2020年02月23日の図書館だより

2020年02月23日(日)

 ここのところ、テレビを点けても、知人と話していても「新型コロナウィルス感染拡大」の話題となります。目の前に立つ人、隣に座っている人、さらには後ろで話している人を疑いつつ毎日過ごしているようで、息苦しさを感じるとともに、何だかやりきれないなぁ・・・と思っています。正しい知識と最新の情報を学び、きちんと予防するように心掛けたいと思いつつ、一日も早い収束を願っています。また、自身の命を懸けて治療と対応にあたっておられる方々の健康と、新型コロナウィルスに感染された方々の回復を心よりお祈り申し上げます。中国加油!そして頑張ろう、日本!!苦しい時こそ、アジア、そして世界で力を合わせて乗り越えましょう。

 さて現在、愛知県美術館で「コートールド美術館展・魅惑の印象派」、そして名古屋市美術館で「没後90年記念・岸田劉生展」が開催されています。つまり、(正直珍しいことですが・・・)名古屋にいながらにして、たくさんの「良い絵」を生で観ることができるチャンスです!というわけで、今から1ヵ月以上前になりますが、私も美術館へ出掛けて、じっくり鑑賞してきました。

 愛知県美術館の「コートールド美術館展」は、ポスターやチラシでもお馴染みのマネの「フォリー=ベルジェールのバー」が、やはり素晴らしかったです。観れば観るほど不思議な気持ちになるバーメイドの表情は、やはり生でご覧になられることをオススメします。他には、モネの「アンティーブ」や「花束」、セザンヌの「カード遊びをする人々」、ルノアールの「桟敷席」、ゴーガンの「ネヴァーモア」などが心に残りました、って、べ、ベタだなぁ、私。

 名古屋市美術館の「岸田劉生展」は2月16日までの限定公開だった重要文化財、というよりも教科書でお馴染みのちょっぴり怖い「麗子微笑」に間に合うように出掛けてきました。ただ、一番観たかった「道路と土手と塀(切通之写生)」が名古屋展には来ておらず、とっても残念でした・・・。ま、「麗子微笑」以外にも麗子像はたくさん展示されていましたし、肖像画(友人に「劉生の首狩り」と言われたほど!)もたくさん観ることができて面白かったんですけどね。

 「岸田劉生展」は3月1日まで、「コートールド美術館展」は3月15日までとなっており、どちらも間もなく終了です。気になる方は、お早めに!・・・ですが、健康と安全を第一に、しばらくは無理せず行動しましょう。私も今週末は名古屋へ遊びに行く予定を泣く泣くキャンセルしました。うーん、徳川美術館での「凛九」の展示を本当に観たかったのですが、またの「ご縁」を待つことにします!!奥山先生、すいませんっっ。うぅ。

・『マネへの招待』朝日新聞出版/編
・『もっと知りたい岸田劉生 生涯と作品』蔵屋美香/著
・『てしごと おんな職人日乗 時代小説アンソロジー』 奥山景布子ほか/著

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