津島市立図書館

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コーナー7『1月の本』

掲載日:2018年12月28日

新しい年の始まりです。『1月に関する本』を集めました

入口ゲート付近のコーナー7では、1月に関する本を集めた『1月の本』を展開しています。
今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。

  • 初詣

    お正月には欠かせない行事となった初詣。お正月になると、多くの人が一年の無事と平安を祈るために、神社やお寺へお参りに行きます。もともと初詣は、氏神様(その地域をつかさどる神)を迎えるために、一家の主が大晦日の夜から翌朝まで神社にこもる「年ごもり」という行事でした。今のような初詣になった江戸時代中頃には、恵方(氏神様がいるとされる方角)の寺社にお参りしましたが、現在では近所の寺社や有名な寺社などへ参拝を行って、社務所でお守り、破魔矢、熊手などを受けたり、絵馬に願いごとや目標を書いたりして、今年一年が良い年であるよう祈ります。

  • 二十歳

    1月の第2月曜日は、20歳を迎える人たちが集まって成人式をする「成人の日」です。成人を祝う行事は古くから行われていて、奈良時代頃から「元服(げんぷく)」や「髪上(かみあ)げ」とよばれる儀式が行われていました。当時は12~16歳くらいから「大人」とされていました。現在と同じ20歳で成人式が行われるようになったのは、戦後のこと。地域の新成人が一堂に会して行う成人式の発祥は、1946年埼玉県の現・蕨市で開催された「青年祭」だと言われています。それが全国に広まり、1949年の1月15日が「成人の日」と制定されました。その後、西暦2000年の祝日法改正(通称・ハッピーマンデー法)により「成人の日」は1月の第2月曜日に変更になりました。

  • 地下鉄

    1863年1月10日、イギリス・ロンドンで世界初の地下鉄が走りました。地下鉄といっても、現在のような電車ではなく石炭を燃やして走る蒸気機関車でしたから、トンネルの中は汽車が出す煙でいっぱいになり、乗客も煤(すす)で真っ黒になったといわれています。距離にして約6㎞、トンネルの断面がほぼ円形であったことから「Tube(チューブ)」という愛称で知られています。ちなみに、1900年に夏目漱石はロンドンで初めて地下鉄に乗ったといわれており、その模様は『倫敦消息(漱石全集 第12巻に収録)』という作品で読むことができます。漱石は「地下鉄」を「地下電気」と著しています。

  • うどん

    麺を食べる行事としては「年越し蕎麦」が有名ですが、近年話題となっているのが、さぬきうどん振興協議会が提唱している「年明けうどん」。純白で清楚なうどんを年の初めに食べることで、その年の幸せを願うものだそうです。「年明けうどん」の定義は①元旦~1月15日までの期間に食べること②純白のうどんに一点、新春を祝う『紅』を用いること、とされています。紅い食材は、蒲鉾、えび天、人参のかき揚げ、梅干し、など、紅いものであれば何でも良いので、家庭独自の「年明けうどん」レシピを楽しむことができます。寒さ厳しいこの季節、温かいうどんで身も心も温まり、年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか?

  • お粥

    1月7日は「人日(じんじつ)の節句」です。五節句の一番目の節句で、この日は病気をしない丈夫な体を作るという願いを込めて、朝に七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を入れたお粥を食べる風習があります。七草を入れたお吸い物を食べる中国の風習が平安時代に日本に入り、江戸時代に庶民の間に広がったとされています。また、お正月に食べすぎや飲みすぎで弱った胃腸を休めるという意味もあります。

  • 囲碁

    「い(1)ご(5)」の語呂合わせから、誰もが気軽に囲碁に触れ、親しむことを目的に2013年に制定されました。日本棋院では、この日に「打ち初め式」として、囲碁ファンと棋士の交流イベントを実施しています。近年の囲碁界においては、20代の若手棋士・井山裕太九段の圧倒的な活躍が目立ち、棋聖・名人・本因坊・王座・天元・棋聖・十段の七冠独占を二度達成。今年2月には、将棋の羽生善治竜王とともに国民栄誉賞が授与される見通しです。

  • 寒さに勝つ!

    1月20日から2月3日頃までの、最も寒さの厳しい15日間を「大寒」とよびます。「小寒」の15日間とそれに続く「大寒」の15日間の合計30日間を「寒の内」といい、一年で一番寒さが厳しい季節となります。近年、女性たちの間で話題となっている「冷えとり」や、体を温める生姜や辛い食べもの、手編みのセーターや湯たんぽカバーの作り方の本などを集めました。「大寒」が過ぎれば、「立春」が訪れます。春を元気に迎えましょう。

  • 鳥羽・伏見の戦い

    1868(慶応4)年1月3日、山城国(京都)の鳥羽と伏見で「鳥羽・伏見の戦い」が勃発ました。大政奉還に続いて、朝廷に征夷大将軍の辞意を申し出た江戸幕府の15代将軍・徳川慶喜は、新政府から領地の返還を求められます。それに怒った会津藩と桑名藩の兵(旧幕府軍)が大坂から京都へ向かいますが、薩摩藩と長州藩の兵(新政府軍)が迎え撃ち、旧幕府軍が破れました。これが後に戊辰戦争へと発展します。

  • 阪神・淡路大震災

    1995(平成7)年1月17日午前5時46分に淡路島北部を震源とした大地震が起きました。マグニチュード7.3の大きな揺れが兵庫、大阪、京都などを襲い、ビル・住宅の倒壊や火災などによって死者6,435人、負傷者43,792人と多くの犠牲者が出ました。
    一方で133万人を超えるボランティアが駆けつけ、その多くはボランティア活動をしたことがない人たちでした。そのため、1995年は「ボランティア元年」と呼ばれるようになりました。
    「何もできないかもしれないけれど、何かの役に立つかもしれない」と被災者の一人ひとりに寄り添った姿は、自然災害が多いこの国に生きる私たちにとって忘れられない姿です。

  • 南極

    1958(昭和33)年、日本の南極観測船「宗谷」が南極にある昭和基地を目指したものの、厚い氷の壁に阻まれ途中で引き返すことになりました。すでに基地にいた第一次観測隊は、やむを得ず一緒にいたカラフト犬15頭を基地に残して軽飛行機で帰ることになりました。一年後の1月14日、第三次観測隊が昭和基地に到着すると、15頭のうちの2頭、タロとジロが生きているのが発見されたのです。このニュースは大きな感動を呼び、後に映画にもなりました。