2017年11月05日の図書館だより

2017年11月05日(日)

 先週の「図書館だより」の続き、高知~岡山旅行の最終日・岡山篇です。そもそも、今回の旅行は久しぶりに高知県へお墓参りに行くことが目的でした。しかし、JR四国在来線から東海道新幹線への乗換駅が岡山であることに気付いた時に、そうだ、岡山で途中下車して倉敷に行こう!・・・と思い立ったのです。

 倉敷への旅は、大原美術館を再訪することが最大の目的でした。学生時代に一度行ったのですが、連れがいたので時間をかけて鑑賞できなかったし、当時は若かったので作品をボンヤリと観ていました。というわけで、大人になった自分の目でじっくりと鑑賞したい、とかねてから考えていたのです。

さて、念願の大原美術館でしたが、本当に素晴らしかったです。エル・グレコの「受胎告知」やモネの「睡蓮」など個々の作品をあげればキリがありませんが、最も感銘を受けたのが、美術館の姿勢でしょうか―。美術館を歩いていると、無名に近い若手アーティストの作品を展示している一画があります。これほどの名画を所蔵していながらも、守りに入ることなく現代の若手作家を支援し続ける姿勢。これこそが、大原美術館へ何度も通いたくなる理由に他ならないと思いました。大原美術館が2010年に発表した「使命宣言」の文中に「新しい創造活動への挑戦を支援・推進します」とあります。この「使命宣言」5項目の全文は、スペースに限りがあるので紹介できませんが、大原美術館ホームページでも読むことが出来ます。文化や芸術、そして教育に携わる者であれば、一読すべきものだと思います。

 ところで、倉敷では大原美術館以外にも、買物やおやつもしっかりと楽しんできました。倉敷発祥のマステや、フルーツ王国岡山のぶどうパフェやいちじくパフェ。そして、10月10日=トートの日、にちなんだイベントで格安で販売されていた倉敷帆布のカラフルなトートバッグなど、良い買物が出来て幸せでした。しかし、一度行くとまた行きたくなるのが倉敷。3度目の大原美術館にも行きたいな、と思ってしまいます。こちらに戻ってから、倉敷名物の歴史あるお饅頭をオススメされたのでこれを食べてみたいし、ままかりのお寿司も食べ忘れていたし、大好きな桃の季節は終わっていたし。

 最後に大切なお知らせを。明日から蔵書点検のため特別休館となります。図書館利用者の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、11月18日(土)に美しく整理整頓された図書館にてお待ちしております。18日(土)からは「本・雑誌のリサイクル」も始まりますので、こちらも重ねて宜しくお願いします。個人的には、蔵書点検前にメドをつけておきたかった仕事があまり進んでいないのが無念です。蔵書点検中も、合間を見つけて頑張ろうと思います。

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