津島の新聞記事

2020年08月31日

中日新聞

軍神はいま ⑤ 反戦願い 遺品を託す 

庄内川に近い名古屋市西区の法華宗妙本寺に「軍神」の文字が刻まれた墓が境内の本道脇にある : まつられているのは真珠湾で戦死した牧野三郎 : 三郎の実家を継いだ甥、牧野明久(83)の長女の石田友里子(53)は自宅の仏間に飾られた三郎の肖像画や胸像を見て育った : 墓は三郎の妻・節子が多額の金を投じて建てた。その節子も戦後、再婚して神戸市に移り住み、2011年8月に他界した : 明久は「いつか墓を守る人がいなくなってしまう」と懸念 : 明久は三郎の墓を取り壊し、同じ境内にある牧野家代々の墓と1つにまとめようと考えているが、「軍神」としての三郎が消えてしまうのは申し訳ないと悩む。一方、真珠湾の歴史から離れ、他の先祖一緒にまつれば、孫や次の世代も身近に感じてくれるとの期待もある : 明久は三郎の遺品約300点を15年に開館した「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」(名古屋市中区)に寄贈し、「三郎たちの遺品を見て、若い人たちに『2度と戦争を起こしてはいけない』と感じてほしい」と願う : 牧野三郎は津島市出身である野口米次郎(詩人、小説家、評論家)の姪の夫にあたる : 本文掲載のQRコードから牧野家に保管されてきた資料21点が見られる。その中には節子の叔父で愛知県津島市出身の詩人、野口米次郎が三郎をたたえた直筆の詩もある

中日新聞

県内の新型コロナ感染者数 30日現在

8月30日現在の愛知県内の新型コロナ感染者数(累計)は4495人(+36): 津島市では累計24人(変動なし)となっている : 津島市では津島保健所(0567-24-6999)が新型コロナウイルス相談窓口になっている

朝日新聞

津島市民病院 病床88床減へ 急性期医療強化で再編

津島新民病院(津島市)は10月から、許可病床を88床減らす一方、急性期医療を強化する病棟再編を実施 : 空いた病棟は災害時対応、研修の場として利用 : 許可病床は4月時点の440床から352床となる : 集中的な治療が必要な患者向けの急性期病床は10床増やし、297床とする

2020年08月30日

中日新聞

県内の新型コロナ感染者数 29日現在

8月29日現在の愛知県内の新型コロナ感染者数(累計)は4459人(+45): 津島市では累計24人(変動なし)となっている : 津島市では津島保健所(0567-24-6999)が新型コロナウイルス相談窓口になっている

中日新聞

あいちの民話を訪ねて 8 秀吉と津島神社(津島市) 冤罪晴れて 縁を深める  

津島で盗っ人を捕らえたことが、豊臣秀吉と津島神社(津島市神明町)の縁を深めるきっかけになったのだろうか : 国の重要文化財に指定されている楼門は秀吉の寄進と伝わる : 1941年の解体修理では内部から1591、92年の墨書が発見され、秀吉が生存していた時代と建築年大が一致し、信ぴょう性が高まった : 古文書によると、秀吉は大阪に拠点を移した後、津島神社を京都・伏見へ移転させる計画を立てていたが、結局神社関係者の反対もあり、移転を取りやめた : 郷土史に詳しい津島市立図書館職員の解説では「織田家が津島神社を信仰していたので、それを引き継ぐ気持ちもあったと思うが、秀吉の信仰心はかなり篤かった」と語る : 織田信長が西美濃を攻めるため、墨俣(岐阜県大垣市)に陣を構えていた1563年(永禄6年)信長の部下が宿営中、金竜のくしを夜中に盗まれた。犯人扱いする声を聞いた秀吉は津島に向かい、質屋や豪商にくしの形状を伝え「預けるものがあればすぐに知らせよ。褒美に黄金十両を与える」と約束 : くしを質屋に持ってきたという報告があり盗っ人を捕らえた : ひとえに牛頭天王のご加護であると、天王をまつる津島神社へ参拝したというエピソードが残されている

中日新聞

軍神はいま ④ 真珠湾へ 半世紀経て

「真珠湾攻撃はだまし討ち」。そんな評価に気後れし、米ハワイ・真珠湾で戦死した叔父・三郎の実家を継いだ牧野明久(83)は、その地を訪れることに二の足を踏んでいた : 真珠湾攻撃は日本国内でも評価が割れていると感じていた : 明久は愛知県立津島高校(津島市)を経て、立命館大を卒業し、名古屋港管理組合(名古屋市港区)に就職。仕事に没頭し月日は流れた : この間、三郎については誰かに聞かれれば答える程度で、自分から話すことはほとんどなかった : 真珠湾攻撃から50年の91年、海軍戦友会の幹部からハワイ・オアフ島にある日蓮宗別院を紹介され、「戦争に持ち込んだのは指導者。兵士は軍人の責務を果たしただけ」とわだかまりがない米国人もいると知り、気持ちが楽になった : この年の12月、ブッシュ米大統領は真珠湾での記念演説で、真珠湾攻撃を機に約12万の日系人を強制収容したことを謝罪。時間とともに和解が進んでいた : 同じころ職場の部下から渡された米国の歴史家が出版した真珠湾攻撃の写真集に三郎も顔写真を添えて紹介されており、現地に慰霊に行きたいという気持ちが徐々に強まった : 定年退職し2年後の99年5月、妻の咲子と一緒にオアフ島に向かい、観光の前に日蓮宗別院を訪ね、お経を読んでもらった : 波の穏やかな真珠湾を船でクルーズし、明久は肩の荷が下りたような気持になった : 牧野三郎は津島市出身である野口米次郎(詩人、小説家、評論家)の姪の夫にあたる

中日新聞

世界各国の街並みや風景 一宮 杉本健吉さん素描34点展示

8月29日から一宮市大和町の市博物館で名古屋市出身の洋画家、杉本健吉さん(1905~2004年)の素描作品の企画展「杉本健吉素描展~旅の空から~」を開催 : 杉本さんが度々訪れていた奈良の風景や寺をはじめ、57歳からヨーロッパや中国、韓国、インドなどを旅して描いた街並みや人物の素描作品34点が並ぶ ; 杉本健吉は愛知県名古屋市生まれ。幼少期を大正時代の津島町で過ごした。津島第一尋常小学校(現在の南小)卒業

読売新聞

返礼品 ガス発電機が人気 津島市 防災に関心、注目か

津島市が7月から、ふるさと納税の返礼品として加えた「持ち運びができるガス発電機」が人気を集めている : 30万円超の高額な寄付金にもかかわらず、約2か月で申し込みは29件。7月の総寄付額(約1355万円)のうち3割超を占めた : 市シティープロモーション課の担当者は「7月は九州などで豪雨や洪水が相次ぎ、防災意識の高まりが背景にあるのではないか」と推察 ; 津島市ふるさと納税返礼品

2020年08月29日

中日新聞

県内の新型コロナ感染者数 28日現在

8月28日現在の愛知県内の新型コロナ感染者数(累計)は4414人(+50): 津島市では累計24人(変動なし)となっている : 津島市では津島保健所(0567-24-6999)が新型コロナウイルス相談窓口になっている

2020年08月28日

中日新聞

軍神はいま ③ 戦争さえなかったら 疎開先も焼け出され

真珠湾攻撃に出撃した牧野三郎の死は、当時4歳の甥、牧野明久(83)の運命も変える : その10カ月前、愛知県丁の土木技師だった明久の父・喜一は療養の末、39歳で死亡した : 三郎は明久にとって父親代わりだった : 海軍省が三郎の2階級特進を発表した翌日の42年7月8日、新愛知新聞(現・中日新聞)や少年雑誌、大政翼賛会愛知県支部の冊子なども郷土の偉人として紹介した : 本土の空襲が激しくなった45年3月末、7歳だった明久は当時住んでいた中川区の自宅を離れ、母・久子の実家、愛知県市江村東條(現・愛西市)に一家で疎開 : 疎開から1カ月余が過ぎた5月17日。米軍機が市江村に襲来し、母の実家の屋敷は全焼 : 一家は焼け出され近くの学校の裁縫室で寝泊まりし、その後、知り合いの農家から小さな納屋を間借りした : 8月15日昼、明久は間借りしていた農家の土間に呼ばれラジオから流れてくる放送を聞いた。内容はわからなかったが、大人たちが「戦争が終わった」と話していることは分かった。昭和天皇による「玉音放送」だった: 牧野三郎は津島市出身である野口米次郎(詩人、小説家、評論家)の姪の夫にあたる