2019年08月04日の図書館だより

2019年08月04日(日)

 先週の「図書館だより」でも心配していたのですが、2年連続で台風直撃の天王祭となってしまいましたね。果敢にも“カッパ着用+長靴”のスタイルで、7月27日(土)宵祭を見物した知人の話によると「長靴もぐちゃぐちゃになるくらいの凄い雨だったけど、観に来ている人はまぁまぁいたし、浴衣の人もいたよ(嘘でしょ!)。赤い提灯が下の方にあってその上に棒が立っている・・・みたいな船だった。テキヤさんも子どももいないから、静かで厳か~な空気だったよ。珍しいモノ観た、ってカンジ」だったそうです。あくまで知人の私見ですが、臨場感が伝わる面白い感想だったので書いてみました。それにしても・・・来年こそは好天に恵まれますように。

 台風一過の28日、東海地方がようやく梅雨明けを迎えました。昨年より19日、平年より7日遅い梅雨明け、とのこと。梅雨明け後に突然やって来た猛暑に、夏に強い私でもやはり暑い・・・というわけで、7月31日(水)からコーナー7「8月の本」がスタートしています。

 「8月の本」では、8月11日「山の日」にちなんだ「山」の本、秋に日本で開催されるラグビーW杯で注目を集めている8月24日「ラグビーの日」にちなんだ「ラグビー」の本、有人深海潜水艦「しんかい6500」が8月11日に最大潜航深度を記録したことにちなんだ「深海」の本、等々を紹介しています。また、「8月の本」では「平和を考える」本を毎年欠かさず取り上げていますので、こちらもどうぞ宜しくお願い致します。コーナー7・8・9では、「中学生が読んでも理解できる本」を基準に集本リストを作成しています。どの本も気軽に手に取って頂ければ、嬉しいかぎりです。

 私の個人的な「8月」の思い出を少しだけ。子どもの頃の私にとって「8月」といえば、おじいちゃん、おばあちゃん家に行くのが楽しみな特別な月でした。父の田舎が高知県の端っこ・土佐清水市、母の田舎が石川県白山市(平成の市町村合併前は「鳥越村」といいました)・・・どちらも物凄い田舎です。遠方なので、お盆の長い休みでもなければ帰省できません。祖父母や親戚、そして従兄妹たちと久しぶりに会って、楽しい時間を過ごすのは、子どもの頃の私にとって「8月」の楽しみでした。

 先週の土曜日、7月27日のテレビ朝日系「人生の楽園」に、母の田舎の隣の隣の隣の集落、白山市左礫(ひだりつぶて)町のお蕎麦屋さんが出演されていました。番組を録画して母とじっくり観たのですが、初夏の白山市の美しい景色、そして山里の長閑な暮らしが詳しく紹介されていて、とても良かったです。大人になると皆忙しくなってしまい、最近はお盆に帰省していないのですが、清涼な空気がTVの画面から伝わってきて、94歳になる祖母の顔を見がてら、夏の白山市に行きたくなってしまいました。冬になると2mの雪が積もる豪雪地帯であり、近年は過疎化が著しく進んでいますが、私にとって大切なルーツです。美しい映像を観ていると、ちょっぴり誇らしい気分になりました。

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