図書館だより

 

2025年07月27日(日)

先週の火曜日、22日は二十四節気の「大暑」でした。本当に毎日暑いですね。昨日は天王祭のため臨時休館でしたが、今日は通常通り開館しています。おそらく、今日はいつもよりも館内は混雑しているかと思います。お待たせする時間もあるかもしれませんが、図書館職員も汗をかきつつ働いております。暑い日が続きますが、さらに温かく見守って頂けると有難いです。

今週の「図書館だより」は芥川賞・直木賞ネタが続いたので、私も少し追加情報を。

先日、毎週聴いているラジオ番組を聴いていたら、「27年ぶりの芥川賞・直木賞該当作なし」の話が出ていました。この番組内で話題となっていたのが「では、27年前に芥川賞・直木賞を受賞できなかった候補作は何だったのか?」というもの。これが、なかなかの顔ぶれで、私も大変驚きました。では、見てみましょう。

第118回 平成9年/1997年下半期の芥川賞候補作
・『トライアングルズ(『無情の世界』に収録)阿部 和重/著
・『破片(『最後の息子』に収録)』吉田 修一/著
『げつようびのこども』広谷 鏡子/著
・『砂と光(『陽炎の。』に収録)藤沢 周/著
・『ハドソン河の夕日』弓 透子/著(こちらのみ当館未所蔵本です)

続いて、同じく第118回 平成9年/1997年下半期の直木賞候補作
『ターン』北村 薫/著
『冤罪者』折原 一/著
『嗤う伊右衛門』京極 夏彦/著
『OUT』桐野 夏生/著
『風車祭(カジマヤー)』池上 永一/著

え、この作家さん、この作品で「該当作なし」だったの!・・・27年前、厳し過ぎないですか??・・・と思われた方が多いかと思います。ラジオ番組も、吉田修一さんも、桐野さんも、そして京極さん(!)も選ばれていなかったことで盛り上がっていました。

27年前の「該当作なし」は後の世、つまり現代の人気作家さんの作品揃いです。今回の「該当作なし」からも、未来に大きく羽ばたく作家さんがバンバン登場し、書店さんも図書館も大いに盛り上がることを願っています。

・『ロックはどうして時代から逃れられないのか(当館未所蔵本)』渋谷 陽一/著・・・「図書館だより」本編とは全く関係のない内容です。先週、音楽評論家、そして音専誌(音楽専門雑誌)「ロッキング・オン」を創刊したことでも知られる渋谷陽一さんが亡くなられた、というニュースが報じられました。私も、好きなミュージシャンが特集された「ロッキング・オン」はいつも購入して、隅から隅まで楽しく読ませて頂きました。夏はフェスの季節ですが、今年は空から見て下さっているでしょうね。心よりご冥福をお祈り申し上げます。先週は、オジー・オズボーンが亡くなったというニュースもあり、音楽好きの私は少し呆然としています。