2018年12月02日の図書館だより

2018年12月02日(日)

 一昨日の11月30日(金)にコーナーの引っ越し作業がひとまず完了しました。カウンター横の書架(以前はDVDが並んでいた棚)、向かって左側がコーナー7「12月の本」、右側がコーナー8「言ノ葉ヲ聴ク。―2018追悼―」となっています。コーナーの模様は、津島市立図書館HPの「新着情報」からも見て頂くことも出来ますので、宜しかったらご覧下さい。

引っ越し作業のために1ヶ月のお休みを頂いたコーナー7ですが、今後は以前と同じく毎月のテーマに合った本を紹介していく予定です。充実したコーナーとするため努力を重ねていきたいと思いますので、宜しくお願いします。また、コーナー8・9についても(運用上2つのコーナー番号を使い分けていますが、同じコーナーと考えて頂ければと思います)、皆さんに本との出会いを楽しんで頂けるようなコーナーを作っていきたいと考えています。コーナーのネタのストックは幸いにしてまだまだ持っていますので、今後ともご期待下さい(←わー、言ってしまった!)。内容はまだ書きませんが、次回コーナーは攻めたい、と秘かに思っています。とはいえ、大急ぎで進めなくてはならない仕事が急きょ入ってしまったので、個人としては気忙しい12月となりそうです。うーん・・・12月こそは、自分や家族、友人、その他の人との時間を大切にしよう、と誓っていたのですが(毎月誓っているかもしれません)・・・しかし、これは仕事です。責任を果たすため、集中して取り組みたいと思います。とにかく、ここで愚痴っている暇があるなら原稿を書かなくては、ですね。

 さて、コーナー作成の裏話も少しだけ。コーナーを作るにあたって、毎回悩むのがコーナータイトルです。私には残念ながら、大喜利や即興の才能は全くなく、また神様が降りてくることはないので、毎回ひたすら考えることによってタイトルを作っています。今回も・・・、

「言ノ葉ヲ聴ク。―2018追悼―」
「言ノ葉ヲ読ム。―2018追悼―」
「言ノ葉ハ語ル。―2018追悼―」

・・・のどれが良いのか、最後の最後まで迷いに迷いました。結局「聴ク」を採用しましたが、今でもこれが正解だったのかはよく分からないままです。

 また、今回のコーナーを作るにあたって、インスピレーションを与えてくれたのは2人の詩人でした。1人目は日本を代表する詩人・谷川俊太郎さん。詩集『シャガールと木の葉』に収録されている詩「読む」と「言葉は」の2篇が、コーナーの構成を考えるヒントとなりました。『シャガールと木の葉』は当館でも所蔵していますので、興味ありましたらご覧下さい。

 もう1人の詩人はカナダ出身のシンガーソングライター、レナード・コーエン。彼の代表作「ハレルヤ」の一節が、コーナータイトルを作るきっかけとなりました。公式録音されたものだけでも300以上のバージョンがある有名な曲なので、聴いたことのある方も多いかと思いますが、「ハレルヤ」の一節を紹介して今回の「図書館だより」は終わろうと思います。この曲は、歌詞の言い回しが難解なことでも知られており(和訳も多くの訳が存在します)、伝わりにくい点も多いかと思いますが、曲の持つ雰囲気だけでもお伝えできれば、と思います。

神の名をみだりに唱えるなと言うが
私はその名前さえも知らない
もし唱えたとしても あなたには関係ない

すべての言葉には炎のような輝きがある
どれを聞いたか問題ではない
聖なるハレルヤも 壊れたハレルヤでも
ハレルヤ

どんな言葉にも光り輝くものがあるだろう
おまえがどっちを向いていても構わない

2018年も、残すところあと1ヶ月。悲しいことですが、今年も多くの方との別れがありました。遺された言葉に耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。

ページの最初に戻る