今年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長です。豊臣政権のナンバー2、秀吉の右腕……と聞いても、「じゃない方の人」のイメージが強いかもしれません。しかし、秀長はただのナンバー2ではありません。秀長が長生きしていれば豊臣政権はもっと長命だった……とも言われるほどの影響力を持つ人物です。
さて、今からもう40年以上も前、1985年に出版された堺屋太一さんの小説 『豊臣秀長 ある補佐役の生涯』の「はじめに」はこんな書き出しからはじまります。
私が、「この人」に興味を憶えるようになったのは、いつの頃からか、今は思い出せない。
(中略)
私が「この人」に関心を持つようになった動機が、何であったかも、憶えていない。「この人」の肖像を見たとか、著作に接したとか、あるいは「この人」について書かれた書物を読んだというようなものではなかったことは確かだ。「この人」には、著書などないし、「この人」を主題にして書かれた書物も今もって見当たらない。
(中略)
私が、「この人」に関心を持つようになったのは、むしろ、この「語られなさ」のためだったように思う。
「この人」とはもちろん、豊臣秀長のことです。どうでしょう、なかなか興味が湧いてきたのではないでしょうか?
戦国時代に尾張国中村の貧しい農民の子に生まれた藤吉郎と小一郎の兄弟は、信じがたいほどのドラマチックな人生を歩み、やがて天下統一を成し遂げ、関白と大和大納言と称される兄弟へと昇り詰めます。
さぁ、「豊臣兄弟!」の人生に図書館の本で迫りましょう。


人物に迫る
2026年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」。主人公は天下人・豊臣秀吉……ではなく、その弟の秀長です。
え、誰?……と、お思いの方に、まずは人物に迫る本をご紹介します。
豊臣政権のナンバー2として、兄・秀吉の天下統一を支え続けた豊臣秀長の魅力に迫ります。
仕事術から迫る
兄・秀吉がひろげた大風呂敷を見事にたたみ、確かな形にする、そんな“魔法使い”として、豊臣秀長を高く評価する著者が、秀長の実務能力とビジネスセンスに注目し、その仕事術を図解でわかりやすく紹介する本です。墨俣一夜城、備中大返し、太閤検地、刀狩……人びとの記憶に残る秀吉の大仕事の陰には、「実行役」として泥臭く汗をかき、兄のために懸命に働く秀長の姿がありました。その姿と仕事術は、現代を生きる私たちにとってヒントとなるかも?
家族から迫る
手紙から迫る
『太閤記』から迫る
ビジュアルから迫る
小説で迫る
豊臣兄弟が登場する小説を集めました。併せて、小説に登場する名場面や名セリフもご紹介します。兄弟の“心の声”に迫りましょう。
家族や同僚、家臣に慕われ、兄・秀吉の天下取りを影から支えた秀長の生涯を描く長編小説。秀吉からの度重なる無理難題に苦心しながらも、献身的に支え続ける秀長の誠実な人柄にも触れることができる。
「儂が兄者を守りぬく。
邪魔する者は誰であれ容赦しない。
たとえ母ちゃんであってもじゃ。よいの」
豊臣秀吉が若い頃から料理人として仕えた、実在する包丁人・大角与左衛門を描く小説。秀吉の天下統一の裏にあった“心をつなぐ料理”とは?
「藤吉郎は確かに食えない男だ。が、それも味噌次第だろう」
「けど、俺じゃなくても」
「兄弟のお前以外に、誰が藤吉郎を料理する。知っているか、
こたび、藤吉郎は丹羽様と一緒に箕作城攻めを任されたぞ」
心臓が跳ねた。
秀長の人生を、兄・秀吉との関係性に焦点を当てて、秀長の視点から振り返る児童向け小説。兄に振り回される秀長の苦労がコミカルに描かれており、大人も楽しめるはず。
「小竹、わしの家臣になってくれ」
はぁ?
ひさしぶりに帰ってきたと思ったら、いったいなにを言い出すんだ。
戦国に迫る
最後に、豊臣兄弟が生きた戦国時代に迫る本をご紹介しましょう。あなたの“戦国時代”をアップデートする一冊に巡り会えるかも?
合戦から迫る
「戦国時代」といえば、信長・秀吉・家康が活躍した時代というイメージが強く、一括りにまとめてしまいがちですが、実際には約100年~150年にも及ぶ、長い時代でした。その間には、合戦や戦い方だけでなく、新兵器の出現で戦も城の形も大きく変化しました。この本は、戦国合戦の実像や変化を深掘りし、再現イラストとして掲載。合戦のリアルを体感できる一冊です。
謀略、政策、兵站、多角的に戦国の戦を紹介。
地図から迫る
兄弟から迫る
おもてなしから迫る
マイナー武将から迫る















