2019年07月14日の図書館だより

2019年07月14日(日)

 7月も早くも半ばですね。早い、早すぎる、くらいです。そろそろ焦らなくてはいけない仕事もあるため、なかなか慌ただしい梅雨の終わり(と思われる?)の日々を過ごしています。

 さて、7月といえば連続テレビドラマの改編期ですね。毎週楽しく観ている大河ドラマ「いだてん」も6月30日から、阿部サダヲさん演じる田畑政治が主役の第2部に突入しました。しかし、この「いだてん」・・・ご存知の方も多いかと思いますが、視聴率は低迷しています。うーん、なぜ?・・・こんなに面白いのに!!

 あちこちで耳にするのが「わかりにくい」という感想。戦国でも幕末でもなく、近現代が舞台となっているので馴染みがない、信長や龍馬などの有名人が出てこない、知らない人ばかりだから観ない、というもの。そして「1回見逃すと、話についていけなくなる」という声。うーん、クドカンらしい練りに練った脚本(時間が飛ぶ、語り手やドラマの舞台が自在に切り替わる)、そして、ずーっと喋っている田畑政治=阿部サダヲさんや、見事に長距離ランナーの体型に変身して第1部を走り抜けた金栗四三=中村勘九郎さんをはじめとする俳優さんたちの熱演・・・私は「いだてん」は大河ドラマ史上に残る傑作だと思います。しかし、先日の新聞に「NHKにとって大河ドラマの視聴率が低迷するのは、ト●タにとってプ●ウスが売れないことと同じ」とあり、それは確かにマズイかも・・・と思いました。というわけで、「いだてん」を応援したいと思います。

 クドカン、こと宮藤官九郎さんの書くドラマは「木更津キャッツアイ」の頃から好きでよく観ています。「あまちゃん」も観ていたし、「おやすみ日本 眠いいね!」も欠かさず録画しています。エッセイもわりと読んでいます。まぁまぁのファンである私から観ると「いだてん」はクドカンが生んだ傑作です。

 ところで、「いだてん」といえば、5月に大須演芸場で行われた奥山景布子先生・主催「『圓朝』出版記念落語会」で素晴らしい落語を聴かせて下さった古今亭菊之丞さんが、少し前の回(古今亭志ん生が真打ちに昇進する回)に金原亭馬生役でちらりと出演されていましたね。おぉ、この前見たばかりの方!・・・とテレビの前で大喜びしてしまいました。古今亭菊之丞さんは、実は「いだてん」の落語指導も担当されています(さらに!出版記念落語会でも話されていましたが、菊之丞さんは志ん生の孫弟子にあたります)。

 先日の会見で阿部サダヲさんも「もう一軒家って、そんなにないでしょう。そろそろ、(視聴者が)帰ってくると思いますよ」と話されていましたね(笑)。幸いにして、第2部は始まったばかり。「いだてん」、今からでも十分に間に合います。是非ご覧下さい。面白いですよ~。

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