2017年09月01日の図書館だより

2017年09月01日(金)

徳川美術館さんへ行ってきました!お目当ては織田信長の愛刀「義元左文字」と「蜘蛛切丸」です!
義元左文字が県内に来てくれるだなんて!ウェ、ウェルカーム!!(落ち着こう)
寄託されている博物館さんで見た時に「はあ…県内に来てくれないかなあ…」と想いを馳せ、奉納されている神社さんに参拝に行く度に「義元左文字にまた会いたいです」とお祈りをしていた効果でしょうか!!
相変わらずとても綺麗でした。しかし見るたびに心が痛む…。

というのも2度焼けて再刃…人間でいうと火傷を負ったあと整形2回した、みたいな状態です。
なので、生まれた時と現在とで全く姿が違うのです。
この美しさは2度焼けて再刃されたからなんだよなあ…と思うと涙が…っ

この子の名前を見てもらうとわかるのですが、元は今川義元の愛刀でした。
しかし、桶狭間の戦いで織田信長に敗れた際、信長がこの刀を戦利品として持ち帰った後、「桶狭間の戦いで今川義元に勝って奪い取った!俺の物だ!(超訳)」というような文を、刀工が彫った文字の上から書いたので「この刀は本当に刀工左文字の作品か?」と疑惑の目で見られることに。

自分の物にはお名前を書きましょうと小学生の頃に言われたりしますけど、信長よ、何も消さなくてもいいのに…。
今やこの子の拠り所は信長が彫ったこの文字にしかないのだと思うとまた涙が…
ちなみにこの子の事は『信長公記』にも書いてありますよ!

蜘蛛切丸については来週お話しようかと思います。

あ!それと本日から閉館時間が18時に戻りますのでお気を付けて!(すごい重要なことをさらりと…)

『信長公記 現代語訳』(太田 牛一∥著) (289.1/オ)
『信長公記で追う桶狭間への道』(神島田)

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