図書館だより

 

2020年05月18日(月)

*当館は現在臨時休館中です。ご迷惑をおかけして申し訳ございません*

紹介図書『スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝』 デイヴィッド マイケリス/著 古屋美登里/訳 亜紀書房 726.1マ

 この本はスヌーピーの生みの親である漫画家チャールズ・M・シュルツの生涯について書かれた本です。絵を描くことが好きな内気な少年だった彼は、通信制のイラストスクールで絵を学んで漫画家として着実にその道を歩んでいましたが、その後、軍隊入るといった今までにない大変な経験をしました。決して平凡な人生ではありませんでしたが、地道な投稿活動が実を結び「ピーナッツ」というスヌーピーが登場する漫画が新聞に掲載されるようになり世界中で愛されるようになったのです。
ざっくりと書いてしまいましたが、本書は686ページと分厚く、シュルツ氏について詳細に書かれており読み応えがあります。
日本でもスヌーピーは昭和の頃から文房具やTシャツなど様々なグッズ化がされ今も人気が高いです。一方で作者については今までほとんど知らなかったです。この本からキャラクターの原点を探るというのも面白いかもしれませんね。

 

2020年05月17日(日)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館の期間を延長し、5月31日(日)まで臨時休館することとなりました。ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 少しずつ、しかし確実に暑い日が増えていますね。マスクを着けていると、熱中症のリスクが高くなることが話題となっています。まだ体が「暑さ」に慣れていない時期は最も熱中症の発生が多い時期なので、気を付けなくてはいけません。加えて、私は皮膚が弱いので、夏にマスクを着けていると汗疹ができるのではないか、と個人的にとても心配しています。口の周りに汗疹って・・・これは相当恥ずかしい!扇風機搭載マスク、とか発売されないでしょうかね?

 さて、本の紹介です。先週ご紹介した本は、文庫本で15ページほどの短い小説でしたが、今回ご紹介するのはとても長~い小説。宮本輝/著『流転の海』シリーズです。

 この小説、全9冊の大作です。特筆すべきは、作者が物語を綴った時間の長さでしょうか。1981(昭和56)年に連載がスタートしてから、2018(平成30)年に完結。つまり、宮本輝さんが34歳で書き始め、71歳で完結しているのです。凄いでしょう??宮本輝さんは大好きな作家さんの1人で全作品を読んでいますが、作品のボリュームは『流転の海』シリーズが一番でしょうね。外出自粛が続き、自宅で過ごす時間が増えているかと思いますが、じっくりと本に向き合うことができる貴重な時間といえるかもしれません。「まとめ読み」してみてはいかがでしょう。

 ちなみに、赤川次郎/著『杉原爽香シリーズ』も好きで、ずっと読んでいます。こちらは何と!まだまだお話が続いています。また、登場人物が読者とともに年齢を重ねる形式、つまり毎年一歳ずつ年齢を重ねているので、第1作で15歳だった爽香も、昨年出版された最新作(第32作)では46歳。私と年齢が近いこともあり、一方的に親近感を抱いています。秋のはじめ頃に書き下ろしの文庫本を購入するのは、「栗きんとん」を買うのと同じくらい我が家の秋の楽しみです。個人的には爽香の旦那さん・明男のちょっとゆるいカンジが「相変わらず」なところとかも、わりと好きです。

・『流転の海 第1部』宮本輝∥著
・『若草色のポシェット』赤川次郎∥著

 

2020年05月16日(土)

※図書館は現在、臨時休館中です。
ご迷惑をお掛けしておりますが、どうぞご理解とご協力いただきますようお願いいたします。

今日は雨降りで涼しいですが、ここのところ暑い日が続いていましたね。
家にいるとそれほど暑さを感じませんが、食料を買いに車で出掛けたら、久しぶりに浴びた強い日差しと暑さに、軽い熱中症のようになってしまいました・・・。
これ以上、体力が落ちないように、人混みを避けて散歩するなど、たまには外の陽を浴びて体を動かそうと思います。

さて、今回は、『リーリーとシンシン』(中国パンダ保護研究センター∥編著 二見書房)をご紹介します。
パンダのシャンシャンの両親である、リーリー(♂)とシンシン(♀)の成長記録なのですが、リーリーとシンシンは、同じ保護センターの「パンダ幼稚園」で育った幼なじみなのです!
偶然にも、飼育員さんが小さなリーリーとシンシンを両手に抱えている写真が掲載されており、「まさかこの2頭が日本の上野動物園に行くことになるとは、思ってもいませんでした」と、リーリーとシンシンの門出を感慨深く見送ったそうです。
日中共同研究のペアリングで、たくさんのパンダの中から幼なじみの2頭が選ばれるなんて、ご縁があったんですね。
のちに夫婦となる2頭が、幼い頃に木の上で一緒に遊んでいる写真を見て、じーんときてしまいました。
2頭の特徴や日本に来るまでの歴史がわかるとともに、数多くの愛らしいパンダの写真に癒される一冊です。

今は、新型コロナウイルスの影響で上野動物園は休園していますが、落ち着いたらパンダファミリーに会いに行きたいです。

 

2020年05月15日(金)

※津島市立図書館はただいま臨時休館となっております。ご理解とご協力をお願い致します。※

本の紹介って漫画はダメなのですかね~…と思う今日この頃です。(す)です。

本日ご紹介する本は児童書!
ハリーポッターファンの(す)が児童書を紹介するといえばもちろんこれ!はい『Harry Potter』ですね。
「いや、今さら紹介されても…」という皆さん、(す)の紹介する本は原典である洋書です。
……洋書です。

読めない人が多いとは思いますが(実際(す)も読めません)あえて洋書を紹介させてください!
実は皆さんご存知のあの日本語版は、翻訳が読み辛いとファンの間でも有名なのです。

オススメの版は、出版20周年記念版です。記念版というだけあって、各巻ごとに全寮カラーの本を出すという気合の入りっぷり。
例えば、第一巻の賢者の石だけでも『賢者の石 グリフィンドール版』『賢者の石 スリザリン版』『賢者の石 ハッフルパフ版』『賢者の石 レイブンクロー版』…と全て集めると第一巻だけでも四冊…。大変なことになります。

でもこれが一番オススメです。なぜなら、本編の他にも各寮の創設者のイラストや説明、その寮に所属する人物の描き下ろしイラストが載っているからです!
やはり自分でキャラクターを想像しながら物語を読むのもいいですが、明確な姿がわかった上で頭の中でキャラクターを動かすのもいいですよね。

当館には所蔵していませんが、Amazonや大型書店の洋書コーナーにはあると思うので見かけましたらぜひ!

 

2020年05月14日(木)

※現在、図書館は臨時休館中です※

この間、小原玲さんの写真集『kiss!』を購入しました。
草原のイヌこと、プレーリードッグのキスとハグのシーンを主に収めた写真集です。
プレーリードッグのハグ&キスの、なんとも愛らしい姿に思わず頬が緩んでしまいます。
しかし、みなさん…。小原玲さんと言えば。そう…。
小原玲さんと言えば、アザラシ(の赤ちゃん)とシマエナガも忘れてはいけません。
なんと『kiss!』には、プレーリードッグだけではなく、アザラシとシマエナガの写真も載っているのです。
特に、アザラシの赤ちゃんが、お母さんアザラシと鼻先をちょん、とくっつけあう姿はとても微笑ましいです。
実は、アザラシは水中に適した目の構造をしているので、陸ではあまりよく見えていません。
そのため、鼻先をくっつけて、匂いで母子であることを確認するのだとか。
その様子が、まるでキスしているかのように見えるのですね。

そんな愛にあふれた写真集『kiss!』ですが、残念ながら当館では未所蔵です。
しかし図書館には『アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ』があります。
こちらはタイトル通り、アザラシの赤ちゃんだけに絞った写真集です。
まるでぬいぐるみのように可愛らしいアザラシの赤ちゃんに、思わずキュンとしてしまいますよ。

『アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ』 小原 玲/著 講談社
『kiss!』 小原 玲/著 小学館 (未所蔵)

 

2020年05月13日(水)

臨時休館が今月いっぱいまでに延長となりました。
 返却期限等、詳しくはこちらよりご確認ください。
 
 
5月も半ばですね。そろそろ天王川の藤も終わりでしょうか…。
今年は藤まつりが中止、メインの藤棚エリアも封鎖ということで、ゲームの中だけで観藤会です笑
Screenshot_touken
この背景、とっても綺麗じゃないですか!?
しかも、藤の下の水辺とそこに張り出したかのような手すりが、天王川公園の藤を思い起こさせて、去年お披露目されたときにちょっとテンション上がったものです。
(ちなみに立っているのは津島神社所有の刀と同じ刀工の刀剣男士です)
 
 
それはさておき、有栖川有栖さんの新刊が出ました!
『濱地健三郎の幽(かくれ)たる事件簿』で、『濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿』(いずれもKADOKAWA刊)に続く新シリーズ第2弾です。
本シリーズは連載の掲載誌が怪談専門誌ということで、「怪談でもミステリーでもなく、『両者の境界線において新鮮な面白さを探すこと』を目論んで書かれている」(あとがきより引用)、心霊探偵・濱地健三郎が主人公のシリーズです。
そこまで怖いものではなく、「世にも奇妙な物語」が好きな方にもおすすめです。

有栖川さんでもうひとつ。
先月の先生の誕生日に、ちょうど出勤日だったのでその件で投稿したところ、プチバズにも程遠いですが、当社比でたくさんの反応をいただきました!
やはり画像とタグの効果は大きいなぁと感心しつつ、記念としてここにも残しておきます笑↓

 

2020年05月12日(火)

#本日も図書館休館中です
#生涯学習センター・公民館を含めた全ての図書館の休館期間を5月31日(日)まで延長します。
#利用者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
(以上某SNS風のお知らせでした。)

最近は見ていた春ドラマが新型コロナによって放送中止になってしまい、再放送のドラマを見ています。
昨日は月9(本来ならSUITS~season2~を見ていましたが…)『鍵のかかった部屋』の再放送でした!!!(これはこれで嬉しい。)
ドラマの初回放送を見てから小説を読んだ当時の私はドラマよりも先に小説を読みきってしまうほどハマっていました。
もし、今回ドラマを見ていて小説が気になった方は、図書館が開館してから借りて読んでみて下さい。
『鍵のかかった部屋』
『狐火の家』
『ミステリークロック』 貴志 祐介∥著 角川書店

 

2020年05月11日(月)

*現在臨時休館中です。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。*

紹介図書『すごいぞ台湾』 アーク出版 509.2ス

 今回のコロナ禍で世界各国の対応の仕方は様々です。そんな中、感染防止対策で早くから徹底した対応を取り、世界中から高く評価を得た台湾。台湾といえばグルメや観光といったイメージが強いですが、今回の一件で台湾は一体どんな場所なのだろうと思い少し調べてみました。まず、領土は36,000k㎡と九州の面積に近く、反対に、人口は約2337万人と1000万人ほど多く人口密度のかなり高い地域です。そんな日本よりも小さな所で現在イノベーションが盛り上がりを見せています。この本は現在注目されている台湾の企業とその技術を紹介した内容です。

台湾の企業は、意志決定のスピード、企業間との連携が強みとされ、それを駆使した最先端の技術をどんどん進めています。中でもIoT(Internet of Things)によって糖尿病患者の血糖値を管理するサービスや、学校でのあらゆるデジタル機器をつないだコントロールセンターで一括に管理するシステムなどが紹介されており、台湾のIT技術の高さがうかがい知れる一冊となっています。

 

2020年05月10日(日)

 ~津島市立図書館は現在、臨時休館中です~

 とってもお久しぶりの「図書館だより」は、臨時休館中の図書館で書いています。「臨時休館」については色々なことを思い、様々なことを考えますが、今回の「図書館だより」は最近読んだ本についてのみ書きたいと思います。

 この職業に就いていて「今さら」なのですが、「人に本を薦めるのは難しいなぁ」といつも思っています。その半面、人から本を薦められるのは、とても嬉しかったりします。まぁまぁ長い年月にわたって本を読んでいると、やはり手に取る本の「範囲」が狭くなってしまうので、視野が広がりとても助かります。さらに、これはとても良くないことですが「読んでいないのに、読んだような気になっている」本も多々あります。

 今回は、とある方にお薦め頂き、かつ「読んでいないのに、読んだような気になって」いた一冊、森鷗外『高瀬舟』ついて、ほんの少しですが書きたいと思います。

 舞台は江戸時代。弟殺しの罪を犯した下人・喜助と、護送する同心・庄兵衛について描かれる、とても短い(文庫本で15ページほど)小説です。「安楽死」がテーマとなっていることでも知られています。無駄をそぎ落とした文体が美しい短い作品なので、自分でも文庫本を購入して繰り返し読んでいます。最近、再読していて気になったのが、「わたしが小さい時に二親が時疫でなくなりまして、弟と二人あとに残りました」と話していたこと。この作品も「時疫」が生んだ悲劇を描いていると考えさせられました。

 「今読まれるべき小説」なのかもしれない、と思います。気になった方はとても短い話ですので、本編を読むことをオススメします。

『山椒大夫・高瀬舟 他四編』 森鷗外/作

 

2020年05月09日(土)

※図書館は現在、臨時休館中です。
ご迷惑をお掛けしておりますが、どうぞご理解とご協力いただきますようお願いいたします。

みなさん、お久しぶりです!いかがお過ごしでしょうか?
私は家にいる時間が増えたので、断捨離と大掃除をするいい機会!と考えていたのですが、全くやる気スイッチが入らず・・・。
というわけで、毎日なにかしらお菓子や料理を作っています。
簡単なものばかりなのですが、新しいレシピや、作ったことがないお菓子や料理を試作するのが楽しくて、ちょっとハマっています。

そんな毎日で思い出したのが、『大っきいおかず小っちゃいおかず』(ケンタロウ∥著 講談社
)です。
最初の出会いは図書館。
料理をはじめたばかりの頃で、借りて帰って家でいくつか作ってみたら、変わった材料を使ってないのに簡単でおいしくて感動し、自ら担当された器と料理のスタイリングも素敵で、ことあるごとに写真集のように眺めたりするほど気に入ったのでした。
あまりにも気に入り、自分でも本を購入して、当時はこの本を大活用させてもらっていました。
タイトルの「大っきいおかず」は主菜、「小っちゃいおかず」は副菜のことで、この他にも汁物やデザートなどのレシピも載っているので、これらを組み合わせて献立を決めたりしたこともありました。
「これならできる!家ごはんの1週間 買い物はまとめて週末にしよう!!」というコンセプトの章もあり、買い物に出掛ける日を減らすよう推奨されている今の時期には、特に参考になりそうです。

今回、本を紹介することになって、久しぶりにページをめくったら、ざらっとした画用紙のような紙質や、手にした時の軽さ、A4変型判のやや大きめのサイズ感、少し採光が暗めの写真の色合いやアングルも好きだったことを思い出しました。
紙の本には、紙の本ならではの魅力がありますね。