2022年04月18日の図書館だより

2022年04月18日(月)

 図書館の本を紹介する上で、気になっている本を取り敢えずいろいろと読んでみるのですが、今回その中で『江戸前の海の物語』という本をご紹介したいと思います。

お鮨などでよく聞く「江戸前」は、今の東京湾にあたる海で、昔は「江戸湊」と呼ばれていました。この本は魚類学者である河野博氏が江戸の海の移り変わりを古代から近世まで解説した内容です。
元々は静かな漁村だった江戸。時代とともに埋め立て等の開発が進み、近代に入ると工場から汚水が流れ、とても汚れた海になっていました。そして現在、少しずつ再生されつつある海ですが、果たして昔の様な環境は取り戻せるのでしょうか。

江戸前の歴史と東京の海の移り変わりがよく分かる一冊となっています。

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