2018年09月16日の図書館だより

2018年09月16日(日)

 ここ数週間、日曜日の「図書館だより」はほぼ告知と化していたので、今回は久しぶりに私個人の近況を書こうと思います。

 先週9月8日(土)、カメラマン・鋤田正義さんのトークショー「鋤田正義 SPECIAL TALK!」に参加してきました。鋤田正義さん、という名前を聞いてもピンと来ない方も多いかと思いますが、デビッド・ボウイの「Heroes」や、YMOの「Solid State Survivor」などのアルバムジャケットや、今年カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の作品スチールを手掛けていることでも知られている写真家で、昨年は鍬田さん自身のドキュメンタリー映画も公開されました。私にとっては憧れの存在です。

 憧れ、といっても写真そのものだけではなく(作品も勿論大ファンですが)、その生き方、そして行動力を尊敬していて、大変影響を受けました。鋤田さんの自伝『THE SHOOT MUST GO ON』は何度も読み返しました愛読書です。そんな憧れの方のトークショー・・・。ここのところ私は非常に慌ただしく、スケジュールを考えると厳しいなぁ、とも思ったのですが、鍬田さんも御年80歳。しかも、名古屋に来てくれる事は奇跡だよね・・・と思い、参加することにしたのです。

 いやぁ、本当に行ってきて良かったです。直筆サイン入りカタログが抽選に当たって購入することが出来たことも嬉しかったですが、鋤田さんご本人のお話がとても良かったです。「先生」と呼ばれるよりも「鋤田さん」って呼んでくれた方がいい、とにこやかに語りつつも、「『ものをつくる人』ならば、自分から動かなくては本当に面白いものは見付けられない、言われてやっているだけは何も探せない」という鋭い話もあり、やはり凄い人だ、と改めて思いました。

 さて、ここからが本題―。トークショーから時間を遡ること数時間前のこと。トークショーが行われる場所から徒歩10分ほどの会場で、デビッド・ボウイのポートレイトを集めた「BOWIE:FACES展」が開催されており、午前中はこちらを観に行きました。小さな会場の午前中ということもあり、来場者は片手で数えるほど。おかげでゆっくり作品を鑑賞できるなぁとのんびり会場を歩いていると、関係者らしき人が急に増え・・・あれ?と思っていると、何と!鋤田さんご本人が現れたのです。関係者らしき人達の話に耳を傾けると、鋤田さんは新幹線で名古屋に到着したばかりで、そのまま会場に寄られたそう。うわー、ご本人だぁ、と思ってボンヤリ見ていると、来場者の人と気さくに話しているではないですか!私は「人見知り」とはかけ離れた性格なので、よし自分も!と思い、握手をして頂き、2ショット写真を撮って貰いました。2ショット写真、「図書館だより」で公開しても全然構わないのですが、私個人の宝物として大切にしたいと思います。鋤田さんは、柔らかな手と黒々と輝く丸い瞳の持ち主でした。そして、この人の前にはかつてボウイ本人が立ち、この瞳はボウイ本人を映した瞳なのか、と思うと鳥肌が立ちました。有難うございました、鋤田さん。これからのご活躍も応援しています。

 ひとつお知らせを。14日(金)から、音楽と美術についての本を集めた「図書館文化祭」と題したコーナーをスタートしました。今回はスペースがなくなったので、次回以降の「図書館だより」できちんと書きたいと思いますが、まずお詫びを。今回、展示原稿制作が間に合わなかったため、未完成のまま「図書館文化祭」をスタートしています。来週こそ現在空いているスペースにも展示しますので、ご容赦下さい。

 さて、先週日曜9月9日(日)の奥山景布子先生の講演会整理券配布にあたっては、開館前から多くの方に並んで頂き、感謝申し上げます。気が付けば、講演会まであと1週間となりました。本当のところ、一番楽しみにしているのは私なのかもしれませんが、参加して頂く皆さんに楽しんで頂けるよう頑張りますので、当日は宜しくお願い致します。これまで敢えて触れていませんでしたが、当日は司会進行役を務めさせて頂く予定です。最近とみに滑舌が悪いので、発声練習しておいた方がよいかも。とりあえず、こんな本を借りてみました。
『司会・幹事段取りの仕方 話し方マナー演出のコツがわかる』
『地域活動・同窓会・サークル あいさつ・司会進行の事典』
うーん、これで上手くいくのかな??とにかく、来週の講演会は全力を尽くします。

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