2018年04月08日の図書館だより

2018年04月08日(日)

 さて、今回こそはコーナー9「維新八景」について書きます。このコーナーは、今年が明治維新150年に当たる年ということで企画したのですが、歴史に疎い私にとってはひたすら勉強の日々。少しでも、いや1ミリでも、幕末・明治時代に近づくために、自分なりに色々と取り組んでいました。不勉強な点も目立つかと思いますが、利用者の皆さんに楽しんで頂ければ嬉しいです。

 先日、利用者の方から「徳川慶勝は、この小説にも載っているのよ。」と声を掛けて頂きました。以前、幕末の尾張・桑名藩についての本を探されていた時に、コーナーに出すためにストックしておいた本を紹介させて頂いた方です。教えて下さった小説は、名古屋出身の作家・城山三郎さんの書かれた『冬の派閥』。完全に見落としていました!こういった声を掛けて頂けるのは、本当に有難いことです。まさしく「知る」は「喜び」ですね。書名のメモを頂いたので、このメモは「お守り」として大切にしたいと思います。

 さて、話は少し遡ります。今回のコーナー作りのため、自宅PCでも外出先のスマホでも片っ端から「明治維新150年」と検索をかけてヒントはないかと探していた時のこと。犬山の明治村で阿川佐和子さんと歴史学者の磯田道史さんのトークショーが開催されることを知りました。これは面白そうだと思い、応募してみると見事に当選!というわけで、25年ぶりくらいに明治村に出掛けてみました。久しぶりの明治村は、私の記憶の中よりも広く、そしてオシャレでした。

阿川さんと磯田さん、そして明治村館長中川さんのトークショーは、大変に面白かったです。トークショーの会場は重要文化財の芝居小屋「呉服座(くれはざ)」。3月までのNHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」のロケ地にも使用された芝居小屋でした。当時の人達が、この場所で今を生きる私たちと同じように手を叩き、笑い、楽しんだのかと思うと、それだけでグッときます。お三方の話を聴いて、私も「好奇心」を大切にする姿勢を見習わなくては、と思いました。あと、歴史には興味がない、って言っちゃう阿川さん、可愛らしくて素敵でした。この日の模様は、4月12日発売の「週刊文春」に掲載されるそうなので、今から発売日が楽しみです。

 もう一つ。「維新八景」についてのインスピレーションを与えてくれた友人にも感謝を伝えたいと思います。「今度、明治維新150年についての特集をするんだけど難しくてさ・・・」、と愚痴のような話をしたところ、友人が「みんな明治維新150年って言うけど、江戸幕府終焉150年って意味もあるんじゃないの?」とつぶやいてくれたからこそ、今回の「八景」という視点を持つことができたと思います。集中していると、視野が狭くなってしまうので、こういうこと言ってくれるのはとても助かるよ。いつもありがとー。

 簡単に紹介する予定だった4月のミニコーナー「radio star」についてはスペースがなくなったので、次回に書きます。いつもこんな感じでスイマセン。

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