2016年03月13日の図書館だより

2016年03月13日(日)

最近、明治・大正期の図書館の歴史を調べています。
この時期の図書館はメチャクチャなものも多く、調べると結構楽しいものです。
今回、こうした図書館の中から、極めて衝撃的な事例をご紹介しましょう。

①10年間、来館者が1人もなかった寂しすぎる図書館
②蔵書がわずか70冊なのに、閲覧者1万3800人を記録した人気すぎる図書館
③365日、1日も休まず開館した涙ぐましい図書館

まず、①は広島県にあった県立福山図書館。
実に明治30年度(1897)~39年度(1906)までの足掛け10年間、全く利用者がありませんでした。
土日以外は毎日開館(年間260日前後)しており、蔵書も約1万冊揃えていたようですが…。
よく10年間も存続が許されましたよね(予算は途中で打ち切られました)。
ちなみに、明治40年(1907)以降は来館者があったようです。何より。

②は、熊本県にあった木倉村立木倉尋常高等小学校附属図書館。
文部省が発行した大正15年度(1926)「図書館一覧」によると、ここの蔵書はたった70冊。
ところが、この図書館で本を読んだ人数を見ると、なんと1万3750人!
いや~、どんな回転率だったのでしょうか。あり得ないですね。
それ以前に、70冊で「図書館」と認可されています。いいの?
③は、新潟県にあった私立糸魚川図書館。

ここは明治20年代の数年間、年中無休の365日開館を実施していたそうです。
ただ、蔵書は少なく、来館者も年間600~700人前後。
年中無休の意気込みは素晴らしいのですが、あまり役に立ったとは言えないかも。
(明治20年代後半からは休館日が設けられました)

今回、ちょっと調べただけでも、こんな魅力(?)あふれる図書館を見つけました。
例示したのは極端な事例ですが、先人達のさまざまな試行錯誤や努力の歴史を知るのも、
図書館員にとって大事なことだと思います。(園)

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