2018年08月31日の図書館だより

2018年08月31日(金)

皆さんは『ファイアボール』という作品をご存知ですか?
ウォルトディズニージャパンが作成した3DCGアニメなのですけれど、クオリティがとても高くシナリオも素晴らしいのに全然知名度がないのです…。今年の4月に10周年を迎えたのに…。

この『ファイアボール』、登場人物は「ドロッセルお嬢様」という真っ白で差し色のスカイブルーが綺麗な人型ロボットと、「ゲデヒトニス」という重機のように大きいオレンジ色の執事ロボットの二機?が主なキャラクターなのですが、会話での言葉選びが日本のディズニーが作成しただけあって大変素晴らしいのです!

例えば、ゲデヒトニスの調子が悪くなった時、頭の中をドロッセルお嬢様が確認しようとするのですが、
ゲデヒトニス「失礼をお許し下さい、お嬢様。私このままでは非常に……頭が高い。
その頭(ず)の位置の高さたるや、「ざじずぜぞ」が「ずざじぜぞ」になる始末。」
ドロッセル「縦書きね。」

頭が高い→“ず”が高い位置にある→「ざじずぜぞ」が「ずざじぜぞ」→縦書き

この日本語ならではの会話のキャッチボール。最初に聞いた時はびっくりしました。
他にも「申し訳ございません。図に乗りました」と謝るゲデヒトニスに「乗りこなしなさい」と返して許すドロッセルお嬢様などなど。
見ているだけで日本語力が鍛えられますし、初見時は「ん?」と意味がわからなかったやり取りを何回か見ていくうちに「ああ!こういう言葉の意味なのか!」と理解できたり、頭を使いながら見ることができます。

いやあ、本当にユーモアのある人や、言葉選びにセンスがある人って尊敬します!
すごいなあ、お洒落な返しだなあ。こんなセリフ、言ってみたい…。 (す)

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