2019年05月19日の図書館だより

2019年05月19日(日)

 少しずつ暑くなってきましたね。夏バテ防止として有効なのは、暑くなりがけの季節にしっかりと汗をかいて汗腺を開いておくこと・・・と数年前に聞いて以来、この時期はなるべく身体を動かして汗をかくように心掛けていますが、やはり動くと暑いですねー。むむ、熱中症にならないように気を付けなくては。

 さて、ここのところ時間を見つけては美術館通いをしています。その中から2つの美術展について、今回は書こうと思います。

 1つ目は名古屋市美術館で開催中の「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」展から。吉野石膏コレクション、ずっと観たかったのです。しかし、山形美術館は遠いしなぁ~、と思っていたところに中部地方初の展覧会が来てくれました!アートについては、普段は予習しないようにしているのですが、今回はBS-TBSの「ぶらぶら美術館・博物館」を観て、しっかり予習してから出掛けました。もちろん、前売り券も購入済です。さて、名古屋市美術館へ行く時は、必ず美術館の裏側にひっそりと建つイサム・ノグチ作“魂”に手を合わせてから美術館に入るようにしています。津島出身の野口米次郎を父に持つイサム・ノグチの本は、当館「ふじいろ文庫」でも紹介しています。何となく、の習慣なのですが、お世話になっているので・・・。

 さて肝心の展覧会は心配していた程の人混みではなく、落ち着いて作品を観ることができました。とりわけ、モネの「サンジェルマンの森の中で」が心に残りました。深い森の奥にかすかに見える2人の人影・・・想像力が膨らむ作品です。私はどれ程時間がなくても、アートについては実際の作品を観なくてはいけない、と考えています。今回の展覧会でも名古屋市内のあちこちにポスターが貼られているので、ルノワールの「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」を目にした方は多いかと思いますが、実際の作品を観なくては青い瞳の美しさを感じることはできません。印刷されたもの、そしてPCやスマホの画面で、作品を観たような気になってしまうのは危険なことだと思います。

 おっと、熱く語っていたら1つ目の美術展で長いお話となってしまいました。もう1つの美術展については、次週書きます。津島ゆかりの画家・杉本健吉画伯の作品が収蔵されている杉本美術館の「杉本健吉が見ていた時代~明治・大正・昭和・平成~」についてです。有難いことに、杉本美術館の学芸員さんから面白い資料を頂けたので、その辺りの話も書けたら、と思います。

ページの最初に戻る