津島市立図書館

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コーナー8『五輪ノ書』

平昌オリンピック・パラリンピックを応援しよう!

4年に1度の冬季オリンピック・パラリンピックがやってきます。
津島市立図書館では、やはり「本」の力で選手を応援したいと思い、特設コーナーを作りました。名付けて「五輪ノ書」。

寒い日が続きますが、本を読んで選手たちを熱く応援しましょう。

フィギュアスケート

ステップやターン、そしてジャンプ……美しさを「」せる種目、フィギュアスケート。フィギュアスケートがはじめてオリンピックに登場したのは、冬季オリンピックがはじまる以前の1908年、なんと夏季ロンドン大会でした。
夏にスケート?……と思われるかもしれませんが、当時は1800年代後半に登場した屋内人工スケートリンクが既にあり、夏でもスケートが人気となっていました。ちなみに、冬季オリンピックでは1924年の第1回シャモニー・モンブラン大会から正式種目となっています。平昌オリンピックでは、男女のシングルスケーティング、ペアスケーティング、アイスダンス、および、団体が正式種目。愛知県名古屋市出身・宇野昌磨選手の活躍にも注目しましょう。

  • 『クリスタルエッジ』 風野潮

    元・選手でコーチの父を持ち、幼い頃からフィギュアスケートを続けてきた少年の成長を描く男子スケート小説。やめたいと思うこともあるけど、やめたら自分には何も残らないような気もして――。青春は、いつだって眩しいものなのです。

  • 『蒼い炎』『蒼い炎Ⅱ』 羽生結弦

    ソチ五輪金メダリスト・羽生結弦選手の歩みを、写真とインタビューで振り返る自叙伝。
    2011年・東日本大震災に被災しながらも、逆境をバネに成長を続ける王者――。強い言葉が胸を打ちます。

スキー・ジャンプ

冬季オリンピックにおける日本のお家芸といえば、スキージャンプ。1972年の札幌オリンピックでは、70m級(現在のノーマルヒル)において日本が金・銀・銅メダルを独占するという快挙を成し遂げ、「日の丸飛行隊」とよばれました。日本で二度目の冬季オリンピックとなった1998年の長野オリンピックでは、スキージャンプ・ラージヒル団体で金メダルを獲得。原田雅彦選手の号泣が記憶に残っている方も多いかと思います。スキージャンプは、ジャンプの距離を示す「飛距離点」と、ジャンプの美しさ、正確さ、着地姿勢などを採点する「飛型点」の合計で競われます。
“美しく、遠くへ「」ぶ”ことを競うスキージャンプ。さて、平昌ではいかに?

  • 『フライングガールズ』 松原孝臣

    かつて「女子にジャンプは無理」と言われ、女子ジャンプの国際大会が新設された1999年当時、日本人参加選手はわずか2人でした。道を作ってくれた人がいるから道はある……と私たちに教えてくれる一冊です。

  • 『夢は、努力でかなえる。』 葛西紀明

    今回の平昌五輪が、日本史上最多の8度目の五輪となるスキージャンプ界の“レジェンド”・葛西紀明。決して調子がいい時ばかりではない、と語りながらも世界のトップに立ち続ける男の美学とは?その背中、格好良すぎます!

カーリング

知略とテクニックで相手と勝負する「」詰めの試合展開が見どころのカーリング。
昔、北欧の人々が凍った池や川の上で石を投げ合って遊んだのが始まりといわれており、ベルギーの画家ブリューゲルの「雪中の狩人(1586年)」という作品では、氷上でカーリングを楽しむ人々が描かれています。長い歴史を持つカーリングですが、オリンピックの正式種目となったのは1998年、長野オリンピックからと最近のことです。

  • 『みんなのカーリング』

    「氷上のチェス」とも呼ばれるカーリング。平昌五輪で、日本チームは長野五輪以来20年ぶりに男女同時出場します。技術に加え、ストーンをどう配置するか、作戦が重要といわれるカーリング。最近は、作戦の立案に人工知能(AI)を活用しようとする研究も進んでいるとか。この本でルールを予習してみましょう。

  • 『青森ドロップキッカーズ』 森沢明夫

    不当に勝つなら、むしろ負けを選ぶ。ルール違反をしたとき、自ら申告する。思いやりを持ち、常に高潔である。これは、作中に登場する「カーリング精神」です。格好良いですよね!個人的には、図書館司書をしながらカーリング・ナショナルチームに参加している、という設定の登場人物にビックリしました。

支える人たち

金メダルを取った瞬間、選手は喜びを体いっぱいに表現します。しかし、その瞬間は選手だけのものではありません。
監督やコーチ、トレーナー、栄養士、スケートシューズやスキー板などの用具を作る職人、そして家族・・・。選手たちの周りにいる多くの人達も、選手とともに歓喜し、涙します。「」える存在なくして、選手たちの活躍はありません。
選手のまわりには、どんな人達がいて、どのように喜怒哀楽を分かち合っているのか、ページをめくってみましょう。

  • 『下町ボブスレー』 細貝淳一

    2014年にTVドラマ化された東京都大田区の小さな町工場が中心となって競技用そりを開発する下町ボブスレープロジェクト。その舞台裏を描く一冊です。「資金はなくても、頭は使い放題だ」など、痺れる台詞もいっぱい。残念ながらソチ五輪では滑走できませんでしたが、平昌五輪ではリベンジなるか!?注目です。

  • 『天才を作る親たちのルール』 吉井妙子

    「もし頑張るなら、誰のためでもない、自分のためにやれ」。
    女子スノーボードアルペン代表・竹内智香選手の父・隆治さんが、娘に贈った言葉です。本書は、著者が世界レベルで活躍するアスリート12選手の家庭を訪問し、「子育てにおいて大切にしてきたこと」をインタビューした一冊。巻末には尾木ママも登場!

パラリンピック

さて突然ですが、クイズです。平昌パラリンピックで、行われる競技の数はいくつでしょう?……正解は6競技(アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、スノーボード、パラアイスホッケー、車いすカーリング)。思ったよりも少ない数で、驚いた方が多いかと思います。「もう一つの(parallel)+オリンピック(Olympic)」=パラリンピックには、まだまだ私たちが知らないことがたくさんありそうですね。
3月9日~3月18日、雪の上で、氷の上で、選手たちは「」きます。4年に一度のその勇姿、こちらもお見逃しなく!

  • 『まるわかり!パラリンピック』

    児童書かぁ、と侮ってはいけません。各競技のルールや用具を豊富なイラスト・写真でわかりやすく解説。はじめて冬季パラリンピックを観戦するあなたのお供となる一冊といえるでしょう。
    “ビジュアリーインペアード”なんて言葉を知っていたら、あなたも「パラリンピック通」と自慢できるかも?

  • 『不可能とは、可能性だ』 笹井恵里子

    新井佳浩選手は祖父が運転するコンバインに巻き込まれ、3歳で左ひじから先を失いました。スキーと出会った新井選手は「事故の責任を感じている祖父に金メダルを!」という目標を立てます。
    四度目のパラリンピックで金メダルを2つ獲得するまで……新井選手の「挑戦」の半生を振り返ってみましょう。