コーナー8「花さんぽ」

少しずつ暖かくなってきて
散歩が気持ちのいい季節になりました。

今回は、そんな春の散歩が楽しくなる本を紹介する特集を企画してみました。
題して「花さんぽ」。

散歩中に見かける草花の名前がわかる本や、身近な植物についての本だけでなく、
見慣れたいつもの風景が面白く見えるヒントが詰まった本などを集めてみました。

散歩は運動不足解消だけでなく、ちょっとした気分転換にも役立ちます。
さらに、お金もかからず、思い立ったらすぐに始めることもできます。
ふだん何気なく過ごしている町も、歩くことで今まで知らなかったお店や風景を見つけることもできるでしょう。
さらに、想像力を働かせたり、視点を少し変えるだけで、散歩の楽しみを無限に広げることもできます。

さて、本を読んだら散歩に出掛けてみませんか?
新たな発見があってもなくても、散歩は楽しいものですし、ようやく春がやって来たのですから。

コーナー8「花さんぽ」
コーナー8「花さんぽ」

自然をあるく

  • 『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑』表紙

    身近にあるけれど見過ごされがちな、道ばたの植物の魅力を「やけに詳しく」紹介する本です。コンクリートの隙間やフェンス沿い、空地の端っこなどに生えている、どこでも見られる街のスキマ植物は、どこでも見られるからこそ、何度でも出会うことができ、その度に新たな発見があるはず。さぁ、あなただけの発見を探しに散歩に出かけませんか?

  • 『身近にあるうまい雑草、ヤバイ毒草』
    森 昭彦/著 SBクリエイティブ 2025年
    『身近にあるうまい雑草、ヤバイ毒草』表紙

    草むらや川辺で芽を出し、瑞々しい葉を広げる野草の中には、知られざる美味や珍味もありますが、一方でそっくりなのに一口で病院送りになるものや、命にかかわるものも少なくありません。この本では、野草の見分け方から美味しい調理法までを解説しています。
    大切なのは、少しでも悩んだら「絶対に採らない」こと!!その勇気があなたを守ってくれるのですから。

  • 『街なか葉めくり虫さんぽ』
    とよさき かんじ/著 ベレ出版 2022年
    『街なか葉めくり虫さんぽ』表紙

    「日本野鳥の会」ならぬ「日本野虫の会」という屋号で、嫌われがちな虫の魅力を紹介し、その魅力を届ける活動を続ける著者。正体のわからない虫は不快な黒い点としか思えないかもしれませんが、何の虫かがわかると距離がグッと縮まるはず。世界の一片を、自分の目で「識ること」は、ときめきの瞬間。あなたも「葉めくりさんぽ」でときめいてみませんか?

  • 『いきものづきあいルールブック』
    一日一種/著 水谷 知生、長谷 成人/監修 誠文堂新光社 2024年
    『いきものづきあいルールブック』表紙

    道ばたで、今にも踏まれてしまいそうな野鳥の雛を見かけたら、どうすれば良いでしょう?昆虫採集はどこでもできるの?山菜やキノコは自由に採っていいの?……近所の公園、山、川、海などでは、やってよいこと・いけないことがあります。
    この本では、自然やいきものと接する際に、気をつけるべき法律やマナーを分かりやすく解説。ルールを学んで、楽しく安全に、いきものと付き合いましょう。

  • 『散歩でよく見る花図鑑』
    亀田 龍吉/写真・文 家の光協会 2024年

    散歩で見かけることが多い花を中心に、約220種の花を季節ごとに紹介する花図鑑です。
    忙しい毎日を送る中で、散歩や通勤、通学の途中で「これは何の花だろう?」と思いつつ、通り過ぎることも多いかと思います。そんな時に花の名前がわかれば、いつもの町を歩くのも楽しくなるかもしれません。

  • 『海と森の標本函』
    結城 伸子/著 グラフィック社 2014年

    海辺で拾った小さなウニの殻をきっかけに、自然の中にひそむ「ふしぎなかたち」に心惹かれ、海や森でのコーミング(拾いもの集め)をはじめた著者。海辺や森、緑の多い公園では、足元を少し気にしながら歩いてみると、思わぬ落としものやふしぎな生きものの存在に気がつくことがあります。
    自然のかけらからはじまる、美しいアナザーワールドをご案内する一冊。

まちさんぽ

  • 『坂の中のまち』
    中島 京子/著 文藝春秋 2024年
    『坂の中のまち』表紙

    大学進学を機に富山県から上京した坂中真智は、おばあちゃんの親友・志桜里さんの家に居候することになります。坂の中にある町・小日向に住み、あらゆる「坂」に精通する志桜里さん。書棚には「小日向コーナー」まであり、延々と坂について聞かされる日々が始まります。数多くの文豪が暮らした小日向を、登場人物たちと一緒にさんぽしている気分になれちゃう小説です。

  • 『商店街さんぽ ビンテージなまち並み50
    あさみん/著 学芸出版社 2022年
    『商店街さんぽ ビンテージなまち並み50』表紙

    老朽化や維持費の問題で、年々加速度的になくなりつつある商店街。「合理性を求める現代にない感性でつくられた世界は、目に映るものすべてが珍しくて面白い」と商店街の魅力を語る著者は、日本各地300以上の商店街を探訪。この本では、選りすぐりの50の商店街を紹介しています。
    気になる商店街のあるまちを歩いてみませんか?

  • 『地元を再発見する!手書き地図のつくり方』
    手書き地図推進委員会/編著 学芸出版社 2019年
    『地元を再発見する!手書き地図のつくり方』表紙

    まちおこしや地域学習で人気の「手書き地図ワークショップ」。地元の噂や個人的な思い出話、空想妄想話もOK!あなたも「MY手書き地図」を作って、さんぽに出かけてみませんか?編著者の「手書き地図推進委員会」は、2020年度グッドデザイン賞を受賞。
    「秋山ロケの地図」や、懐かしのEテレ「たんけんぼくのまち」が好きな方には特にオススメ。

  • 『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』
    別視点/編 学芸出版社 2023年
    『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』表紙

    どこかの路上に落ちている片方だけの手袋、 駅などで職員が自らの手で制作・追加添付しているPOPなど、何気ない風景も、「別視点」で見ると面白さにあふれています。
    この本では、そんな「別視点」でまちを捉える人たちを名鑑形式でご紹介。「うちのまちには何もない」と謙遜するあなたにオススメしたい一冊です。

  • 『名古屋地名さんぽ』
    杉野 尚夫/著 風媒社 2025年

    地名の中には、どうしてこんな地名になったのか?……と思うものや、この地名は何と読むのか?……と思うものが少なからずあります。
    この本は、名古屋の地名の中から「御器所ごきそ」や「味鋺あじま」などの面白い地名を取り上げて、その地域の歴史や成り立ちを掘り起こします。地名をひもとき、その成り立ちを知れば、いつものまちが違って見えてくるかもしれません。

  • 『ブラタモリ15 名古屋 岐阜 彦根
    NHK「ブラタモリ」制作班/監修 KADOKAWA 2018年

    タモリさんが“ブラブラ”歩きながら、知られざる町の歴史や人々の暮らしに迫る、「ブラタモリ」。
    第15巻では、戦国の三大英雄「織田信長」、「豊臣秀吉」、「徳川家康」縁の土地である名古屋、岐阜、彦根を訪問。天下を取るには地理を制さなくてはならない──。
    タモリさんが、3つのまちを歩いて、天下取りの秘密に迫る!

さんぽいろいろ

  • 『散歩本を散歩する』
    池内 紀/著 交通新聞社 2017年
    『散歩本を散歩する』表紙

    古今東西の「散歩本」45冊を、散歩と東京を愛する著者が歩き、イラスト付きで紹介する本です。
    本の「はしがき」の中で、“散歩は気楽であって、朝でもお昼でも夕方でもいい。要するに、やおら腰を挙げた、その瞬間がお出かけの時なのだ”と著者は書いています。うーん、全く同感です。

  • 『あいち文学散歩』
    愛知県国語教育研究会高等学校部会/編著 浜島書店 2013年
    『あいち文学散歩』 愛知県国語教育研究会高等学校部会/編著 『あいち文学散歩』表紙

    愛知県の高等学校国語科教員が、愛知県に関わる文学作品の舞台を直接取材して、解説を加えた本です。津島市出身の野口米次郎や金子光晴についても詳しく紹介されており、地域に身近な文学を知る第一歩となるでしょう。わかりやすい地図や、駅からの交通案内も掲載されています。さぁ、あなたも「文学散歩」に出かけてみませんか?

  • 『散歩哲学 よく歩き、よく考える
    島田 雅彦/著 早川書房 2024年
    『散歩哲学 よく歩き、よく考える』表紙

    「よく歩く者はよく考える。よく考える者は自由だ。自由は知性の権利だ」と、散歩をこよなく愛する作家・島田雅彦さんが「歩きながら考える」ことの効能と実践を語りつくす本です。散歩の場所は、ヴェネチアの魚市場、新橋の酒屋の立ち飲みから、十条、池袋、髙田馬場、阿佐ヶ谷、神田、町田から秋田、屋久島の山まで多岐にわたります。忙しい現代人に必要なのは、歩きながら考える「散歩哲学」なのかもしれません。

  • 『岩合光昭のご当地ねこ』
    岩合 光昭/著 クレヴィス 2024年
    『岩合光昭のご当地ねこ』表紙

    「人は歩けばネコに当たる」とも言いますが、日本全国47都道府県の「ご当地ねこ」を動物写真家の岩合光昭さんが撮影した写真集です。その土地ならではの気候風土の中で暮らすネコたちの豊かな表情や仕草、躍動感をとらえた作品と愛あふれるコメントに思わず口元が緩む方も多いのではないでしょうか?
    散歩に出かけて、こんなネコたちと出会えたら嬉しいニャ~。

  • 『シャルロットの憂鬱』
    近藤 史恵/著 光文社 2016年

    ネコの本の次はイヌの本をご紹介します。警察犬をリタイヤし、浩輔・真澄夫婦の元へやって来た、ジャーマンシェパードのシャルロットをめぐるミステリ小説。散歩をきっかけに犬同士、飼い主同士のゆるやかな連帯も生まれてきますが、なかには不穏な事件を持ち込む者も……。作中に登場する、家族みんなで散歩に出かける場面に、ほっこりする方も多いのでは?

  • 『自然を満喫 森さんぽ 東海版
    ぴあ株式会社中部支局 2024年

    森や水辺といった自然あふれるスポットをメインに、さんぽの合間にホっとひと息つけるカフェやレストランを紹介する本です。きらめく緑やぬくもりある木漏れ日の写真が美しく、ページをパラパラとめくるだけでも癒やされます。紹介されているのは、全て東海圏内で行きやすい場所ばかり。あなたも、森さんぽを楽しんでみませんか?