津島市立図書館

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『追悼・内田康夫さん』をコーナー7に追加

掲載日:2018年03月22日

内田康夫さんが 2018年3月13日に83歳で亡くなられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

追悼といたしまして、現在『3月の本』展開中の入口側コーナー7に、内田康夫さんの著作を集めました。
4月中旬まで展開予定です。どうぞご覧ください。

内田 康夫(うちだ やすお)

1934年、東京都北区生まれ。テレビCM制作会社を経営していた1980年、自費出版したミステリー『死者の木霊』が編集者、評論家らの注目を浴び、46歳で作家デビュー。82年の『後鳥羽伝説殺人事件』から始まった浅見光彦シリーズで人気に火が付いた。他には、信濃のコロンボシリーズ、岡部警部シリーズ、歴史小説なども手掛けている。
事前に構想を固めずに書き進める作法をとり、旅情ミステリー作家として各地の風景や人々の心情を描いてきた。残された著作は163作、累計発行部数は1億1500万部。08年に「第11回日本ミステリー文学大賞」を受賞。15年7月に脳梗塞で倒れ、リハビリに励んだが、17年3月に「書き続けるのが難しくなった」として休筆宣言。浅見シリーズ114作目の『孤道』を未完のまま出版、今年4月にかけて続編を公募して完結させることになっていた。3月13日、死去。

浅見光彦シリーズとは

浅見光彦シリーズは、累計発行部数9700万部を誇る人気シリーズ。警視庁刑事局長を兄に持つハンサムなフリーのルポライター・浅見光彦が、愛車ソアラを疾駆し、全国各地で起こる事件の謎を解くシリーズ作品として知られている。育ちが良く、朗らかな浅見光彦の人物像が人気を呼び、榎木孝明さんや辰巳琢朗さん、中村俊介さんらが浅見光彦役を演じ、何度も映像化されてきた。作中では、作者自身も「軽井沢のセンセ」として登場。浅見家のお手伝い・須美ちゃんとの軽妙なやりとりは、ファンの楽しみだった。
内田さんは浅見光彦のことを「自分の分身」と語り、「同じ人物ばかり書いていては面白くないだろうという意見もある。でも僕はそんなことなかったですね。旅をしながら歴史や伝説を発掘する。本当に面白かった。」と、インタビューで語っていた。浅見光彦は、作者、そしてファンにも愛された名探偵だったといえるだろう。