ノグチの協奏詩』に詳しく書かれていますので、興味をお持ちになった方は、こちらの本をご覧頂ければと思います。

 ところで、私は旅に出た時はその土地にちなんだ本を読むのを楽しみにしているのですが、今回の旅では城山三郎さんの『冬の派閥』をずっと読んでいました。この作品は幕末の尾張藩が舞台となっており、主人公は『葵の残葉』と同じく徳川慶勝。30年程前に書かれた作品ですが、『葵の残葉』その後ともいえる明治維新後の尾張藩の北海道開拓移民について詳しく描かれている作品です。奥山先生の講演会前に勉強のために読む予定で文庫本を購入していたのですが、どうしても読む時間が取れずにそのままとなっていました。結果的に、北海道の広大な大地を感じながら作品を読むことが出来て、幸せな読書となりました。ちなみに、とある人には「旅先でも本ですか!?」と驚かれたこともありますが(笑)。

 次週も北海道旅行の続きを書く予定です。次回は、北海道の美味しい食べ物について、そして全くダイブしてくれなかったシロクマについてなどを書きたいと思っています。