津島市立図書館

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コーナー9『本で旅する』

こんな旅に、この本いかがですか?「旅にまつわる本」を集めました

「旅にまつわる本」を、あらゆるジャンルから集めてみました。
冒険も、日帰り旅行も、散歩だって、旅のひとつ。旅が好きな人も、旅から遠ざかっている人も、日常からちょっとだけ抜け出して、本の世界で自由に旅してみませんか?
では、出発しましょう。

  • エッセイ・旅行記

    有名な作家が書いた旅のエッセイや旅行記をたくさん読みたいです。

    (50代・女性)

    こんな本はいかがですか?

    津島市出身の詩人・金子光晴が1928年から32年にかけて、マレー半島、スマトラ、ジャワを放浪した紀行文。鮮やかで美しい風景描写は息苦しいほど濃密で、東南アジアの熱気と湿気を感じます。太平洋戦争になだれ込む前夜の不穏な空気が流れる中で詩人の旅は、いつ果てるともなく続きます。

  • 絵本

    たびのえほんってある?

    (子ども)

    こんな本はいかがですか?

    絵本作家・安野光雅さんが手がけた文字のない絵だけの絵本。やさしい筆づかいで描かれた街並みや風景を見ているだけで、心が和みます。絵本を読み進めていくと、ビートルズが演奏していたり、童話や映画の登場人物が描かれていたりと、「隠れキャラ」を探す楽しみもある絵本です。

  • 小説

    旅をテーマにした小説が読みたいな。

    (20代・女性)

    こんな本はいかがですか?

    1983年から朝日新聞で連載された小説。奇妙な関係の男女4人が、当時の西ドイツのフランクフルトから東ヨーロッパを通り、ドナウ河沿いを旅する物語。旅をしながら、それぞれの人物の葛藤、心の揺れが描かれます。

  • お城が好きで、週末は城めぐりを楽しんでます。城ガールの私を唸らせる本ってある?

    (20代・女性)

    こんな本はいかがですか?

    絵本だからといって、侮るなかれ。お城が出来上がるまでを、縄張り、石の切り出しから絵で見せていく城づくりの絵解き物語。建築学科出身の青山邦彦が描き出す精緻な絵は、場面に引き込まれるような感覚を感じます。今年度の第48回講談社出版文化賞・絵本賞受賞作です。

  • 一人旅

    はじめての海外旅行、しかも一人旅。出発前からドキドキしています。僕の背中を押してくれる本はありますか?

    (10代・男性)

    こんな本はいかがですか?

    26歳の「私」は仕事を辞めて、インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗り合いバスで行く旅に出ることを決意した-。文庫も含めて600万部を売り上げ、テレビドラマにもなった旅の本は、後にも先にもこれ以外にないでしょう。インターネットが普及する前の「旅」の姿がここにあります。

  • 東北・熊本

    東北・熊本を応援する旅がしたいな。

    (20代・男性)

    こんな本はいかがですか?

    司馬遼太郎は「街道をゆく」と題して、膨大な紀行文を書いてきました。本書は「東北学」を提唱する民俗学者・赤坂憲雄さんが、「街道をゆく」の東北諸街道を「東北に対する司馬遼太郎の優しいまなざし」に注目してまとめたもの。かつて司馬が「北のまほろば」と呼んだ東北6県の豊かな文化と鮮やかな個性が浮かび上がります。

  • 乗り物

    乗り物にとことんこだわった旅行の本を教えて。

    (50代・男性)

    こんな本はいかがですか?

    紀行作家・宮脇俊三の作家デビュー作。1978年刊行。この本の登場によって「鉄道に乗る」こと自体を目的に旅をするということが、趣味として認知されることになったといわれています。40年近く経った今も古びないロングセラーの一冊です。

  • アウトドア

    アウトドア派です。
    「これぞ冒険!」という本ありますか?

    (40代・男性)

    こんな本はいかがですか?

    世界的な登山家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが、中学生に向けてわかりやすい言葉で「冒険」を語る本。年齢を重ねても、みずみずしい心を失わない姿は見習いたいものです。

今回の展示は、旅にまつわる本を探している17人の質問に答える形で本の紹介をしています。
ここで紹介している本は、ごく一部。他にも、「旅」をテーマにした本を並べていますので、どうぞご覧下さい。