


今回のコーナーでは、動物の行動についての本や、動物が登場する小説など、いろいろな視点から動物の魅力をお伝えする本を集めてみました。
図書館の本で、動物たちと触れ合ってみませんか?動物たちとの距離がグッと近づくかもしれません。
トラ
『虎と十字架 南部藩虎騒動』 平谷 美樹/著 実業之日本社
徳川家康から南部藩が拝領した2頭の虎。乱菊丸、牡丹丸と名付けられ、盛岡城内で飼われていたが、ある夜、2頭が檻から脱走する事件が発生。さらに、檻の番人も謎の死を遂げていて……。
『虎』 岩合 光昭/著 クレヴィス
寅年生まれの動物写真家・岩合光昭さんが、1980年代から2020年までにインドの森に生きる野生のベンガルトラを撮影した写真集。虎の力強く鋭い表情に見惚れてしまいます。
パンダ
『紙パンダ! 切り紙で楽しむかわいいカードと雑貨』 大原 まゆみ/著 日貿出版社
パンダの顔が飛び出すポップアップカードやティッシュボックスカバーなど、パンダをモチーフにした切り紙作品44点を紹介。「紙パンダ」のある暮らしを楽しんでみませんか?
『パンダとわたし』 黒柳徹子と仲間たち/著 朝日新聞出版
パンダ歴75年の黒柳徹子さんと、パンダを愛する仲間たちがパンダの生態や歴史、可愛さのヒミツを語るパンダ読本。「徹子の部屋」にパンダが出演しているような表紙も素敵ですね。
ペンギン
『ペンギンを愛した容疑者』 大倉 崇裕/著 講談社
ペンギン屋敷で溺死体が発見される事件が発生。動物の知識が豊富な巡査・薄圭子と、窓際警部補の須藤友三のコンビが、事件解決に挑む!警視庁いきもの係シリーズ第3弾。
『とことんペンギン』 BIRDER編集部/編 文一総合出版
愛らしいフォルムが人気を集めるペンギン全18種について、その野生での暮らしや体のつくり、日本で愛されるようになった理由まで、丁寧に解説。水族館へ出掛けたくなる一冊です。
コアラ
『コアラがかわいい』 早川 卓志/監修 ナツメ社
1984年に初めて日本にコアラがやってきてから、約40年。ぬいぐるみのようなルックスに反して、毒のあるユーカリの葉を食べる等、実はまだ解明されていない謎も多い動物なのです。
『ドアラ☆チック 公式ドアラ写真集』 中日新聞社出版開発局/編著 PHP出版
コアラをモチーフにした中日ドラゴンズのマスコット・ドアラの公式写真集。グラウンドでの雄姿から、貴重なオフショット、さらにドアラの歴史まで──、愛溢れる作品です。
キリン
『キリン解剖記』 郡司 芽久/著 ナツメ社
子どもの頃からキリンが好きで、キリン研究者となった著者。恩師と出会い、たくさんのキリンを解剖して、「キリンの8番目の“首の骨”」を発見するまでの約9年の歩みを綴るエッセイ。
『キリンが小説を読んだら』 読売新聞文化部「本よみうり堂」/編 書肆侃侃房
読売新聞文化部「本よみうり堂」で紹介された名著60冊を紹介する本。見た目と性格から「おじキリン」と名乗る記者が、日本文学の世界をご案内。次に読みたい1冊が見つかるかも?
クマ
『ともぐい』 河崎 秋子/著 新潮社
明治後期、人里離れた山中で犬を相棒に狩猟をしてきた熊爪。ある日、血痕を辿った先で負傷した男を見つける。男を襲ったのは、冬眠しない熊「穴持たず」だった。第170回直木賞受賞作。
『ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら』 小池 伸介/著 辰巳出版
野生のクマの種子散布を研究するため、ジッパー付保存袋を片手に、集めたクマのウンコは3000個以上。ツキノワグマ研究者によるフン闘記ですが、今年相次ぐクマ被害を考えるヒントにも。
ゴリラ
『ゴリラ裁判の日』 須藤 古都離/著 講談社
言葉を理解し、人間と会話ができるゴリラのローズは、「子どもを助けるため」という理由で、夫ゴリラを射殺される。ローズは法廷で人間に闘いを挑むことを決意。さて、裁判の行方は?
『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』 山極 寿一/著 家の光協会
世界的なゴリラの研究者である著者が、アフリカのゴリラの群れに入って目にしたゴリラたちの姿をやさしい文章で伝えます。
ゴリラを通じて、人間らしさとは何かを考えさせられる一冊。
アザラシ
『世界で一番美しいアシカ・アザラシ図鑑』 水口 博也/編著 創元社
アザラシやアシカ、オットセイなど、海洋で暮らすことに適応し、ひれ状になった四肢を持つ鰭脚類を紹介するビジュアル図鑑。研究者によるコラムも充実しています。
『寝ても覚めてもアザラシ救助隊』 岡崎 雅子/著 実業之日本社
日本唯一のアザラシ保護施設で働く飼育員によるエッセイ。幼い頃に出会ったぬいぐるみがきっかけで、アザラシの虜となった著者。アザラシが抱える切実な問題も綴られています。
ウマ
『私の馬』 川村 元気/著 新潮社
造船所で事務員として働く優子は、馬運車から逃げ出した、元競走馬・ストラーダと運命の出会いを果たす。しかし、ストラーダ復活のために1億円という金額の横領に手を染めることに……。
『セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅』 片野 ゆか/著 集英社
現役の競走馬が引退したら、その後どうなるのか?競馬業界の未来と社会をつなぐプロジェクトがついに始動。馬のために何かしたいという熱い思いを持つ人たちを追うルポルタージュ。
ウサギ
『モモコとうさぎ』 大島 真寿美/著 KADOKAWA
就職活動に失敗して引きこもっていたモモコだったが、家を出なくてはならないことになる。ウサギのぬいぐるみをリュックに詰め、その日暮らしを続けるモモコが見つけたものとは?
『うさぎ島 会いに行けるしあわせ動物』 福田 幸広/写真 日経ナショナルジオグラフィック社
瀬戸内海に浮かぶ周囲4キロの小さな「うさぎ島(広島県竹原市大久野島)」。600羽ほどの野生のウサギが生息するこの島は、うさぎファンの聖地。かわいい写真に癒される一冊です。
フクロウ
『疲れたときはホ~ッとひと息ふくろうの本』 パブリカ/編著 双葉社
愛らしいフクロウの写真と共に、古今東西の名言を紹介する本。疲れたときは、“森の賢者”とも呼ばれるフクロウたちの声に耳を澄ましてみませんか?ちょっぴり肩の力が抜け、楽になるかも?
『イートン校の2羽のフクロウ』 ジョナサン・フランクリン/著 エクスナレッジ
英国の名門イートン校の学生だった著者は、ひょんなことから2羽のフクロウを保護。寄宿舎で共に生活を始めることとなる。1960年の出版以来、英国で愛されるロングセラー本です。
獣医さん
『リラの花咲くけものみち』 藤岡 陽子/著 光文社
10歳で母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校となった聡里は、祖母に引き取られてペットたちと暮らす中で、獣医師になることを決意します。今年ドラマ化された話題作。
『動物と老いとケアのはなし』 小菅 正夫/著 中央法規出版
“行動展示”で知られる旭山動物園の元園長で、獣医師の著者が、長年見つめ続けてきた多くの動物たちとの対話を通じて、人間社会や動物たちの「老い」と「ケア」に迫る一冊です。











